【120】からのつづき
小仏からチャリで家に戻り、シャワーを浴びてから中央線に乗り込む。
数日前に「新そばの季節だから近いうちに軽く手繰るべぇ」と息子を誘うと、「さらしな食べたい」とのことだったので、麻布十番の更科堀井本店を訪ねようかと考えたが、調べてみると立川の伊勢丹に更科堀井が入っているらしい。
数年前に独り本店を訪れた折には、板わさや鳥焼(鶏の照り焼き風をこう呼ぶ)で熱燗をやってから、そばを手繰るゆったりした時間を過ごしたが、デパート内のそば屋でおじさん独りそれをやるのは勇気を要する。
2人連れなら「デパ中でそば前」を楽しむのも悪くなかろうと、立川で中央線を降りて伊勢丹のレストランフロアに上がると、10分ほど待ってから奥まったテーブル席に案内される。
息子は、さらしなと普通のそばが楽しめる2色盛りの天ぷら付き、私は板わさと季節の酢のものでビール中瓶。
(例によって食べかけの写真でスミマセン)
息子は2色のそばを食べ比べて「普通のそばの方が好きだな」とつぶやいている。いくつものそば屋を2人で巡ったが、藪系が多かったので息子はさらしな初体験。
熱燗は酒蔵を訪ねたことのある会津の「名倉山」で、燗具合も程よくすぐにそばが喰いたくなって、さらしなではないもりを1枚。
ちなみに名倉山酒造さんを訪れた時の話はこちら。
サラッと手繰ってから会計を済ませ、ほろ酔い加減で中央線に乗り込んだ。