四十にして立つ ~1,000億円企業への道~ -3ページ目

四十にして立つ ~1,000億円企業への道~

40歳を前に突然起業しようと思い立った現役社長が、実際の出来事を通して、企業経営の楽しさや苦しさを発信中!!
「10年後に1,000億円」を公言して起業した僕が、いかにしてその目標を達成したかを描くリアル・サクセスストーリー

会社の「目的」を作りました!


起業を決意して、すぐに会社を設立したかった。
しかしながら、溜まっていた有給休暇が40日近くもあったので、
すぐに前職の会社を辞めることができなかった。

有給休暇がなくなるのは、2013年4月17日。
創業日はその翌日、2013年4月18日と決めた。
偶然ではあるが、大安の日でもあった。

会社設立まで残りわずかとなった頃、最後の大仕事が残っていた。
それは「定款」を作ることだった。


定款とは何か?

定款とは、会社の目的・組織・活動・構成員・業務執行などについての基本規則そのもの。
これを決めて、役所に届けて、認めてもらえないと会社はできないのである。

そして、会社の目的として届けられたことしか、
その会社は基本的にはできないのである。

だから、定款、特に目的に書かれることはとても重要なのである。


では、僕の会社の目的はどのようにしたか?

これには少し悩んだ。
多くの場合、定款をつくる場合には、同業種の定款を参照し、
その内容を真似る(パクる?)ことが多いらしい。

しかしながら、僕の場合にはそれができなかった。
なぜなら、僕の会社と全く同じことをやっている会社はこの世に存在しないからだ。

また、「10年後に売上1,000億円」になった時の姿というのは、
たくさんの事業の複合体を想定していた。

ビジネスマッチング、コンサル、セミナー企画、人材紹介・派遣、保険代理店、M&A、投資・・・

これらを包含している定款なんていうのはこの世に存在するわけがなかった。

だから、僕はそれぞれの事業を専門にしている数社の定款を見て、
それらを組み合わせて自社独自の定款の目的を作り上げた。

実際に届出をした定款にある会社の目的は下記のとおりである。


1.企業の経営課題を解決するためのビジネスマッチング業務
2.企業経営全般に関するコンサルティング業務
3.人事測定・企業内教育訓練及び人事コンサルティング業務
4.M&Aの仲介及びアドバイザリー業務
5.企業再生及び事業承継に関するアドバイザリー業務
6.投資業
7.前各号に関するセミナー、研修会、各種イベントの企画立案及び開催
8.有料職業紹介事業及び労働者派遣事業
9.損害保険代理業及び生命保険代理業
10.前各号に附帯関連する一切の業務


これだけ見たら、なんの会社なんだかさっぱりわからないと思う。

しかしながら、起業してから1年たった今、改めて見てみると、
自分で言うのもなんだけれども、いい線を付いていると思う。

その頃は思いだけ、理想だけだったのが、
だんだんと形となってきているのを感じる。


こうして、書き上げた定款を知り合いから紹介してもらった司法書士の方に渡し、
登記の手続きをしてもらった。

数日後、その司法書士の方から、登記が完了したという連絡をもらった。


これで準備は完全に整った。

あとは実際に起業する日を迎えるだけとなった。


■僕の気づき
定款(企業の目的)は、足元のビジネスを見て決めるべきではないと思う。
自分の会社の将来のあるべき姿、なりたい姿から逆算して決めるのがお薦め。
思いを込めてロゴを作りました!


会社を起業するなら、しっかりと作らなくちゃいけないものがある。

それは、ロゴマーク

いいロゴというのは、そのロゴを見ただけで、
その会社が何をしているのか、
どんなものを提供しているのか、
どんな特徴があるのか、
そんなことを見た人にイメージさせてくれる。

いわば、会社の「顔」である。

そんな「顔」だけに妥協はしたくなかった。

しかし、誰に頼んでいいかわからない。
知合いの経営者に相談したら、ある人を紹介してもらった。

それが、HAPPINESS&LUCKという会社の松田英幸さん

《松田さんのブログ・作品集はこちら》

松田さんは、元々は大手広告代理店に勤めていたのだが
独立して起業したアートディレクター。

商品のデザイン等で海外のコンクールでも賞をとったこともあり、
デザインの才能は折り紙付き。

お水やお茶、お菓子、ラーメン等のどこにでもあるような商品を
コンセプトやパッケージを変えただけで、全く違うものに生まれ変わらせることができる。

そして、デザインの才能だけでなく、中小企業や地方で埋もれている商品を持っている会社を
デザインの力で助けたい、という熱い思いを持った方だった。

僕は、その才能とその思いに惚れ込んだ。
そして、松田さんに僕の会社のロゴのデザインをお願いすることにした。

いろいろと当社の事業内容や僕が会社に込めた思いをじっくりと話した。
それを元に松田さんが数週間後にロゴの案を出してくれることになった。

最後に僕は松田さんにひとつお願いをした。

「1,000億円の会社に見えるロゴにしてください。」

元々、僕は自分の会社を10年後に1,000億円の会社にするつもりで起業した。
10年後に目標通り1,000億円の企業になっていても、
そのロゴをそのまま使えるものにしたかった。

そして、初めて会った人が、

「この会社、よく知らないけれど、相当大きな会社なんじゃないか」

と、思ってもらえるようにしたかった。


かなり無茶なお願いをしたのかもしれない。
だが、松田さんは、

「わかりました」

と言ってくれた。


数週間後、松田さんから案が出来たとの連絡をうけた。
松田さんの会社に行って、出してくれた案がこんなロゴだった。

ロゴマーク

モチーフは、「線路」である。

松田さんの説明によると、

『お客様が今より上のステージに行けるよう、
 お客様と一緒になって、一歩一歩進んでいく』

ことを意味している、とのことだった。

なるほど。
確かにそれは当社のコンセプトにあっている。

そして、デザインも洗練されている。
とてもじゃないが、「社員1名、売上ゼロ」の会社のロゴには見えない。

ひと目で気に入った僕は、このロゴを僕の会社のロゴにすることに決めた。


こうして、このロゴは名刺に刷られ、
会社案内にものせられ、ホームページにも掲載されることにより、
約1年で5,000人以上の人に見られることになる。

名刺を見た人から、

「何人くらい社員がいるんですか?」

と聞かれることがしょっちゅうある。
とても僕ひとりの会社には見えないんだろう。

これもロゴの力である。


後日の話にはなるが、起業して4、5ヶ月後、HISの澤田会長と初めて名刺交換する機会があった。

その時に、澤田会長から出た第一声が、

「いいロゴだねえ。」

だった。

ロゴの力を再認識した瞬間だった。

そして、

(松田さんに頼んでよかった(^-^))

と、心から思った瞬間でもあった。


■僕の気づき
ロゴ等のデザインが持つ力は大きい。
デザインにより、その会社・商品の持つイメージは大きく変わる
交流会デビューしました!


ビジネスマッチングの専門会社を作ろうと決めたものの、
大きな課題があった。

それは、僕に経営者の人脈が全くないことだ。

それまで僕が経営コンサルタントとして担当していた会社は、
ほとんどが売上数千億円から数兆円の大企業ばかり。

小さめの企業を担当することがあったが、それでも数百億円規模。

そんな会社のプロジェクトとなると、社長とかに会うことはほとんどない。
役員クラスの方と会えればいいほうだ。

今回起業する僕の会社のターゲット顧客、そしてビジネスパートナーとも
売上数億円から数十億円のオーナー系企業。
そんな会社の経営者の知り合いなんて、ひと握りしかいなかった。

僕の大学時代の友人が、その数少ない経営者の一人。
独立して会社を経営していたので、その友人に相談してみた。

すると、その友人から言われたのは、

「経営者の交流会に出てみたらどう?」


・・・経営者の交流会?なんだ、それは?


それまで、普通にサラリーマンをしていた僕は、そんなものがあることを全く知らなかった。

よくよく聞くと経営者の交流会というものは、世の中にたくさんあって、
経営者はそこで情報交換や人脈作りをしているとのことだった。

なるほど、そういう仕組みがあるのか。
それは面白そうだ。
是非とも行ってみたい。

友人にお薦めの交流会を聞くと、

「僕がよく行く交流会がいいよ。
そこでは意識の高い経営者が集まって、お互いが顧客を紹介し合っているんだ」


なんと!そんな会があるのか!

「行きたい!いつあるの?」

「明後日。時間は、朝7時から麻布十番だよ」


・・・朝の7時?
そんなに早いの!?。

しかし、「行く!」と言ってしまったからには、今更引くわけにはいかない。
7時に始まる交流会に行くことにした。


明後日、ドキドキしながら麻布十番に。

(こんな早くから集まる人たちなんているんだろうか?)

と、半信半疑で会場に向かった。
会場に着くと、そこには驚きの光景があった。

まだ、7時前だというのに60人以上の人が集まっている!
しかもほとんどが経営者。

会が始まると、決められた手順に従って、てきぱきと会が進行される。
朝7時過ぎだというのに、参加者の方たちはものすごくテンションが高い。

経営者というのは、こういうものなのか。

僕は、あらためて今までと違う世界に来たのだということを強く感じた。


この初めて参加した交流会で、僕はたくさんの人と名刺交換をし、
たくさんの人に当社の事業内容を話した。
そして、会った人のほとんどが、パートナーとなることに賛同してくれた。

運がいいことに、この交流会に参加している人たちは、本当に意識の高い人が多かった。
そして、優秀であり、独自性の高いサービスを提供している会社が多かった。

後日になってわかるのだが、交流会には当たり・はずれがある。
そう言う意味では、この交流会は間違いなく大当たりだった。

僕は交流会と言うものの有効性がわかった。
うまく使えば、人脈がない僕が、新しい経営者に出会ういい機会になる。

そう思った僕は、その交流会への入会をその日のうちに決めた。
毎週一回、早朝に参加する必要があるというハードな交流会だが、迷うことはなかった。


その後も、僕は交流会と言う交流会にどんどん出るようになった。
知り合いに勧められたら、まずは出てみる。

東京だけでなく、大阪、名古屋、仙台、福岡、長野・・・
面白そうだと思ったら、どこへでも行く。

そして、そこに参加している人達と名刺交換をし、
お互いの事業内容を短時間で話す。
「この事業、面白そうだな」「この社長、面白そうだな」と思ったら、
アポを取って、後日ゆっくり話を聞く。
このスタイルは、その後もずっと続いていくことになる。

一年くらい経つと、いろんな方から、

「どの交流会に行っても、黒田さんはいますね」

と、しょっちゅう言われるようになった。

今では、交流会に出ている数では日本で5本の指には入るのではないか、
と、勝手に自負している。


■僕の気づき
「いい交流会」というのは、「いい人脈」を作る上では非常に有効な手段だ。
そして、「いい交流会」は、「いい主催者」によって開催されていることが多い。