「ピノコ」と名付けた猫の話。
交通事故に遭って腰の骨も砕けたその猫を
餌付けをしていたらしい方が、獣医さんに担ぎ込んだ。
「死相」が出ていたその猫を、獣医さん(女性S先生)は必死で助けてあげた。
担ぎ込んだ人はその後2度と来なかったという。
「もう死んだ、と思ってるに違いないです」と獣医さんは言いました。
我が家では初代のブチ猫が二十年生きて死んだので、私はひどい猫ロスでした。
S獣医さんが、猫の飼い主を探してると聞いて会いに行きました。
奇跡の生還を果たし、
すっかり元気になったアメショーの雑種のその子。
最初からフレンドリーで、
猫格を感じる猫でした。ソファの背もたれを渡り歩いてみんなに
挨拶をしました。獣医のS先生は「ピーちゃん」と呼んでいました。
呼べば返事をするいい猫です。
手塚先生の漫画「ブラックジャック」の、ピノコは、ブラックジャックの手術で
生きながら得た子。
もらってきたその猫には その名前「ピノコ」と名付けました。
庭で花々に埋もれている姿はとても絵になり、見惚れるほど
きれいでした。
ピノコは毛長の犬が散歩に来ると、怒るのでした。
家の前で番を張って、あやしい動物(?)と見ると本気でかかって行ったのです。
あきらかに我が家を守ろうとしていました。
あとから来た子猫が、風呂場のふちを歩いていたら
「危ないよ!」と口にくわえておろすのを見ました。
獣医さんに「推定2歳」と言われたピノコは、それから18年も生きました。
