第三夜 「踊場より階段の方が危ないってば」~this is the Mom~ | 珈琲 たいむす

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この世紀末の雰囲気、もう笑うしかない。

           第三夜□ 踊場より階段の方が危ないってば

 

 

 

 

実家に帰ると  母は私の服を洗濯してくれる。

 

雑巾とかトイレマットとか、車を拭いたウエス とか全部一緒だけど

 

とりあえず洗ってくれる。さすがに 車系は油分でベタベタになるのでやめて欲しいのだが……

 

 

まあ、この年になって そんなことは有り難いことである。

 

 

 

問題は、干し終えた洗濯ものを置く場所である。

 

 このおばさん、

なんと 階段に置くのである。

 

4段目くらいに…

 

 

 

 

ホテルの広ーい階段なら分かるが、

 

ぼろい家の   ほそーく、せまーい階段に置くものだから 

 

こっちは いつも突っかけて しまうのである。

 

 

 

突っかけるならまだしも、洗濯物に足を取られて 階段を転げ落ちることも多々あるのだ。

 

 

危ないから やめてくれ  と言っても

 

「だったら早くもってけばいいでしょ!!!」

 

 

いや、もってくときに  突っかけるだけどな… と散々お願いしてきたが

 

取りつく島がない感じなのである。

 

 

 

 

そんな ある日、 

 

階段の踊場の隅に ビニールバットを立てかけて置いたことがあった。(私が)

 

部屋の整理をしていて、数分だけ 置いていたのだ。

 

まぁ、運が悪いもので  そういうときに限って   母に見つかるのだ。

 

 

 

「ほらっ!!こんなとこに  立て掛けてたら 危ないでしょ!!」  

 

 

ああ、ごめん  すぐかたづけるから…

 

「ったく! いざというときに  逃げられないんだからね! 階段にものを置かない!!」

 

そう言って  ドタドタと荒々しく  階段を下りていく母だったが

 

下りきる  手前で  自分が階段に置いた 洗濯カゴに足を取られて  ダダダー  と滑り落ちたのだ。

 

 

 

大丈夫か?!  と思い、下を見ると   母は

 

「だから 階段に物を置くなっていったんだよっ!!!!  」 と ものすごい剣幕で怒鳴られた。

 

 

 

いや…   それは 自分が置いたんでしょーよ。。。

 

 

 

メチャクチャだな この人…と思ったのだが

 

私が悪いのだろうか…。

 

 

私が階段にバットを立てかけていたから、

 

母は  自分が置いた洗濯カゴに  足を取られて転げ落ちてしまった…

 だから 私が悪い……  

 

 

んーだめだ、繋がらない。。

 

 

 

 

 

そもそも 踊場より 階段の途中の方が  圧倒的に危険だろう…

 

 

踊り場はよくて、階段はいいのか…

 

散らばった洗濯物を畳みながら、謎解きをする昼下がりであった。