今、やらなければいけない事(心有りを求めて) | 夢・希望・愛 心豊かなれば技冴える  武道に感謝 心風館 館長 山村幸太朗

夢・希望・愛 心豊かなれば技冴える  武道に感謝 心風館 館長 山村幸太朗

人にはもともと自然からいただいた素晴らし能力が潜在しています。それは、すでに日常の生活に根付いている生活レベルの文化の中にあるのです。武道文化を活かし、さらなる可能性を・・眠っている潜在能力を開発する。「気」という世界観は、武道文化の中に眠っています。

宇城憲治先生著「気でよみがえる 人間力」より

日本の心の発動を子供たちへ

かつて江戸時代には、今の小学校と同じくらいの数の寺子屋が各地にあり、その中でも圧倒的に多かったのが、家督を譲ってリタイアした武士が始めた寺子屋であったそうです。このように寺子屋が全国にくまなくあったことによって日本は世界に類を見ない90%以上の識字率を保ちました。そしてこの識字を土台として、当時の人たちは人間教育、心の教育をしていったのです。
そこでは、単に知識を教えるという教育ではなく、人間力に支えられた高いエネルギーの時空のなかで、日本の心というものを無意識のうちに子供たちに映していったのだと思います。

高識字率が先にあるのではなく、人間としての高い学びのレベルがあったからこそ、「高い識字率」にもつながったのではないかと思います。

私たちは今、そのようなかつての学びの場を子どもたちに提供できるのか、あるいはこのまま何も手を打たず現状の教育システムによってバーチャルな知識を子どもたちに与え続けるのか、今待ったなしの状況下にあると思います。それは、現在の福島原発事故における、政治や東電トップ、知識学者などの虚構という非人間的な計らい、卑怯な振る舞いを見れば一目瞭然です。
この状況を変えてくれるのは、今の子どもしかありません。小・中・高校生は20年後の日本を希望ある未来にしてくれる大切な人財(宝)です。そのためにも、今、大人が決断しなくてはなりません。自ら見本を示さなければなりません。

我々大人一人ひとりがまず自分のできることから行動し模範を示すことです。私たち大人が本質の学びの場を提供すれば、必ずや彼らは希望ある未来づくりに実践行動する人間に成長してくれると思います。宇城塾の取り組みは、そこに向かう大人たちが、まず自らそこに気づき変化する、自分が変われば周りも変わるという一人革命のすすめであり、その輪を広げていくという絆の構築のすすめであるのです。