【120】小仏線のAJ820 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

11月の日曜日は、午前のルーティンになりつつある小仏までのショートライド。

多摩川の支流である浅川は八王子市役所付近で南浅川と北浅川が合流しており、南浅川の上流方向には多摩御陵付近まで川沿いのサイクリングロードが整備されている。


学生時代に「浅川高速南浅川線」などと呼んでいた南浅川沿いのサイクリングロードをのんびり流して足を温めてから、御陵橋の先で甲州街道に出る。


今年は暑さで色づきの遅かったイチョウ葉も、毎週訪れるたびに黄色が濃さを増し、路上に落ちて潰されたギンナンの匂いも強まってくる。

高尾駅前を過ぎるとギンナンの匂いが薄れてゆき、中央本線の線路をくぐってすぐの交差点を右に進むと甲州街道旧道に入る。

11月の第3土・日曜日は、「八王子いちょう祭り」だったので、多くのハイカー、マイカー、家族連れで旧道も賑わっており、安全のため下車してチャリを押す。

いちょう祭りは、甲州街道と陣馬街道が別れる追分交差点から高尾駅前まで約4キロメートル続くいちょう並木のエリアをメインに開催され、各種イベントが行われる。

その中でも人気なのが、追分から小仏関跡まで12カ所のポイントに立ち寄って通行手形に焼き印を受ける「関所オリエンテーリング」と銘打たれたスタンプラリー。

10年ほど前に息子たちを連れてチャレンジしたことがあるが、まだ小学校に上がる前の次男をトイレポイントの限られる小仏関跡まで徒歩で連れていくのは難しく、コンプリートを断念した記憶が残る。

そんなことを思い出しながら小仏関跡を過ぎて緩急差の程よい勾配を登り、釣り堀場の脇で小休止。

近くには京王バス日影バス停があり、高尾駅北口と小仏を結ぶ路線バスのすれ違い場所になっている。
平日は一部時間帯を除いて毎時1本運転の小仏線だが、土休日はハイキング客などへの対応で日中毎時3本が基本になるため、日影バス停で1時間に3回行き違いが行われる。

日影バス停をあとに、その名の通り日当たりの薄い坂道を上がると、気温が1段下がりウインドブレーカーの首もとから入り込む風がひんやりしてくる。

脇を流れる南浅川の川幅が狭くなり、中央本線の線路が近づいてくると、道が右に90度カーブしてレンガ造りのトンネルで線路をくぐる。
平日は中型9メートルボディのエルガミオがメインで運転される小仏線も、土休日は10メートルボディの大型車が投入され、増発が付くことも少なくない。

メインで運用されるのは上の写真でトンネルをくぐっている三菱ふそうAJ820で、いちょう祭りの日の午前にはこのタイプが小仏線で集中運用されており、小仏折り返し場で3台が揃う場面を目にした(奥のバスが小さくしか写ってませんが…)。
毎週末小仏にショートライドしているのは、遠くない将来に引退を控えるAJが山あいの小仏線で活躍している姿を見たいからでもある。

いちょう祭りの翌週末は、それほど客も多くなく1台運行が基本となっており、車両もAJのほか三菱ふそうMKや今年入ったエルガミオなどさまざま。

その日は、折り返し場を少し過ぎた先のこちらでお参り。

ここまで来ると、20キロ下流で多摩川に流れ込む南浅川も渓流の風情。

ひと息ついてからチャリにまたがり、午後の予定に向け小仏の坂を下った。