四十にして立つ ~1,000億円企業への道~ -4ページ目

四十にして立つ ~1,000億円企業への道~

40歳を前に突然起業しようと思い立った現役社長が、実際の出来事を通して、企業経営の楽しさや苦しさを発信中!!
「10年後に1,000億円」を公言して起業した僕が、いかにしてその目標を達成したかを描くリアル・サクセスストーリー

手術が終わったら、産まれてました!


(前編からの続き。前編はこちら

手術日まであと一週間と迫った頃。
予想していなかった事態になった。

奥さんのお腹の中にいる次女が大きくなりすぎてしまい、
出産日が早まってしまったのだ!

出産の予定日は、3月25日。

その日は、まさに僕の手術予定日!

手術日は決まってしまっている。
日程を変えようとするとものすごく先になってしまう。

奥さんに相談すると、

「別にいいんじゃない?

出産に立ち会ったって、出来ることないんだし。」

という心強い返答だった。

と、いうことで、僕は予定通り入院することになった。


手術前日、奥さんも同じように入院してしまっているので、
僕は一人で病院に行き、手続きを受けた。

看護師さんに、

「手術にはご家族は誰か立会いますか?

と、聞かれたが、

「いえ、誰もいません」

と、答えるしかなかった。

手術は、2,3時間で終わるとのことだった。
全身麻酔で、のどのところを10cmほど切って、腫瘍を摘出する。

僕は、怪我や病気で入院したことは何度かあるが、手術は初めて。
全身麻酔なんてもちろんやったことない。

少し不安を感じたりもしたが、

「これから起業しようとしているこの時期、
そんな悪いことが起こるわけがない。」

と、なぜか楽観的だった。


そして、手術当日。

麻酔のマスクを口に当てられると、深い眠りに落ちた。

あとのことは、当然ながら覚えていない。
立ち会っている人もいないので、どんな状況だったのかもわからない。

数時間後、すーっと目を覚ますともう手術は終わっていた。

「無事、成功しましたよ」

と言う看護師さんの声がした。


余談ではあるが、その時に

「直径8cmの腫瘍が取れましたよ」

という声を麻酔でぼんやりした頭で聞いた気がした。

その時は、「直径8cm」ということを聞き流していたのだが、
次の日、ふと思った。

(そんなに大きいわけないんじゃないのか?)

確かめたくて、執刀医の先生さんに聞いたところ、やっぱり間違いだった。

「8cm」ではなくて、「9cm」だった!

大体、野球のボールくらいの大きさだろうか。
よくもまあ、そんな大きなものが十何年も入っていたものだ。


さて、手術直後に話は戻る。

僕はベッドに横たわったまま、携帯電話を見てみた。

そこには、

「無事に産まれたよ(^-^)」

というメッセージと生まれたばかりの次女の写真があった。
生まれた時間は、まさに僕が手術をしていたちょうどその時だったようだ。

無事でよかった。
そして、僕の手術がうまくいって本当によかった。

心からそう思った。

僕自身が健康で生きていなければ、家族とも会えない。
そして、やるべきことを成し遂げることもできない。

生きているということに、本当に感謝しなければならない、
とつくづく思った。


さて、次の日から一週間ほど入院。
奥さんも入院しており、当然ながら家族の見舞いはない。

ただ、その時間を使って、起業してからのプランやアイデアをまとめていくことができた。

そして、一週間後に予定通りに退院。
その日になって、僕はようやく次女と初対面できた。

次女が、自分の出産にお父さんが立ち会っていなかったという事実を知るのはいつ頃になるのだろう。

その数日後には、長女の幼稚園の入園式にもでることができた。

ものすごくいい入園式だった。
これも手術が成功したからこそ見れたものだ。


こうして、予定とは少し違うものの、起業前のミッションを終えることができた。

ただ、もう一つだけ大きな誤算があった。

それは、腫瘍を取っても顔があまり小さくならなかったことだ。

顔が大きく見えるのは腫瘍のせいだ、とそれまでは言い訳していたのだが、
どうやらそうではなかったようだ。


■僕の気づき
健康、そして命があること自体がビジネスの基盤。
生きていればこそ、新しいことにチャレンジできる
起業前に懸念点を解消することにしました!

(今回の話は2013年3月頃の話です)

起業まで、あと1ヶ月位になった頃。

僕には、起業までにクリアしておきたいミッションが3つあった。

1つ目は、喉にある腫瘍を摘出すること。
2つ目は、次女の出産に立ち会うこと。
3つ目は、長女の幼稚園の入園式に参加すること。

わずか2週間の間にこの3つのミッションをこなす必要があった。


1つ目の「腫瘍の摘出」と聞いて、びっくりする人がいるかもしれない。

実は、僕には顔の左のリンパ節のあたりに、大きな腫瘍があった。

気づいたのは20歳の頃。
30歳を超えた頃からどんどん大きくなっていった。

普通の人ならものすごく目立ったと思う。
ただ、幸か不幸か、元々僕は顔が人並み外れて大きい。
そして、ちょっと小太りである。
そのおかげで、腫瘍で顔が腫れているのにほとんどの人が気づいてくれなかった。

しかしながら、写真を撮ってじっくり見てみると、
明らかに顔の左側の方が大きい。

とは言え、腫瘍といっても悪性ではない。
「良性嚢胞(のうほう)」と言って、えらのある場所が袋状になり体液が溜まる、
というものだった。
命には全く影響がない。
だから、みっともないとは思いながらも、ずっとほうっておいた。

だが、起業するとなると話は違う。
経営者は、「会社の顔」である。
その「会社の顔の顔」が腫れているのは、やはりみっともない。
それで、起業をする前に、手術をして摘出することにした。

手術は、全身麻酔。
その後、1週間は入院。

退院してすぐに次女の出産立会い、その5日後には長女の入園式参加。

予定が一つでも狂えば、全てのミッションをクリアできない。
綱渡りのミッションだった。

ただ、今回の次女の出産は、奥さんの希望をうけて無痛出産。
だから、出産日はこちらでコントロールできる。

ギリギリではあるが、全てのミッションをクリアできるはずだった。


だが、予想外のことが起こった。
そのおかげで、全てのミッションをクリアするのができなくなったのだ。

(後編に続く)



■僕の気づき
経営者は、会社のイメージを表す「会社の顔」である。
見せたいイメージになるように、服装、髪型等の外見に十分に気を遣う必要がある。
「起業」するだけでも大変なのを初めて知りました!


ジェイのセミナーを終えて、本格的な起業準備を始めた。

当然のことではあるが、「起業する」のは初めて。
何をしなければならないのか、さっぱりわからない。

既に起業していた友人に聞いてみると、

「とりあえず、起業に関する本を読んでみたら」

と言われたので、起業マニュアル(題名は忘れました)みたいな本を買って読んでみた。


(これは大変だ・・・)


起業するために必要な事項がずらっと書いてあった。

登記簿の作成、印鑑の作成、銀行口座の作成、
事務品・備品の購入、携帯電話の購入、パソコンの購入、
ホームページの作成、ロゴの作成、名刺の作成等々・・・

これでもか、というほどある。
普通に会社勤めをしていたら、知らないで済むことや誰かがやってきてくれたことばかりだ。

経営コンサルタントの仕事をずっとやってきたので、
会社の経営には人よりは詳しいはずなのだが、そんなものは何の役にも立たない。

「行政書士」っていう職業があるのを知っていた。
しかし、この時に初めて、行政書士の仕事の内容、そしてその存在のありがたさを知ったくらいだ。

そして、わかったことがある。

「誰かに頼らなければ、起業なんてできっこない」ということである。

これは、起業しようと思わなければ、絶対知ることはなかっただろう。


そして、もう一つ、わかったことがある。

それは、誰に頼んでいいかわからない、ということである。

そりゃあ、インターネットで検索すれば、どんな会社がその事業をやっているのかはわかる。
でも、どの会社が僕に「最適」なのかはわからない。
検索結果で上にあるからと言って、必ずしもいい会社ではないことは周知の事実だ。

では、結局僕はどうしたか?

僕は、その頃は数が少なかった経営者の友人達に聞くしかなかった。

その友人達が紹介してくれた方たちはいい会社ばかりだった。
しかし、「最適」だったかどうかはわからない。

でも、その時には、それ以外の判断材料がなかったのだ。

たぶん、起業しようとしている人の大半がそうやって知り合いに紹介してもらったり、ネット検索で上位にいる会社に頼んでいるのだろう。
でも、それも仕方がないことだということを改めて実感した。


こうして、僕は起業準備をなんとかかんとか進めることができた。

でも、本当に大変だった。

日本で起業家の数が増えないのには、こういった起業面でのサポートの弱さもあるんじゃないか、と強く感じた。

そして、僕は決意した。

僕の会社のサービスの対象に起業家を加えよう、と。

起業しようとした人が、誰に相談したらわからない、という時に
僕の会社が相談を受けられるようにしよう。
そして、それらの起業しようとした人たちに合わせた「最適」な会社を紹介できる仕組みを作ろう。

すぐにはできないと思う。
でも、「無料紹介」という仕組みを持つ僕の会社ならできるはず。


遠い将来ではなく、近い将来にそのような形の仕組みができる。
そう確信している。


■僕の気づき
起業をするのは本当に大変で、一人では絶対に無理。
誰に頼んでいいかを分かる仕組みがあれば、すごく便利。