【46】新秋津で一杯 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、埼玉からの帰りに途中下車。


降り立ったのは武蔵野線の新秋津駅。改札を抜けて正面に見えるバス停の位置に立つと、すぐ左手にこの建物が目に入る。

以前に2回入ったことがあり、魚と串焼きを安価に楽しんだ記憶が武蔵野線の車内で呼び起こされて無意識に降車、3回目の入店と相成った。

1階の店内は、コの字ならぬV字カウンターが2列並んでいるほか、板場を背にした常連ポジションらしきショートカウンターもある。

まずはアジタタキ(420円)でチューハイを流し込み、255ページにのぼる資料に基づき進行された会合取材で蓄積した疲れを流す。


レバー塩で2杯目のチューハイをやると腹と気持ちが落ち着き、箸休めにカブのおひたし(300円)を注文。


正面のテレビでは大相撲夏場所が放映されており、観るともなく眺めていると、テレビの脇に掲げられた黄色の紙に「八角」の文字。


つい日本相撲協会の理事長を思い出したが、「420」の値段表示が添えてあるところをみるとメニューに違いない。


カウンターごしに「八角は刺身?」と尋ねると、「そうですよ」とのことだったので注文し、熱燗もお願いする。

例によって食べかけの写真で恐縮だが、おひたしは塩味薄めながら、よくひけた冷たいダシ汁に、ほどよい柔らかさのカブと青さ芳ばしい葉、削り節が涼やかに浮いていて、箸休めどころか今日のメインに据えてもいい。

これをお代わりしながら、さまざまな日本酒をやれれば最高だが、残念ながらこちらのお店は日本酒の選択肢がきわめて少ない。

旬の野菜に手を加え過ぎずにあっさり仕上げた肴は大好きで、先日北上の居酒屋を閉められたRさんも、よくそうした品々を有楽町のお店で出してくれたなぁ、と懐かしく思い出しながら満足してお会計。

ふたたび武蔵野線に乗り込み、ほろ酔い加減で新秋津をあとにした。