【61】で仕事終わりに先輩と一杯やった数日後、オーナーさんへの届け物と、いとこのM君との待ち合わせまでの時間調整を兼ねて新橋の「和酒bar シンメ 新橋」さんでひと息。
この日最初の日本酒は、福井にある常山酒造さんの初夏限定酒「純米吟醸 玄達-GENTATSU-」。
ネーミングは、太公望なら知らない人はいないと言われる福井の釣り場「玄達瀬」から付けられているとのことで、ラベルの鯛を眺めながら夏の日本海を思い浮かべる。
今年も夏酒の季節が来たなぁ、と思いながら玄達を啜っていると、配達員の方が現れて、一升瓶が6本ぐらい入りそうなダンボールを保冷バッグから取り出す。
淡麗王国の新潟県にあって、甘めのイメージのある「たかちよ」だが、この生原酒はバランスよく、洋ナシのようなフルーティーさも強すぎなくて、クイっとやるのも、じっくり楽しむのもどちらも良さそう。
無濾過原酒一回火入れの夏酒は、酸味がしっかりうまく、酒蔵の脇を流れる「蛍川」をイメージしたラベルを眺めながら呑ると、北陸の夏の夕暮れが恋しくなる。
気付けば日本海側の夏酒ばかりを4種類いただき、そのうち3種が口開けというありがたいひとときを過ごすことができ感謝。
オーナーさんにお礼を言って、ほろ酔い加減でM君との待ち合わせ場所に向かった。