蕎麦屋で一杯 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、早く終わった仕事の帰りに風呂と酒。


訪れた風呂屋さんは、東京メトロ銀座線稲荷町駅から徒歩3分ほどの「寿湯」さん。

「2024銭湯のススメ~都バスでめぐる編~銭湯スタンプラリー」のスタート時に、コラボしている都営バスの特別ラッピング車両がここで出発式を行ったからか、店の前にはバス停のポールを模したオブジェが置かれている。
フロントスタイルの番台でスタンプをもらい、レンタルタオルセット(フェイスタオル、バスタオル、ナイロンタオルのセットで100円)を受け取り脱衣所へ向かう。

「ロッカーは1人1つで 入らない荷物はフロントへ」の貼り紙があり、コートが入らないので預けようとスタッフの方に声をかけると、「1階と2階の下段には大きいロッカーがあります」とのこと。

上野駅を通勤の乗り換えで使っていた15年以上前には、こちらの銭湯によく立ち寄っていたが、いつの間にロフトのような2階脱衣所が設けられており、階段を上がると大きなロッカーもいくつか空いていて、カバンとコートをまとめて収め浴室へ。

洗い場は半席以上が埋まり、浴槽でもおじいさんから若者まで、幅広い層の客が湯に浸かってくつろいでいる。

頭を洗い体を流してから柚子の薬湯でゆっくり。上野駅徒歩圏にして露天風呂やサウナ(別料金)もあり、それゆえ明るい時間から多くの客で賑わっているのだろう。

さっぱりして寿湯をあとに、上野駅方面に向けて銭湯の前の裏通りをぶらぶら。

台東区役所の建物に沿って左に曲がり、浅草通りを渡ってこちらのお店へ。
こちらも上野駅経由で通勤していた時にしばしば立ち寄っていた「翁庵」さん。

ご覧の通り、浅草通りに面して控えめな入り口を設けた目立たぬ構えで、店内も4人テーブル席をメインにした飾らぬ空間だが、知る人ぞ知る上野の名店。

17時という時間のせいか先客は2人だけだったので、テーブル席をゆったり使わせていただき、まずは瓶ビール(650円)で湯上がりの一杯。

そば前のアテは板わさか、お新香がかつての定番だったが、今回は初めて油揚げ甘辛煮(400円)を合わせてみる。
細く切られた甘辛煮にわさびをつけて、好みの量を箸でつまんで口に運ぶと、こちらのお店のそばつゆ同様に甘めのかえしと出汁のバランスを感じる味わいが口に広がり、瓶の中のビールが一気に減る。

ビールに合うことはよく分かったので、続いて熱燗(550円)を注文。

テーブル席の脇にさりげなく飾られた色紙は、古今亭志ん生や柳家小さん、林家喜久扇などの咄家のほか、私から見える範囲だけでも菅原文太や三田佳子など往年のスターものが並ぶ。

日本酒と油揚げ甘辛煮もなかなかの相性で、熱めにつけられた松竹梅がよく進む。

熱燗お代わりとお新香でも頼んでもう少しゆっくりしたいところだが、東京駅18時の列車に乗るべく、もり(700円)を手繰ってお会計。
久々に上野での銭湯&そばを楽しんで平日に溜まった仕事の疲れを吹き飛ばし、山手線に乗り込んだ。