組手について・・ | 夢・希望・愛 心豊かなれば技冴える  武道に感謝 心風館 館長 山村幸太朗

夢・希望・愛 心豊かなれば技冴える  武道に感謝 心風館 館長 山村幸太朗

人にはもともと自然からいただいた素晴らし能力が潜在しています。それは、すでに日常の生活に根付いている生活レベルの文化の中にあるのです。武道文化を活かし、さらなる可能性を・・眠っている潜在能力を開発する。「気」という世界観は、武道文化の中に眠っています。

全体を見渡せるような・・・構えを、身に着けなければいけません。構えが大切なことを・・何度も言い聞かせますが


子供達の心を、捉えているのは突きと蹴り・・・しかし、その突きや蹴りも・・基本稽古を、おろそかにしていれば


ままならず・・・さらには、多彩さに欠けるのが子供達の多くです。しかし、やはり・・・2年を超えて稽古に


通って来ている子供達・・・は、キッズ、ジュニアとも・・・左をうまく使えるようになってきていると思います。


それも・・カウンターが自然に出るようになっているのは、驚き・・左でうまく相手をストップさせる・・


左で強く、入り込み事ができるようになって来ています。体の大きな子供のほうが・・ある意味器用に左


を使いこなすのも、不思議で・・小さな子供ほど・・力負けしないようにと・・踏ん張る事を覚えてしまい


居着いて・・しまっている・・のは、なんとも・・もったいなく感じていますが・・・小さいからこそ・・・大きな


人を押し返したいと・・居着いた気持ちに、心が奪われてしまう・・意地を出してしまうのもわからない事


ではないのですが、冷静に・・どう動いたら・・自分が有利になるのか・・と、言う事は・・・私としては、


散々口を酸っぱくして言っている事でもあり、あとは・・実行するかしないかは、自分次第・・それから・・


型を決めてしまうのは、まだまだ早い・・・さらに変化するには・・やはり、周りからの刺激・・上を見ながら


変えようとする意志・・思考が、働かなければいけません。新陰流の教えであれば・・三摩の位の教え


習い、稽古、工夫、です。工夫とは?きっかけが・・必要なのかもしれません・・刺激が必要なのかも


しれません。武道とは・・格闘の技術を身に着ける事を、基本にした厳しさが前面になければ、武道と


は、言えません。その中から学ぶものは・・どんな時でも・・苦しくても、つらくても・・乗り越え・・前に出る。


下がれば・・下がらされれば・・つけ入れられ、攻撃を受ける。


その時・・どう思うのか・・・もうダメだ・・・今日は、しかたない・・たまたま、運がなかった・・・ここに、


工夫など生まれようはずが、ないのです。やることも・・必然なら・・やられることも、必然以外の何物でもなく・・・。


悔しい・・今度こそ・・きっと、上手になって・・と・・・自分に必要なものが、なんなのか?を見つける努力


が・・できる人にならなければいけません。人の、せいにしてごまかす事を覚えてしまえば、その事が


無駄で、無意味で自分にとって・・損な思考という事を・・・気が付くまでは・・うろうろと・・同じところに


居なければならない・・。子供の内に、そういう事を、分からせてあげることができる・・武道とは・・・


本当に素晴らしい文化です。子供の内だからこそ、分かることに価値があるのです。


大人になった時の、思考の深さは・・・計り知れないのではないでしょうか?


私は、残念ながらこういう思考が持てるようになったのは・・大人になってからです・・しかし、武道は


武道の叡智は・・さらに、私にいろいろな・・深さ、奥行きを教えてくれる事を、やめません。


新陰流に「無形の位」という構えがありますが・・・これが、すべての構えの基本であり、すべてを包括


した構えでもあるのです。無形・・・空手も、この構えでいける位になれば・・無敵でしょう。