(ピンボケスタートでスミマセン)
写真の酒は中旬に四谷某店で呑んだ佐渡島は天領杯酒造さんの「雅楽代(うたしろ)」の生酒。
典雅なネーミングは、天領杯酒造さんのある「加茂歌代」という地名をベースにしており、その歌代も佐渡に配流された天皇に詠んだ和歌の褒美に与えられた土地を表すということで、佐渡らしいロマンを感じさせる。
「京の春」や「伊根満開」などで馴染みのある向井酒造さんの山廃仕込み特別純米原酒で、雅楽代とは対照的な漁師酒。
これを季節の肴でやると、統計資料や英字論文をベースに展開されたバイオ燃料などに関する講演でフリーズした脳内がゆっくりほぐれていく。
一緒に杯を交わしている先輩は物理学科のご出身なので、化学専攻ではないながらも私よりもはるかに理解度が高かったのだろうなぁ、と思いながらも、呑んでまで仕事の話をするのはつまらないので、下世話な話で盛り上がる。
1年ぶりに先輩と訪れた四谷のその店を1時間ほどで退店。少し呑み足りない気がしたが、この日はグッとガマンして、翌日に知り合いのマスターにお子さんが生まれた多摩地区のバーへ。
グレンリベットのソーダ割りから、ジャパニーズを一杯挟んで、こちらを。
拙い表現だが、わずかに新しい畳のような香りが感じられ私好み。
明日から里帰りして初めて祖母に息子を会わせるんです、と嬉しそうに語るマスターと祝杯を挙げ、幸せのお裾分けをいただいた。