友だちをからかう時の お馴染みのセリフ。
昭和、平成、令和…と 大きな橋を渡ってくると 些か古びれた 昔のセリフという感じは否めない。
今、こんな台詞を言おうものなら、こうなる。
「おまえの母ちゃん、で〜べそっ!」
「は? 」
「だから、おまえの母ちゃんでべそ!」
「で?」
「で…て、、、おまえの母ちゃんでべそだろ?」
「違うよ」
「あ、ああ、そうなんだ……」
「うん」
「……」
「それよりさ、」
「え、なに?」
「おまえの母ちゃん、でべそってさ 古くない?」
「古い?」
「うん、昭和も初期の頃の話だろ?それ」
「そ、そうなんだね…」
「うん。それをさ、今、もう平成も終わって令和になったっていうのに、いまさら……でべそってやばくない?」
「いや、、そういう時代背景は、よく分からないんだけど……」
「まぁ、とにかく今日から おまえは昭和のでべそマンだ」
「え…でべそマン??」
「おい、みんな でべそマンがきたぞぉぉーー!!逃げろぉぉぉ!」!!」
うわー!!!
やべー! でべそマンだっ!!
しょーわ臭え!!
へそで茶沸かしてみろ、この野郎!
こんな風に
でべそを仕掛けたら カウンターを食らうこと必至だろう。
だから、今は使えない。
カウンター誘発の着火剤にしかならないからだ。
では、時代を戻して、これが昭和初期だったらどうであろうか?
母ちゃんでべそ が時代の最先端をいっていた頃であれば、「でべそじゃないやーい!」と
泣きながら追いかけてきたことだろう。
まさに、この時は「おまえの母ちゃんデベソ」は成立していたのだ。
しかし
実はここでも 問題点があった。
「おまえの母ちゃんでべそ!」
「おまえ、みたことあんのかよ?」
と言われれば、うっ となるだろう。
「あるよ! 」と嘘をついても
「どうやってみたんだよ?
覗いたのか? 」
「いや…それは…」
「あー こいつ 人のヘソ覗く変態だぞーー!!!
ヘソマニア! ルーマニア! ヘソマニアー!」
と 瞬時に人生を積むあだ名を冠することになるだろう。
そうなのだ、おまえ母ちゃんでべそ!
には、それ自体に内包された欠陥があるのだ。
人の親のヘソの事情を知っているとしたら
直接見る(覗く) か ヘソを出して歩いているか
どちらかしかないのである。
平成にはアムラーがヘソを出してはいたが
昭和初期にヘソを出して歩いていたら
単にだらしない人である。
だので、この時代に他人の親のヘソ事情を知ることができる手段は 直接見る しかないのである。
だから、正しい おまえの母ちゃんでべそ! の
使い方はこうである
「おまえの母ちゃん、でべそ……」ボソッ
「なんだよ。急に…
おまえ、見たことあんのかよ?」
「いや…それは、、」
「ないんだろ!嘘つくなよ! 嘘つきは泥棒の、始まりだぞ!」
「いや…ちょっと、待ってよ…」
「おい、みんなこいつドロボーだぞ!」
やべー 泥棒だ!
逃げろー 給食費盗まれるぞー!!
差し足抜き足忍び足、この野郎っ!
「あるんだ!!」
「え?」
ザワザワ…
「見たこと…あるんだ、お前の母ちゃんのヘソ。。」
「それは、お前、覗いたってことだろ?」
「いや…それは…」
「おいおい、泥棒より 覗き野郎だっのか!
おーい、みんな こいつ覗き魔だ……」
「違うっ!!!」
「え…なにが違うんだよ」
「覗きじゃない、合意の上だったんだ…」
「合意って……どういうことだよ」
「あれは、委員会活動で帰りが遅くなった日のコトだった……
ゆうだちが酷く、僕は閉店したタバコ屋の軒下で雨宿りをしていたんだ。
そこへ、お前の母ちゃんがやってきて
「大丈夫?よかったら、家で雨宿りしていけば」
そう言われて、お前の家で雨宿りをさせてもらったよ。
家に入り、濡れたTシャツを脱いで 絞っていると
お前の母ちゃんもブラウを脱いで、「おばさんも濡れちゃった…」と艶めかしい声で……
その後は、そういうことだ。
「そういうことって……」
「男女が一つ屋根の下で ヘソを見せ合えば
そういうことだよ……」
「だから! そういうことってなんだよ!?
ヘソを見せ合っただけだよな?! 」
「……」
「なんとか言えよっ! デベソで終わりだろ?!
デベソですね、あはは って それで終わったんだろ?!! なぁ、なんとか言えよ!?」
「すまない……」
「すまないって……おまえ……すまないじゃねーよ!!お前、人の…ふざけんよ!! ふざけんなよぉぉーー!!!」
NHK朝ドラ「雨に濡れたデベソ」
監修:N国党
お前母ちゃんデベソを深追いすると
この様に、自分が傷つくかも知れない。
信じるか信じないかは、あなた次第である。