【38】杜の都で舞い上がる | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【37】からのつづき


先輩が2軒目にと目星を付けて下さっていたお店は、残念ながら満席で入ることができず、それでは、とお連れいただいたのがこちら。

これはさぞかし、と思わせる店構えにたがわず、店内の雰囲気も酒の品揃えも黒帯級。こちらも先ほどのお店同様に日本酒の燗付けに幅広く対応して下さるとのこと。

さすが先輩。数ある仙台居酒屋リストの中から、呑み相手の好みに合わせて良店を繰り出す熟練の技。

1番奥のカウンターに腰掛けると、すぐ脇に悦凱陣(よろこびがいじん=香川県は琴平の日本酒)のバージョン違いがズラリと並んで「ガイジンウォール」をなしていて圧倒される。

冷蔵ケースを覗いてみると、唸らされるラベルの数々が居並び、これは本気で取りかからねば、と覚悟を決める。

そんな酒の中から、昨年の今ごろ長野県上田市で訪れた和田龍酒造さんで手に入れたのと同じ「登水」の美山錦バージョンなどをいただきながら、蒸しホヤやニシン切り込みなど東北のアテを楽しむ。
登水は、1年寝かせたものを提供されているとのことで、もしかしたら昨年5月の22BYリリース直後に私が手にしたものと同じタンクのものである可能性も。

ちなみに昨年の和田龍酒造さん訪問時の話はこちら。

いやぁ、信州で1年前に出会った酒と杜の都で再会できるなんて嬉しいなぁ、と軽い感慨に浸っていると、先輩のテニスのお仲間Mさんがご到着される。

恐れ多いことに、このブログをご覧いただいているとのことで、「ファンです」とおっしゃって下さる。

社交辞令だと分かっていても、こんな素敵な方にお読みいただいていると思うと、何だか恥ずかしくなり次々酒を呷ってしまう。

つい舞い上がってしまい、その後に呑んだ酒の銘柄や味はロクに覚えておらず、先ほど冷蔵ケースの前で決めた覚悟はどこへやら。

杜の都で楽しい夜を過ごした後、先輩がお帰りになるタクシーに乗せていただき仙台駅前でおふたりとお別れ。

素敵な方と日本酒に出会う機会を下さった先輩に、あらためて感謝しながら駅の階段を上がって、コンコースや東口界隈をパトロールしたのち、新緑香る駅前通りを余韻に浸りながらホテルに戻った。
(おわり)