【182】北鹿さん訪問 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

今年5蔵目の酒蔵訪問は、秋田県の「北鹿」さん。


最近、都内のスーパーやコンビニでもしばしば見かける「北秋田」などを醸す酒蔵さんで、秋田県北の大館市内にある。

大館市内に眠る祖父母らの墓に参った後、ともに手を合わせた従兄弟の運転するクルマで北鹿さんに到着。

酒林の掲げられた建物に入ると、事務所内から女性が出てこられたので、販売所などがないかを尋ねると、申し訳なさそうに「こちらでは販売してないんです」とのお返事。

想定はしていたので、商品ラインナップの記された紙を頂戴してから建物を出て、酒蔵の周囲を公道ブラりひとまわり。
40キロリットル級のタンクが敷地内にズラリと並び、酒蔵というより工場の雰囲気。

東京をはじめとする大消費地で「北秋田」を頻繁に目にするということは、相当量の製造・出荷が必要になるわけで、果たしてどんな蔵なのかと思っていたが、実際に足を運ぶとイロイロ納得。

ちなみに、「北秋田」同様に最近コンビニやスーパーでも入手容易になった「越後桜」を醸す越後桜酒造さんも、北鹿さんと同じ世界鷹小山家グループで、その辺りが販路・生産量拡大の背景にあるのかも知れない。

酒蔵の外周を歩いていると、 メイン銘柄「北鹿」などの看板が掲示されていて、見ているだけで楽しい。

クルマを運転してくれた大館市内在住の従兄弟とは、前夜に秋田の銘酒で刺身やアワビの中華あんかけ、アンコウ鍋などからなるコース料理をいただいており、その際に初めて口にした「北鹿 大吟醸 鹿鳴之宴」のうまさや香りが舌と鼻腔に蘇る。
ちなみにこの会食での日本酒は、由利本荘市は齋彌酒造店さんの「美酒の設計」でスタート。

都内でいただくことのできる機会が限られる美酒の設計だが、従兄弟のセッティングしてくれたそのお店では他の酒と並んで当たり前のようにメニューに記載され、従兄弟も何の驚きも見せずに注文している。

久しぶりに美酒の設計をいただくことのできる喜びもさることながら、約40年ぶりに会った従兄弟が、最初に私の好きな銘柄をサラリと注文してくれたことに感動を覚えずにはいられなかった。

「美酒の設計」~「秀よし 八乙女」~「北鹿 鹿鳴の宴」~「刈穂 大吟醸(限定販売品)」と、秋田の酒で料理を楽しみ語らった時間を思い出しながら10分ほど歩き、北鹿さん外周散歩終了。
再びクルマに乗り込み、従兄弟の運転で次の目的地に向かった。