【2】唐揚げそば喰い土浦目指す | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

(【1】からのつづき)

成田線の電車から我孫子駅のホームに降りると、次に乗るべき常磐快速線の下り列車はすぐ向かいに入ってくる。


そんな便利な我孫子駅のホームには、立ち寄ってみたかったスポットがある。

BS日テレの「ドランク塚地のふらっと立ち食いそば」でも紹介されていた弥生軒さん。

大ぶりな唐揚げが名物として知られ、かつて「裸の大将」こと山下清画伯が働いていたとのことで、その旨が入り口脇のガラスに貼られている。
今まで何度も常磐線の車内から目にしていたし、成田線への乗り換えでホームに立ったこともあったが、まだ入店したことがなかった。

食券を店員さんに差し出してしばし待つと、迫力ある唐揚げの載った丼が出てきて、汁を啜ると昼前から千葉県内で乗り継ぎを繰り返してきた体に沁みる。
店内は常磐快速線側と成田線側それぞれの線路に並行配置された細長テーブルがあり、パーティションで1人分ずつ仕切られている。

その合計8人分の立ち食いスペースは、14時半というのに全て埋まっており、私のあとに食券を買った人の列が店舗の外まで延びている。

券売機には唐揚げ2個載せメニューもあったが、私には1個やっつけるのもひと苦労。

何とか食べ終えてからホームに出て、自販機で買った缶コーヒーを手に土浦行きに乗り込むと、人のいないボックス席がいくつかあり、ゆったり腰掛けコーヒーを飲んで唐揚げの油を流す。

次のスタンプ駅となる龍ヶ崎市駅では、特急列車の通過待避中に捺すことができて効率的。

我孫子から約40分で土浦に到着。改札を抜けてスタンプ台を目指し通路を進むと、制服に花を付けた女の子や花束を手にする男子とすれ違う。

おそらく高校卒業の日を迎えたのだろう。

中には、この春から土浦を離れて違う街での人生をスタートさせる人もいるのではないだろうか。

わが息子も今年高校を卒業して、青春の舞台を池袋から四谷に移す。

全ての卒業生に幸あれ、と祈りながらスタンプを捺して、我孫子から乗ってきた列車の折り返し便となる品川行きのグリーン席に腰を落ち着けた。
(つづく)