【62】夏酒の季節 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【61】で仕事終わりに先輩と一杯やった数日後、オーナーさんへの届け物と、いとこのM君との待ち合わせまでの時間調整を兼ねて新橋の「和酒bar シンメ 新橋」さんでひと息。

この日最初の日本酒は、福井にある常山酒造さんの初夏限定酒「純米吟醸 玄達-GENTATSU-」。

ネーミングは、太公望なら知らない人はいないと言われる福井の釣り場「玄達瀬」から付けられているとのことで、ラベルの鯛を眺めながら夏の日本海を思い浮かべる。

今年も夏酒の季節が来たなぁ、と思いながら玄達を啜っていると、配達員の方が現れて、一升瓶が6本ぐらい入りそうなダンボールを保冷バッグから取り出す。

玄達を飲みながら箱の中身を見せてもらい、錚々たるラインナップの中から、まずはこちらをお願いする。
「出雲富士」で知られる島根県出雲市は富士酒造さんの特別純米無濾過生原酒「夏雲 NATSUMO」。

口開けの夏酒らしい爽やかさの中にも、しっかりした旨みがあり、鴨のような濃い目の肴にもバッチリ決まる。
約10年前に富士酒造さんから歩いてほど近い「ランプの湯」に浸かり、湯上がりに出雲富士の熱燗を呑ったことを思い出しながら、次なる口開け酒にこちらを注文。
オーナーさんのお好きな新潟県は高千代酒造さん「たかちよ」の「Takachiyo59 出羽燦々 純米吟醸 無調整生原酒」。

淡麗王国の新潟県にあって、甘めのイメージのある「たかちよ」だが、この生原酒はバランスよく、洋ナシのようなフルーティーさも強すぎなくて、クイっとやるのも、じっくり楽しむのもどちらも良さそう。

ぼちぼちM君との待ち合わせ時間が迫ってきたので、最後にこちらを。
石川県は吉田屋酒造店さんの「手取川 夏 純米酒 辛口」。

無濾過原酒一回火入れの夏酒は、酸味がしっかりうまく、酒蔵の脇を流れる「蛍川」をイメージしたラベルを眺めながら呑ると、北陸の夏の夕暮れが恋しくなる。

気付けば日本海側の夏酒ばかりを4種類いただき、そのうち3種が口開けというありがたいひとときを過ごすことができ感謝。

オーナーさんにお礼を言って、ほろ酔い加減でM君との待ち合わせ場所に向かった。