わたしの出産~本番編~ | やわらかな日々

やわらかな日々

まぁやわらかくいきましょうよ

わたしは焦っていた

もう予定日は7日もすぎていたのだ

毎日のように、整体やお灸、マッサージに通って刺激したり
マンションの階段上り下りしたりと
やっていたけれど、いっこうに気配がない

今思うと、少し送れただけでどうしてあんなにナーバスになっていたのか謎だけど
とにかく早く生まれて欲しくてピリピリしていた


その日は、羊水と胎児の状態を見るため、産婦人科の検診だったのですが
内診で先生が
「少しあいてる(子宮口が)けど、まだ後ろ向いてるねー、前向けとくから」
とサラリと言い、なにやら奥の方をグリッとされました

そ、そんなことできるんかい、、、
産婦人科の先生はご年配なのですが、ゴッドハンドと評判の大先生で
さすが、、、と思いながらもすごい痛かったし、、、

そして、助産院では2週間以上遅れると産めないので、大先生が、そのときはうちで預かりますから!うちなら促進剤もいれられるし、オペもできるから心配ないよ!と自信満々に言われ、ありがたいやら、切ないやらで複雑な気持ちで産婦人科を後にしました

そして、旦那と一緒に、いつものカレー屋さんでランチしながら、これで食べ納めになるといいねーなどと言ってたら



「あれ...なんか、お腹痛いかも」


いや、でもまた気のせいかも
(実は予定日にも前駆があって産院に乗り込んだのですが、空振りだったのです)

でも、鈍い痛みが続いて、あれ、やっぱりなんか痛い、、、と思い、急いで帰宅



その後、痛みはしばらくひいたりしてたのですが、夕方6時ごろになると
どうも10分感覚くらいに!
ついにキターーー!?
これがゴッドハンドパワーか!などと感心しつつもとにかく助産院へ電話

「あの、10分起きくらいに来てるみたいなんですけど、、、」
と言うと、電話にでたのは名物院長

「きた!?よかったわねーーー!もーこないんじゃないかって心配したわよ!笑
じゃ、もうちょっと様子みて、5分感覚くらいになったら、また連絡してー!」
と軽く受け流され


えーーーマジで!?と思いながらも
前から「あなた時間かかりそう、30時間コースだと思うわよ」と言われていたので、予定日の空振りのこともあり、まぁ慌てず様子を見ることに

とにかく、早く産まれて欲しかったので、焦りや恐怖はなく、やっとだせる!だしたい!という思いでいっぱいでした


そして夜9時ごろだったかな
痛みが5分近くなってきて、さすがにそろそろ、、、と思い、電話したところ「じゃあ、来てみますかー」とゆるくOKがでて意気揚々と助産院へ


しかし、到着するもなんだか落ち着いてしまって、また感覚が開き気味に、、、
内診しても、まだそこまで開いてないからとのことで、なんと一度家に帰されました、、、ぐぬぬ


また空振りなのかーーー!?とがっくり
そのままフテ寝していると夜中にまた激しく痛みが繰り返してきて
これは、今度こそ間違いない!!
とふたたび深夜1時頃、助産院へ

今度は5分感覚が続き、子宮口もさっきより開いてるとのことで、ついにお産体制へ!

きたーーー、やっときたぜーーーー!!

とにかく、やっと産めることがうれしくて、痛みが強くなるのもむしろうれしかったですw

でも、5分感覚くらいが長く続いて、なかなか進まず、助産師さんにも軽く放置気味にされ(T . T)それが朝4時くらいまで続きました

痛みが来ると旦那が腰をさすってくれて、それがすごく上手で
ほんとに助けられた、、、
旦那がいなかったら心折れてたかも

そして4時ごろ院長登場
悶絶してる私に、(陣痛)来てよかったわね~心配したわよ~とニコニコ声をかけられ、院長余裕すぎ!って内心笑ったけどこっちはもう必死!

そして、すご~くトイレに行きたくて、どうも大きい方がでそうな気がして、、、行ったのですがでない、、、、
てか赤子もおりてきてるから力めないし、どこにどう力をいれていいのかと思いながらもなんかでそうな感じがおさまらなくて(今思うと大きい方ではなく、赤子がでそうな感覚だったんですねw)
一人トイレで悶絶していると、さらに一段と強いレベルの痛みが体を走り抜け、ジャバッとなにかはじけるように液体が、、、

そして部屋に戻る途中、診察室のベッドでなんか超音波的な機械で羊水の量をチェックしようとなって、院長に息も絶え絶え(この頃はもうかなり痛かった)なんか、バシャッてでました、、、というと、

院長「あ、ほんとだ、破水してるわよ!」

私「(痛みで)うぎゃーーーー」
そこからすでに痛みで獣と化している私
院長、笑いながら、「いいわよー!いい陣痛来てるわよー!もう産まれるかも、どうしよう、このままここで産まれちゃうかしら」と助産師さんと相談をはじめるも
やはり、そのベッドだとどうもやりづらいようで、一瞬痛みがひいたすきに
「さ、歩いてあっちに移動しましょう!」となり
「マジか、、!」と心の中でつぶやきながらも、捕まえられた宇宙人みたいな状態でささえられながらヨロヨロと部屋へ移動

このトイレからの診察の間に旦那は寝落ち
獣と化した私に驚いで起きるw

この移動がまた、刺激になったのか、そこからはお産も本番!

そして旦那も必死で体制を変える手伝いをしてくれました

その後、気づくと妊娠中ずっとついていてくれた研修生の方や、早番の助産師さんも到着して、旦那もいれてなんと計5人もの人に囲まれていましたw

こんなにたくさんの人に迎えられて幸せね!と言われて、本当にそうだなぁ
と、なぜかここにきてすごく穏やかな気持ちに

もう頭が見えてきたころには、不思議と痛みは感じなく、とにかく自分よりも
今必死で産道をくぐりぬけている赤ちゃんに「がんばれ、がんばれ!」と心の中でつぶやいていました、、、


そして、朝9時ごろに無事出産
元気な男の子が産まれました


外はすっかり明るく、よく晴れた日で、窓からきれいな青い空が見えました、、、


産まれてすぐの息子
やっと会えたね~