こんにちは
新潟市西区のタイ古式リラクゼーションサロン~Bua Sawan~でございます
前回の続きです。
まめた部長の診断名は、恐怖性/防御性攻撃行動、所有性攻撃行動というものでした。
本気噛みをしてくるのは、怖いから、自分を守ろうとして…だったのです。
このような問題行動が起こってしまう背景には、社会性を身に着ける大事な時期である生後2ヶ月にも満たない頃に母親や兄弟達と離されてしまったことが大きな原因です。
そして、育ってきた環境や、ママのお腹の中にいた頃の環境も大いに関係していること多いそうです。
これには私も信じられませんでしたが…
ブリーダーさんの中には、一日おきにしかごはんやお水を与えなかったり、仔犬の管理や扱いがずさんだったり…
(もちろんママ犬もごはんやお水は一日おきです。)
そんな方がいらっしゃるのが現実なのです。
まめた部長のあの怯えや手をあげてひるむ行動から、どんな扱いを受けていたのか…察しはつきましたが、これが現状なのかと思うと切なくなります。
そして、今なお忘れられないトラウマになっていると思うとかわいそうでなりません。
だから私たち家族は、何があってもまめた部長を守ると決めたのです。
骨が見えてしまう位噛まれたこともありました。
その行動が日に日にエスカレートしている時期もありました。
でも、月に一度犬の行動学の先生の診察を受け、我々も学びました。
そして、今では問題行動ほぼ0になりました。
ただ、完全に治るというのは難しいそうですが、元々甘々なまめた部長。
触られるのも大好きです
ただ、その触り方をきちんと我々がマスターしなければなりません。
(このような状況なので、現在はサロンにお越しになった方へのご対面は控えさせていただいておりますが、私が抱っこしているところをご覧いただくことは可能です)
が、我々との信頼関係がきちんと築かれればまめた部長も怖がることはないのです。
主人に言われました。
『お前はこの子を救ったんだよ』と。
当の本人はそんな実感はなく、ただただ大好きなまめた部長の幸せを願うばかりなのです。
この子が毎日幸せに過ごせること、この子が毎日笑顔で過ごせること…
それしかありません。
もちろん、仕事も大切だし大好きです。
でも、まめた部長に何かあったらサロンを閉めてでも病院に駆け込みます。
(勝手なオーナーでごめんなさい)
だって、この子を守れるのは私しかいないから…
どこかが痛くても喋れないし訴えることもしないけなげなわんこ達。
ご主人を心配させないように、動物って限界までなんともないふりをするんです。
それを、いち早く気付いてあげられるのは私たちだけなんです。
ペットはかわいいから…
かわいいわんこがいるとなんだか優越感にひたれるから…
癒しだから…
そんな気持ちだけで飼うのはどうかやめてください。
動物は生きているんです。
病気だってします。
莫大な医療費がかかることだってあります。
それを考えたうえで、一生一緒にいられる覚悟をもって新しい家族を迎えてください。
そして、うちの子のような環境で育ってきた子も多いんです。
もし、飼い始めて本気で噛まれたり、どうにも手の付けられない問題行動に気付いてしまったら…
どうかあなたが助けてあげてください。
保健所なんてもってのほかです
必ず解決の糸口があるはずです
その子にはあなたしかいないのです。
私はまめた部長に出逢えて本当に良かったと思っております。
この子の為なら寝ずにだって働けます。(30代後半の身体、ムチ撃っちゃいます)
でも、劣悪な環境にいるまめた部長のママを助けてあげることができなかった…
だから、このようなことが今現実に日本で起こっているということを少しでも多くの方に知っていただきたく、こちらに書かせていただきました。
アツくアツく語ってしまいましたが…
どうか皆さん、新しい家族を迎える前に一度考えてください。
あなたが迎えようとしているその子は生きているのです。
大切な命なのです。
どうかその子が犬生を全うしてお空に旅立つその日まで…
その手を離さないであげてください