Bubble and Squeak Records~134の雑食音源レビュー~ -36ページ目

DIA KUDAN / NYFIKENHET



“神戸の最終兵器”もとい、”神戸の粗大ゴミ“が再生して帰ってきた!

ex-4ZUGARAのサメシを中心にC.W.(CONCRETE WAVES)のメンバーと共に結成された新バンドDIA KUDANの1st mini Albumが自主レーベル【MOMOJIRI RECORDS】より2022年にリリース。


ちょうど1年前くらいにサメシから「新バンド始めました」って聞いて最初に音源出すと思いきやTシャツ作ってた時には「どう言う方向性にバンドを持って行きたいんだあのアホ面がー!!??」と腰砕け。(もちろん買いましたけど)

KUDAN(クダン)とは日本の予言獣妖怪の”件“から拝借。”にんべん“と“牛”の字で表す通り、身体は牛で顔が人間の古くから言い伝えられてる疫病封じ&予言獣。同じようにコロナ禍の日本で流行ったアマビエ(アマビコ)と同じ属性に入るものの、人から好かれやすいアマビエと違ってその容姿から人を寄せ付けぬクダンを選ぶマイノリティセンスさすがだぜ!!と言うことでジャケも牛+人骨ヘッド。

はい、そんなDIA KUDANですがサウンド的にはスウェーデン語で歌うメロディックつーことで4ZUGARA時代とは違うアプローチ。アルバムタイトルは“好奇心”って事でジャケ買いしたやつ撃沈させらる世界観必須。

実際デモ音源聞かせてもらった時には個人的にもBAD RELIGIONぽい曲あってこりゃすげーなって思ってたんですが、蓋を開けてみたら「あれ..?こんな感じでしたっけ?」と言うBRどこ行った!?(笑)まぁ聴いたのは歌入れ前のデモだったんでご愛嬌。

DESCENDENTS影響下のBig Drill CarやChemical Peopleなんかも彷彿させてくれるメロディラインもありつも、バンドが醸し出す全体的な雰囲気はドイツのWIZOやABSTÜRZENDE BRIEFTAUBENなちょいとドタバタで人懐っこいB級メロディック臭がプンプン。だけど一番近い例えはスウェーデン語で歌っているFUN PEOPLEだったりするんじゃないでしょうか?M-5に“Little Honda”のスウェーデン語カヴァーがあったりと選曲からしても掴みどころがないのがこれまた最高であり、こう言うバンド久しく会ってないな〜とニヤリものです。

と言う事でTシャツに続きようやくその正体を現した神戸の妖怪ですが、今年の年末にはライブが観れそうで楽しみです。そんでもってこれからどんな感じになっていくのかも楽しみですが、マイペース&あのサメシがいるのでどうなることやらと。また“好きにさせといて、勝手に好きになったんでしょ”な長渕的終わりはやめてくれよな!(爆