【55】水無川ぶらぶら | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【54】からのつづき


水無川は、その名の通り普段は地表部に水が流れていない区間も多く、川底の砂利の上を歩いて楽しむ人の姿もある。

以前、秦野駅からバスでヤビツ峠に向かった際に水無川の存在を知り、いつか川のほとりを歩いてみたいと思っていた。

金井酒造店さんを訪ねたことで、約3年半ごしの念願が叶った幸せに感謝しながら、下流に向けてぶらぶら。
暑くなってきたので、桜の木が並ぶ堤防に上がると、日陰道を抜ける風が爽やか。
途中、右手に賑いを感じ、車道を渡って向かってみるとバラ園があり、「映え」狙いらしき人々が、色とりどりの花々にスマホを向けている。


近くのトイレに寄ってから、再び川辺に降りて散歩を再開。
今は穏やか、というか川らしからぬ姿の水無川だが、上流の山々に雨が降ると急に増水する危険があるようで、こうした看板も。
岸には数百メートルおきに川に降りられる階段や、対岸に渡りやすいように配置されたコンクリートが設けられていて、最初は「増水した時に人を招き入れてしまうから危ないじゃないか」と思ったが、それは逆で、万が一流された時に岸に上がりやすいよう整備されているのだと理解する。
金井酒造店さんから秦野駅方面にバス停8つ分歩いたところで、またトイレに行きたくなり、対岸に渡って市役所の隣にあるコンビニに寄る。

先ほどバラ園でトイレを済ませたばかりだが、小さいプラカップとはいえ日本酒9杯と、水を500ミリ飲んでいるので頻度が上がるのは摂理というもの。

コンビニには、観光案内のブースもあって、パンフレットとトイレの利用料代わりに買い求めた「おいしい秦野の水~丹沢の雫~」を手に店を出る。
丹沢盆地の湧水群は、先日訪れた国分寺市のお鷹の道・真姿の池湧水群と同様に、環境省の「名水百選」に選定されており、ペットボトルに詰められた「丹沢の雫」は、名水百選の30周年を記念して環境省が実施した「選抜総選挙」で、「おいしさが素晴らしい名水部門」で堂々の1位を獲得している。

秦野駅までは1キロほどだが、ちょうどバスがやってきたので飛び乗ると、数分で駅に到着。

酒蔵訪問と川原ウォークを楽しんだ秦野散策を満足に終えて、小田急線の下り電車に乗り込んだ。
(つづく)