<安倍派5人衆>の資質と内実が徹底的に暴露されたのである! | ワーカーズの直のブログ

ワーカーズの直のブログ

ブログの説明を入力します。

<安倍派5人衆>こんな連中が政権中枢に座っていたのか 呆れるばかりの卑劣と厚顔

 

「5人衆」に反省の色なし(左上から時計回りに、西村前経産相、萩生田前政調会長、世耕前参院幹事長、高木前国対委員長、松野前官房長官)/(C)日刊ゲンダイ

 

あまりにも醜悪な連中だ。自民党派閥のパーティー裏金事件で、立件を免れた安倍派の5人衆が「一段落」とばかりに次々と釈明会見。彼らの卑劣で厚顔な態度に、国民は怒りを通り越して呆れ返っているのではないか。

 

世耕前参院幹事長は「政治資金の管理は秘書に任せきりだった」と話し、西村前経産相も「秘書にはノルマ分を売ればよいと伝えており、還付金は把握していなかった」と言い訳。西村は23日朝、地元選挙区に含まれる兵庫県の明石駅前で「裏金は一切ありません」などと記したビラまで配っているのだから見苦し過ぎる。

 

“お膝元”の八王子市長選の応援を優先させ、会見を先送りしていた萩生田前政調会長も22日に報道陣の取材に応じたが、やはり「事務所スタッフが(萩生田を)お金や雑務には極力、携わらせないようにしており、詳細は把握していなかった」と秘書のせいにしていた。

 

萩生田の裏金額は、2018年からの5年間で数百万円と報じられていたが、フタを開けてみれば2728万円。東京地検特捜部は立件ラインを3000万円に定めていたとされるから、萩生田や秘書は立件をギリギリ免れたということか。

 

金額の大きさもさることながら、裏金づくりの手口も悪質だ。18、19年はパー券販売ノルマ超過分のキックバックが計776万円だったが、ナント、現金を事務所の机の鍵付きの引き出しに入れ、管理していたという。まるで、脱税企業の社長の「現金隠し」みたいなやり口だ。さらに、20~22年は超過分計1952万円を派閥に納めず「中抜き」。萩生田本人は悪質さを薄めたかったのか「中抜き」を「留保金」と言い換えていたが、ノルマ超過分を勝手に抜いていたのだから、あくどい手法である。

 

これだけ大胆な手口で巨額の裏金をつくっておきながら「知らない」とスットボケているのだから、フザケるにも程がある。引き出しに入れていた現金を見たこともないということか。

 

親分に謝罪するヤクザの下っ端

 

松野前官房長官に至っては会見も開かず、「適正に処理されているものと認識していた」とのコメントをホームページに掲載しただけ。

 

高木前国対委員長もホームページに「政治資金収支報告書の記載は適切になされているものと考えておりました」という文言を載せ、知らぬ存ぜぬだ。

 

法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 

「見苦しいのは、安倍派5人衆の面々が安倍元首相に謝罪していたことです。高木氏は派閥解消を決めたことについて『安倍さんにこうした事態になったことは大変申し訳ない』と、涙を浮かべていましたが、言うまでもなく、真っ先に謝罪すべき対象は国民です。そんなことも分からないのかと愕然としてしまいますし、どういう精神構造をしているのか理解できません。まるで、親分がつくった組を潰してしまったことに責任を感じるヤクザの下っ端のような発想です。国民に対して悪いと思っていないのでしょう」

泣きたいのは、平然と不法行為を働く姿を見せつけられた国民の方である。

 

突然の岸田派解散は「ドリル優子」と同じ手口

 

こんなヤカラが、安倍1強のもとで最大派閥の幹部として長らく政権中枢のポストを独占。やりたい放題やってきたというのだから恐ろしい話だ。5人衆のうち、松野と西村はつい最近までそれぞれ官房長官と経産相を務め、他の3人も閣僚を経験している。裏金づくりの責任を秘書に押し付けて頬かむりするような連中に任せてきたから、日本は落ちぶれてしまったのではないか。

 

責任逃れしているのは5人衆だけじゃない。岸田派の会長を先月まで務めていた岸田首相も同じ穴のムジナだ。3年間で約3000万円が不記載だった岸田派の立件が報じられるや、突然、派閥解散をブチ上げ、自己保身に走ったのだ。

 

「18日に朝日新聞が1面トップで『岸田派の元会計責任者も立件対象』と伝えると、その日の夜に総理は岸田派の解散に言及。朝の段階では『事務的なミスの積み重ね』などと説明していましたが、『安倍派の閣僚は疑惑の段階でクビを切ったのに自分は居座るのか』という批判が党内から噴出。総理は批判を払拭するために慌てて派閥解散を打ち上げたというわけです」(官邸事情通)

 

高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)が言う。

 

「3000万円もの不記載がバレた直後に派閥自体を消してしまう発想は、パソコンを電動ドリルで破壊した小渕元経産相の事務所のやり方をほうふつさせます。『解散したから資料も残っていない』と言うつもりなのか。隠蔽を疑われても仕方ありません。そもそも、事の本質は派閥の存在うんぬんではない。重要なのは、なぜ自民党内で裏金づくりが『文化』になっていたのか、といった真相を解明することです。突然の派閥解散は、そうした本質から国民の目をそらさせる思惑もあったのでしょう」

国の指導者がこの程度のモラルで許されるのか。

 

「証人喚問」に応じるのがスジ

 

そんな岸田が進める「政治改革」など、全く期待できない。23日、岸田が本部長を務める自民党の「政治刷新本部」の中間とりまとめ案が明らかになったが、予想通り中身ゼロだった。

 

案に盛り込まれたのは、派閥の収支報告書の提出に外部監査を義務付ける、国会議員の政治資金パーティーの収入は銀行振り込みを基本とする──、といった当たり前すぎるバカみたいな対策ばかり。岸田が解消を打ち出した派閥についても、全面禁止には踏み込んでいない。これで裏金政党を「刷新」できると思う国民はいないだろう。

 

こんな茶番より、責任逃れしている安倍派5人衆を、ウソをつけば偽証罪に問われかねない国会の証人喚問に呼ぶべきだ。立憲民主党が5人衆を含め、裏金づくりをやっていた議員の証人喚問を要求している。

 

自民党に反対する理由はないはずだ。世耕は野党時代に与党幹部の証人喚問を求めていた。民主党政権時の2010年、小沢一郎民主党幹事長(当時)の「陸山会」事件を巡って〈証人喚問は当然。このような疑惑に関して自民党は過去ある程度証人喚問に応じてきましたよ。ゼロ回答はあり得ない〉とX(旧ツイッター)に投稿。菅前首相は同年の衆院予算委員会で、小沢の説明について「二転三転している」と指摘し、証人喚問を要求していた。

 

民主党政権の鳩山首相の偽装献金問題に批判が集中していた09年、平井卓也元デジタル相はXで〈収支報告書の虚偽記載は、政治資金規正法の中で最も重い罰則〉〈会社なら粉飾決算で社長が辞任するのは当然だ! 秘書の責任で済む話ではない〉と“ド正論”を吐いていた。

 

過去の言葉通り、自民党は証人喚問の求めに応じるのがスジだ。

 

「検察の捜査が不発に終わったといわれていますが、彼らも行政に属しているため、どうしても政権に忖度してしまうものです。しかし、立法府に属する国会議員には忖度する理由はありません。与野党問わず、国会議員は5人衆への証人喚問を実施し、真相解明に取り組むべきです。事実関係をつまびらかにした上でなければ、再発防止も政治改革もできません。本気で『刷新』する気があるなら、証人喚問を拒否する理由はないはずです」(五野井郁夫氏=前出)

 

5人衆は国会で洗いざらいゲロして、議員辞職で責任を取るのが当然だ。

 

関連記事

自民執行部、安倍派幹部に離党要求…立件見送られた「5人衆」ら念頭

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240124-OYT1T50227/

 

西村前経産相「初心に戻って頑張ります」、地元駅前で「裏金一切ない」とビラ配布

 

谷川弥一氏辞職願で長崎3区補選へ、自民は候補擁立曲折も…県連関係者「不戦敗もあり得る」

 

麻生派・茂木派は存続で調整…森山派は解散方針固め、解散後も政策集団としての活動を視野