【164】で記した東神奈川駅日栄軒の穴子天そばを腹に収めたあと、鎌倉を目指すべく跨線橋を渡って京浜東北線南行ホームに降りると、満員の客を乗せた大船行きが発車していく。
しばし次発の到着待ちかと考えていると、程なく後続の磯子行きがガラガラで入線。前の大船行きは、遅れて東神奈川に到着したところに横浜線からの接続を受けて満員となったようで、すぐ後を走る磯子行きは7人掛けシートに1~2人が座る程度の乗り具合で発車した。
素直に鎌倉を目指すなら、次の横浜で横須賀線に乗り換えるところだが、穴子天そばで腹がくちくなってもいるので、ガラガラの磯子行きに乗り続けることにした。
大船行きの直後を走っているせいか、時折駅の手前で一時停止しながら、快晴の根岸線を走る。
磯子から先は10分間隔で大船行きが運転されているので、5分も待てば乗り継げるだろう。そう考えながら、ドア上のモニターに示された停車駅表示を見ていて、「根岸」の文字に私のセンサーが反応した。
リュックに入れっぱなしにしてあるトレインスタンプラリーのシートを確かめると、やはり対象駅を示した路線図に根岸がある。
JR東日本のスタンプラリーながら、根岸駅で湾岸のコンビナートから神奈川臨海鉄道で運ばれてきた石油タンク車を引き継いで各地へ輸送するJR貨物のEH200型直流型電気機関車が描かれている。
ホームに戻ると、すぐに大船行きが入ってきた。
(つづく)