Google版Officeに見るGoogleの野望 | Bizブルログ

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Googleの野望は果てしない。

『グーグル、ウェブベースの表計算ソフトを開発するイスラエル企業iRowsを買収へ』
ブラウザベースのスプレッドシートサービスを提供するiRowsを買収するらしい。
すでに「Google Docs & Spreadsheets」のβテストが始まっているが、
こちらに統合されて機能追加するらしい。

Microsoft Officeは、PC一台一台にインストールしなければならない。
そして、一台一台ごとにバカ高いライセンス料を払わなければならない。
しかも、圧倒的シェアを背景に、リニューアルするたびにどんどん高くなってゆく。
その戦略に腹が立つ。
しかしながら、もはやWord、Excel、PowerPointなしにビジネスするのは難しい。

だから、Googleに期待したい!!
Googleのブランド力からすれば、プライベート用途では、ユーザの拡大が見込めるはずだ。
MS Officeの独壇場に、風穴を開けてくれることだろう。

MSにとって、「Google Docs & Spreadsheets」が無視できない存在になれば、
MS Officeの価格戦略も見直されるはず。
マイクロソフト型のビジネスモデルを撃破して欲しい。


だけど、まだ使ってみてません。
ブラウザ上では、サクサク動かないようなイメージがあるんだけど…。
どれだけ機敏に動くのだろうか?
あと、ショートカットキーがそれほどなさそうな感も…。
しかし、今回のような積極的な買収で、どんどん機能が強化されていくのだろう。

やっぱ、使ってみないことには始まらない。
次こそは、使用レビューを書いてみよう。


『グーグルが「Google Docs & Spreadsheets」で目指すもの』
表向きの発言とは裏腹に、
GoogleはだいぶMicrosoftを意識していると思うな。
儲かってるビジネスの勘所に楔を打ち込んで、切り崩して、ごっそり持っていく感じ。
けっこう露骨だよね。
Googleは、ブラウザのむこうの世界を格段に広げてくれた。
MicrosoftがつくりあげたIEのなかを縦横無尽に駆け回ってるGoogleの姿って、
なんか皮肉なもんだなぁと思う。

Windowsでも、Macでも、Linuxでも、同じように動くブラウザを自社開発したら、
マイクロソフトのように囲い込みになると思うけど、
Googleは検討してないのだろうか。
いまはまだ挑戦者のイメージがあるGoogleだけど、
MSのように寡占して牛耳ったら、悪いイメージが定着することを恐れてるのかな。

ま、とにかくMSという悪者がいるなかで、
挑戦者的にうつるGoogleにはがんばって欲しいと、応援するわけです。


俺はGoogle応援派!!




梅田 望夫
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土