【レポ】MACH PELICAN Japan Tour 2026
MACH PELICAN(以下:マッペリ)をご存知だろうか。3人の日本人が留学先のオーストラリアで結成したPOP PUNKバンドである。活動拠点もオーストラリアであったため、解散する20年くらい前までは来日として日本公演も何度か行っていた。
当時、マッペリを知った時は自分は10代で、POP PUNKを中心に色々手を出してた時代。そこから数年が経ち、SNSの一次代を築いたmixiを始め頃だった。
今みたいに当たり前のSNS情報社会ではなかったあの時代、ライブに行ってない上に、行く友達もいないし、自分で掘り下げて音源買って家で聴く、と言うのが全てだった私にはライブ情報なんてもんは無かったのだ。
それがmixiを始めてみると、知らないバンドにライブ情報と、湯水の如く湧き出る情報に”なんて素晴らしいのだ!“と純粋に思っていた。
そんなある日に知ったのが
“マッペリのラストライブだと…!?”
そう、マッペリのライブ。しかも解散ライブだった。
当時、すでに予定が入っていて観に行けなかった。その事だけは覚えている。しかし、その予定が何だったかは思い出せない。思い出せないようなクソみたいな予定なら、仮病でも嫌われても何でも良いからマッペリ観に行くべきだったと酷く後悔した。
振り返ると当サイトでは全然レビューをしてなかったが、マッペリは本当にずっと好きで、聴く度にあの日の悔しさ、後悔だけが片隅の奥底にこびりついて離れない。後悔しながら生き続けていた。
そんな日々の中で、時折マッペリがライブをしている情報が目に入ってきた。もちろんオーストラリアでだ。そのような情報を何度も目にする度に”オーストラリア行くか…!?”と言う気持ちが沸々とわいていた。
時は経ち2024年、某極秘情報を教えてもらった。
「来年(2025)マッペリくるで」
来なかった。
気が付いたら年の瀬になっていた。しかし、近年の活動の活発化、アルバムの再発LP化、さらには新曲の発表と、確実に期待ができる状況ではあった。
そして今年2026年、日本ツアーの詳細が発表された。もう20年間ため込んでたこの想い、成仏させずにいつするんだ!?と言う事で、平日だろうが何だろうが全部行ったるよ!と、追加公演含む3公演全通を決行。
▪️2026.7.9 at 難波Mele▪️
MACH PELICAN
The Wimpy’s
Piggies
TRASH OF ACORN
大好きなピギーズとウィンピが出るこの日はメンツアツすぎる!仕事は午後休を取って新幹線で大阪へ。
個人的にも色々あったのでバンドだけでなく、西の友達にも会える喜びはひとしおってもんですよ。
ライブはトップを飾るTRASHの破竹の勢いで幕開け、そこからマッペリに合わせた新旧織り交ぜのセトリのピギーズ、夏全開のThe Wimpy’sと、すでに体力ゲージはゼロに近くなりましたわ。
んで、メインのマッペリ。
”20年分の想いをのせた待望の瞬間は泣くかもしれん“
そんな事も考えてはいたが、実際はワクワク感でいっぱいだった。ボーカルKさんの低いマイクスタンドの位置、腰を落としたギタースタイルなど、映像で観てきたあのマッペリが目の前にいるだけで大興奮。
セットリストも最高だった。ラモーンズのカバーから始まり、”Don’t leave me alone “”You Suck”””Born to delivery”と、1stから怒涛の選曲。正直、2nd,3rd辺りが中心だったりするんかな?とか予想もしてただけにありがたいセトリ。
そして“Hey Girl”。
「うわぁ〜!やってくれた!」
実はこの曲、CDで聴いた時は”普通に良い曲だな“くらいの立ち位置だった。もちろん好き。だけど、何年か前にマッペリの動画を漁ってた時にあるライブ動画を見つけた。
それはメルボルンで活動するアーティストが集まって、日本とクライストチャーチ(ニュージーランド)への復興支援イベントのライブだった。そう、時は2011年。どちらも震災のあったあの年のである。
私はこの動画を家で酒を飲みながら観ていたのだが、”Hey Girl”のSweetかつ琴線に触れるあのメロディー、そしてサビの大合唱。映像でも現地の人が拳を突き上げて大合唱してるのをみて、“なんて素敵な光景なんだろう”と泣いてしまった。国も人種も関係なく、音楽を通じて皆が一つの目的のために集まり、そして一緒に歌っている。この瞬間からこの曲が大好きな一曲に変わったのだった。
しかし、“ライブで聴いたら泣いちゃうかも…”なんて私の思考とは裏腹に、アドレナリン出まくって終始大興奮で終えました。
【今観ても泣いちゃう】
とにかく、マッペリが最高すぎた。体力の全てを出し切り、今日が最終日でも悔いはないと言うくらい堪能できた。(実際は聴きたい曲まだまだあったので、満足してねーぞ!)
こうして私の初日は終わり、安らかな眠りを求めて大阪から第二の故郷である神戸へ向かうのであった。
本当、大阪で会えたみんなに早くまた会いたいっす。
-Day 2-
▪️2026/7/10 at 新宿 Red Cloth▪️
MACH PELICAN
KINGONS
The Let’s Go’s
GUNK
心の故郷、神戸で目覚めた私は、前日の高揚感で既に大満足をしていた。
”この後、夜に東京でマッペリ…?!行くのめんどくせぇ…“
何度そう思ったことか。
誤解しないでほしいのが、私はマッペリが大好きだ。しかし何もない週末を余裕で二日間、家でゴロゴロして終わらせることができるほど、私は出不精でもある。なんなら東京へは帰る方向なので行くのが当たり前なのだが、完全に燃焼しきった2日目の私は非常に腰が重かった。
旅行の行程も無計画。故に自由が効く。新幹線の自由席を予約していたので、家に帰らず、直で会場を目指すことに決めた。(時はすでにお昼過ぎ
)
大好きなピギーズの街、神戸の空気をスーハースーハー、目一杯身体に取り込み、変態パワー増し増しで約4時間かけて会場の新宿レッドクロスへ到着。
会場入りのため階段を降りると、マッペリのKさんがそこにはいた。向こうも自分と目があったので
「おつかれさまです!」
「あれ..?昨日大阪いましたよね?笑」
的な感じで話せるチャンスがあった。
余談ではあるが、SP recordsがピギーズ愛を拗らせて作った、ピギーズライブの冊子がある。それを大阪公演の時に「マッペリのメンバーに渡し忘れたー!」と騒いでいたので、東京に行く私が預かっていた。そんな野暮用もあり、冊子を渡し、昨日のライブのことなどを話す流れで
「厚かましいお願いなんですが、”She’s a Devil “と”Shit off your face”のリクエストとかできたりします?明日でいいんで!明日も行くので!」
マッペリの2ndが好きな私の上位に位置するこの二曲。まさかライブでやらないんだ〜と大阪で思ったので、本当に厚かましくもダメ元でお願いしてしまった。
“She’s a Devil”は大阪でもやる予定だったんだけど、リクエストが幾つかあってセトリから削ったこと。そして今日やるよと言うのを教えてくれた。
”Shit off〜“に関しては全然ピンときてなかった…爆近くにトシさんもいて「できるかな?」みたいに聞いてて、2人とも微妙な表情。
“ウソダロッ!? あの名曲好きなの俺だけなんか!?そんな感じなのか?!”
どちらの曲も個人的マッペリ上位曲であると熱を込めて伝えた。
「明日のリハでやってみて、できそうだったらやるかも」
と言ってくれた。たぶん可能性は低そうだと思った笑
そんな事もあり、長距離移動の疲れも吹っ飛び、ホクホクで会場入りしたらこれまた久しい人達にも会えて嬉しかった。
で、マッペリ東京初日のライブ。正直とんでもなかった。数時間前まで”行きたくないよ〜“と駄々をこねてた自分が情けなくなるくらいヤバかった。
大阪と同じくラモーンズカバーで始まり、そこから1stのアルバム頭4曲の再現の如く惜しげもなく名曲のラッシュ。そして大好きな”She’s a Devil”。マジで聴けて良かったと感動。
そして続くは”Anyway””Radio””Arthur and John”と、これまた“ウソダロッ!?!?!?キビシィ…”と、大阪とは全然違うセトリ。しかも大好き曲ばかりで、この時点で個人的には今日の方がセトリがヤバいと確定&確信。
そしてアンコール一曲目に”Hey Girl”。動画を撮りながら曲に浸っていたら、急に例の動画の映像がリンクしてきた。昨日はなんともなかったのに。
「あれ…。ヤバい。めっちゃ泣きそう…」
穏やかな感じで観れてたせいか、なぜかグッと込み上げてくるものがあり、目頭があつく、瞬き連打したら涙ちょちょぎれるで…って言う状態になっていた。歳のせいか涙腺の元栓も緩くなってきたのだった。
予定に無かったであろうダブルアンコールの選曲が”Outta My Mind”だったとき、私は心の中で“SP..良かったね。あなたのリクエストがここでも生きてたよ”と心で手を合わせたのであった。
終始最高の曲の連続で、東京初日とんでもなかった!と帰り道も大興奮。久々に家に帰り、ピギーズに会いたい気持ちが溢れる中眠りについた。
-Day 3-
▪️2026/7/11 at下北沢 LIVE HAUS▪️
MACH PELICAN
RON RON CLOU
HEADBANGERS
追加公演となるこの日、発表された時に度肝を抜かされた。
「どう考えても俺得すぎるメンツゥゥゥゥゥゥ!!!!」
マッペリは置いといて、HB!?おいおいおい!?何年振りだよライブ観れるの!?ロンロン!?誰が呼んでくれたの!?先週ライブの転換で一緒だったけど、2週連続で観れちゃうのやべーって!!と鼻息荒くBy my selfで大興奮と言う最高のメンツ。
これまた前日とは違った久々に会える東京近郊の友達もいて、嬉しい限り。もうライブハウスの空間が最高。”全通俺だけだろ!“と思ってたら大阪で知り合ったまちさんが居てビビった笑 でも気持ちは一緒。こんな最高のツアー全部行ってもおかしくないよ!!!
最終日のマッペリライブ、個人的にも撮影はそこそこに全力で楽しんだ。一曲目のラモーンズカバーがこれまでやってなかった”Rockaway Beach”に変わっていた時点でもう来た甲斐があった。
選曲的には東京初日に近い内容を順番を変えてる感じ、それでもやっぱ最高と思える名曲の数々。私はもう思い残すことはないよ…なんて思ってた終盤に私の目を見てKさんが
「じゃあ、次の曲。あの曲やるよー」
と言ってくれた。
「ウソダロッ!?」
Yesterday I went see the world
It’s seems to be about to get up side down
Cos human being has been too much rude
ダッ!ダッ!!
前日リクエストした”Shit off〜“をやってくれたのだ。反応的に難しいだろうと思っていた。だけどPOP PUNKの神様がいた。報われない私に少しの幸をくれた瞬間だった。
本当は動画に納めておきたかったが、自分のためにやってくれたのに、そんな義理を欠くことなんかできねぇ。全力で拳を突き上げ、歌い続けた。
【ちなみにGUTTERMOUTHとのsplit音源収録verはBPM早めでこれまためちゃくちゃカッコいいのよ。】
本当にもう感無量。20年間抱えてた“あの日の後悔の念“はもう私にはない。この3日間で出会った人達と、3日間観てきたマッペリが全てを上塗りしてくれた。
「次はまた4年後、ワールドカップの年に」
と本人達は冗談混じりで言っていたけど、私は次があるのならまたどこでも行く所存です。本当にマッペリ最高でした!














