【楽器演奏の秘密】
たとえばここに
八分音符ふたつがあります。
母音が強く、
表現が平らになりがちな日本語なら
同じ強さで「タンタン」って
普通は言いますよね。
こういう音形だと
ドイツものでは
鳥のさえずりを表現していたりします。
鳥が鳴く
日本語だと鳥が鳴く時の表現は
「ピーピー」
「ちゅんちゅん」
「コケコッコー」
などありますが、
ドイツ語では、まずかっこう!
日本語でも「カッコウ」と言っちゃいますが
ドイツ語だと「ククック」になります。
上記の八分音符に当てはめてみると
①始めのクが、ひとつ目の八分音符
②ふたつ目の八分音符は???
残り全部
なので、
「ク ・ クック」であります!
ちなみに最後のクは子音だけになるので
強く発音はしません。
また、
管楽器と弦楽器でも
発音の仕方が違うのは
なんとなくはわかってもらえているかな?
①管楽器は舌を前後に動かしますよね。
八分音符がいくつか並んでいても
管楽器の人は割と、
均等表現のコントロールはしやすいんじゃないのかな・・と思うんです。
②一方、弦楽器は、
弓で弾く場合
弓運びはアップとダウンがあり
ニュアンスは全く変わってきます。
撥音方法が違うのでなかなか揃いにくいですよね。
このニュアンスがわかっていた方が絶対良い!
上記の八分音符2つも
管楽器なら均等割りで演奏しますが、
例えばベートーヴェン、ブラームスなど
ドイツ語を母国とする作曲家の作品では、
あえて、ダウン弓、アップ弓での
表現の違いを表現に取り入れたりもします。
ドアをノックする時もそんな感じ。
「ドンドン」ではなく
英語でもknock knockになり
音の響きが微妙に残る表現だったりしますね。
こういうケースを見てみて
正確に演奏しやすい管楽器は
日本語を話す日本人には
とても合っているんじゃないかなと
改めて思ったりもします。
ここに余韻やニュアンス、
表現の幅が加わると
もっと素敵だと思うんですよね
弦楽器と一緒にやる時、
ドイツロマン派をやる時など、
すこしこういう話も
頭のどこかに残してもらって、
なにかの参考にしてもらえたらと思います。
こちらもぜひ参考に
お読みいただきありがとうございました