【48】町田でタマブラ② | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【47】からのつづき


町田市内に遺る古の鎌倉街道跡は、「町55」の終点である野津田車庫で降りたほうが近いが、今回は4月に発売された山と渓谷社のエリアガイド本「多摩ハイク」に掲載されている「七国山から薬師池」コースのマップに従って歩くことにした。


マップではコースの最後に歩くことになっている薬師池の畔で、最初にひと息ついてから坂道を上がり、多摩丘陵の住宅地を抜ける。

この日の多摩地区は最高気温が真夏日一歩手前まで気温が上がったが、湿度が低く爽やかで歩いていて気持ちいい。

バス停から10分ほどで野津田神社に到着。境内で手を合わせてから、「多摩ハイク」のマップに示されたとおりに歩くと、だんだん道が狭くなり未舗装の畔道に入る。
私有地のようで、歩くのに何となく気がひけるが、「多摩ハイク」のマップではこの道がトレースしてあるので、 大丈夫だと自分に言い聞かせる。

そうは言ってもイマイチ自信がないので、脇の畑で農作業をされていた男性に「こんにちは」と声をかけて、「ぼたん園に行きたいんですけど、この道で合ってますか?」と尋ねると、「まっすぐ進んで、突き当たりの舗装された道を左に曲がった先の左側にありますよ」と丁寧に教えて下さり、ひと安心。

教わったとおりに進むと、野津田神社から10分ほどで町田ぼたん園に到着。
ボタンやシャクヤクの盛りは4月上旬から5月上旬ということで、すでに花はしおれていたが、園内のベンチで休みながら鳥のさえずりに包まれると癒される。

10分ほど休んでから、ぼたん園前の坂道を上がり、ヘアピンカーブで右に曲がると下り坂に転じて、正面に神奈川中央交通の野津田車庫(町田営業所)が見える。
歩いているのは七国山で、かつては山頂から上野、下野、常陸、相模、駿河、信濃、甲斐の七国の山々を望むことができたという。

ちなみに、ジブリ映画の「となりのトトロ」では「七国山(しちこくやま)」なる山が登場するが、町田のこちらは「ななくにやま」と発する。
トトロの七国山は、狭山丘陵にある八国山がモデルになっているとされており、そちらもいずれ歩いてみたいと思う。

ぼたん園から15分ほどで鎌倉古道の入り口に到着。

反対から歩いてきたおばさま3人組にバス停の方角を聞かれたので、マップを示しながらお教えして、「お気を付けて」の声を背中で聞きながら古道へと足を踏み入れた。
(つづく)