【59】夕暮れ府中をぶらぶら | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、東京は府中をぶらぶら。


好きな街なので月に数回訪れており、この日は埼玉でのヤボ用を終えてから、武蔵野線で府中本町に到着。


改札を抜けて右手に進むと、すぐに国史跡である「武蔵国府跡(国司館地区)」がある。

7世紀末~11世紀末ごろにかけて置かれていた武蔵国府の中で、奈良から赴任してきた国司の居室兼執務室である国司館(こくしのたち)があった場所で、広く保存されている敷地内には当時の様子を再現した10分の1模型が展示されている。
脇の看板でARアプリのQRコードを読み込んで周囲にスマホのカメラを向けると、画面に主殿や脇殿などが現れるとともに周囲の建物が消えて、多摩川の段丘が靄に霞んでいる。

実際は、広い敷地の向こうにマンションが見えるだけだが、国史跡の脇なら新しい建物が隣にできる心配がないし、夜は閉鎖されるから、住むには静かで良さそうだなぁ、と俗な考えが頭に浮かぶ。
国司館をあとに、目の前の交差点を渡ると、そこには武蔵国総社である「大國魂(おおくにたま)神社」の鳥居が建っている。
神社の境内もかつて国府の敷地内なので、「武蔵国府跡(武蔵国衙跡地区)」として国史跡に指定されている。

国衙(こくが)とは、国府の中枢施設である国庁を中心とした官庁街のことで、大國魂神社境内と東側の市有地にかけて建物が並んでいた国衙域を中心に、東西約2.2キロメートル南北最大1.8キロメートルの範囲に武蔵国府が広がっていたと推定されている。

古から武蔵国を守って下さっている神々に感謝を捧げつつ参道を京王線の府中駅方面に歩き、大鳥居を抜けてこちらへ。
京王線府中駅徒歩3分のマンション街にある銭湯「府中湯楽館 桜湯」さん。

これまで何度か訪れたことのあるお風呂屋さんで、一度は廃業の危機に瀕したものの、2020年に「大正ロマン」をコンセプトにした空間にリニューアルされた。

リラックスバスで体をほぐしてから桜湯を出て、府中の名店「磯吉」でホヤとカツオで湯上がりの一杯を楽しんだ。
おわり