第二夜 「お母さん、黒カビは風呂場より台所のほうが危険だよ」
うちの母は、風呂にはいって窓を開けないと 怒る。
「ほら、窓開けないと カビ生えちゃうじゃない!!」
ああ…ごめん…
確かに、風呂入って窓開けないと カビ生えちゃうもんな
カビは色んな病気の元だから、 気をつけなきゃな
と思って、台所へ水を飲みに行った。
戸棚から コップを取り出した 瞬間
黒い点々が目にはいった。
なんと、無数の黒カビが 戸棚に点在しているではないか!
私は直ぐさま母に伝えた。
ちょっと、母さん!これ、すごいカビ生えてるよ!!
「え?どこよ?」
ほら、ここ!すごい 真っ黒だよ!
「……」
ね、これ早く掃除しないと…
「気にしすぎ…」
え? はやく掃除……
「気にしすぎ!!!」
え… 気にしすぎって??
「だから、気にしすぎっていってるでしょ!」
いやいや、これ真っ黒じゃん… 掃除しないとマズいって…
「うるさいっ!! そんなの気にしすぎてどーすんの! そんなの、そのままでいいの!」
いや…気にするとかの次元じゃなくて、ほっといたら病気になるよ??
「うるさい、うるさい! 嫌なら帰れっ!!」
いや、ちょっ…
バタンっ!!
-母は隣の部屋に 消えてしまった。。-
黒カビの点が無数にできていて、点ではなく面に なっていたので
どっちが悪いとかではなく
早く掃除しないと 危ないと思い 伝えたのだが
母としては、自分のミスを突かれたと思ったらしく 怒ってしまったようだ
うちの母は、 いつも濡れたまま食器を閉まって しまうので
食器棚はいつも 黒カビだらけなのである。
少しなら気にしないのだが、 さすがに 真っ黒はマズいと思ったのだが
私が気にしすぎなのだろうか……
風呂場は気にするのに、台所は気にならないのだろうか…
未だに母の思考回路が分からない……。
Mom way
