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裏金議員の「証人喚問」に現実味…自民党は“小物界の大物”世耕弘成氏を差し出すのか?

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/337617 2024/03/17 日刊ゲンダイ

 

「記憶にない」を連発(世耕前幹事長)/(C)共同通信社

 

高まる世論のプレッシャーにあらがうことができるか。

 

自民党派閥の裏金問題で、参院では初めての政治倫理審査会が14日開かれた。安倍派の世耕弘成前参院幹事長、橋本聖子元五輪相、西田昌司元政調会長代理の3人が出席したが、政治資金パーティー券販売のキックバックについて、経緯を「知らない」「記憶にない」と言うばかり。真相の解明にはつながらなかった。

 

立憲民主党など野党は15日、「疑惑は深まった」として3人の証人喚問を要求。通常であれば与党が拒否して終わりなのだが、今回はひょっとすると実現するかもしれないという。

 

裏金問題に対する世論は厳しい。知らぬ存ぜぬで通す安倍派議員の態度は国民の怒りの火に油を注ぎ、自民党内からも批判の声が上がっている。自民党が証人喚問を拒否すれば、「実態解明に後ろ向き」とますます風向きが悪くなるのは確実だ。

 

「来年度予算案は衆院で強行して年度末の自然成立が確定していますが、やはり参院としてもきっちり採決して成立させないと格好がつかない。来週あたりから日程のやりくりで駆け引きが激しくなる中、証人喚問が焦点になってくる。野党との取引材料として、『3人は無理だが1人なら』と、派閥幹部の世耕さんだけを証人喚問に差し出す可能性はあります。岸田総理も、昨秋の臨時国会で代表質問に立った世耕さんが『総理の決断と言葉には弱さを感じる』『政治家としての言葉で発信してほしい』などと酷評したことを忘れていないでしょうから、証人喚問にOKを出すんじゃないでしょうか」(自民党国対関係者)

 

“チップ口移し”会合でも炎上

 

参院政倫審では、いま問題になっている自民党青年局のハレンチ会合についても問われた。セクシーダンスの演出を企画した県議が世耕氏の元秘書だからだ。会合には別の現役秘書も出席し、女性ダンサーにチップを口移しで渡していた。

 

世耕氏は「ああいう写真が撮られるということは極めて不適切。謹慎を申し付けている」と釈明したが、SNSでは《撮られたことが問題なのではない》《バレなきゃいいってことか》などと批判が殺到した。

 

世耕氏は安倍側近として、第2次安倍政権で官房副長官や経産相など要職を歴任。2019年から務めた参院幹事長を裏金事件で辞任したが、参院では安倍派を中心に約40人が集まる「清風会」会長としても権勢をふるってきた。

 

「安倍元総理の威光と数の力をバックに幅を利かせてきた安倍派に対して、苦々しく思っている参院議員は多い。中でも威張り散らしていたのが世耕氏で、安倍さんの力で引き立てられてきたことを自分の実力のように勘違いしてエラソーにしてきた。態度だけはデカいことから、陰では“小物界の大物”と呼ばれています。彼を証人喚問に出させないように本気で守ろうという議員がどれだけいるか疑問です」(自民党のベテラン参院議員)

 

今回の裏金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で在宅起訴された安倍派の会計責任者は、同じくNTT出身の世耕氏が派閥に紹介したという。

 

改選の参院議員に販売したパーティー券の全額分をキックバックしていた独自ルールについて、世耕氏は政倫審で「私は参院の連絡役」「誰が決めたかも分からない」と説明していた。権力を誇っていたはずの参院幹事長の実態は、ただのパシリだったのか。それが本当なら、自らの小物ぶりを白状したも同然だが……。多くの国民が証人喚問を待ち望んでいる。

 

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