過日、神奈川県内で今年10蔵目の酒蔵訪問。
訪れたのは、秦野市にある金井酒造店さん。
酒蔵さんのホームページによると、小田急線秦野駅と渋沢駅を結ぶ神奈川中央交通バス「秦08」系統の文化会館前バス停が最寄りとのことで、昼間は1時間に1本運転の渋沢駅行きの発車10分前に秦野駅3番乗り場に立つ。
蔵びらきに向かう酒好きで混み合う車内を想像していたが、親子連れやジャージ姿の学生など、私以外は日本酒と縁のなさそうな10人ほどを乗せて発車。
バスは、駅前を出ると水無川を渡って川沿いを上流に向けて約10分進み、左折して水無瀬橋を渡るとすぐに文化会館前に到着。
バス停の目の前にあるカルチャーパークでは秦野市商工まつりが開催されており、その賑わいを背に道路を渡って、水無瀬橋方向に数十メートル戻ると、目的の酒蔵さんに到着。

看板にあるとおり、「白笹鼓(しらささつづみ)」などを醸す明治元年創業の酒蔵さんで、最近では「 碧笹(あおざさ)」や、「Eden」「Revive」の「ササノシラベ」シリーズで新たな魅力を発信している。
この週末は、商工まつりに合わせて蔵びらきが行われており、3枚1000円のチケットを買うと各種の酒を試飲することができる。





ハイボール以外はチケット1枚で小さなプラカップ1杯分の試飲ができるので、まずは「蔵開き限定」の文字に誘われて「美山錦 黒笹生原酒」でスタート。
美山錦らしい旨さがしっかり感じられる生原酒で、これから楽しむほかの笹シリーズへの期待が高まる。
この日は薄雲から時折太陽が顔をのぞかせる外呑み日和(どんな場所でも天気でも呑みますが…)なので、テーブルに置かれた和らぎ水を挟みながら酒がスイスイ入ってゆき、最初のチケット3枚が終了。

2セット目のチケットで4~6種類目の酒を楽しみながら、チケット1セットにつき1種類を選ぶことのできるツマミの中から、豆ちくわとウズラ卵スモークを味わう。
今のところ、最初に呑んだ美山錦の生原酒が1番のお気に入りだが、まだハイボールと梅酒以外に2種類の日本酒を残しているので、チケット3周目に突入。
今度はクリームチーズ&クラッカーを選び、ササノシラベシリーズで楽しむとよく合う。
試飲できる日本酒は一通りいただいたので、最後の1枚で最初に呑んだ美山錦生原酒に戻ると、やはりこれが私の好み。
チケットを綴った頭の部分は、酒の販売スペースで100円分の商品券として使えるとのことで、300円の割引が受けられる。
美山錦生原酒を求めたいところだが、最近は常温で一定期間放置後に 呑るスタイルになっているので、火入れしてある「黒笹Revive純米吟醸」を購入。
適度な酔い心地に浸りながら金井酒造店さんをあとにして、秦野駅を目指し水無川沿いの散策路に降りた。
(つづく)