渋川で一杯 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

(前ページからのつづき)

四万温泉からの路線バスは私たちを含め4人の客を乗せて四万川沿いを下り、約40分で中之条駅に到着。


ここで吾妻線に乗り換えて渋川に向かい、ホテルに荷物を置いてから今日2カ所目の目的地「地酒屋 ぽん」さんへ。


このブログにも何度か登場しているこちらのお店への訪問を以前からM君が望んでおり、今回の旅の三本柱のひとつに位置付けていた。


ちなみに他の柱は①高速バス京王八王子~四万温泉間全線乗車②関越交通バス渋川~伊香保温泉間でのV8エンジンLVキュービック乗車--で、②の対象車両を①のバス乗車中に渋川駅~伊香保温泉間の車窓からチェックしたが、1台も目にすることはできず、すでに姿を消している可能性を否定できないまま夜を迎えていた。


とりあえず①の達成と「地酒屋 ぽん」訪問を祝って、まずは生ビールで乾杯、続いて私は「シン・ツチダ ハッピーヒル」を。

田んぼでなく畑で育てた「ハッピーヒル」(福岡2号米)を使った土田酒造さんの研究醸造31号。

もっと複雑なヘンタイ寄りかと思いきや、しっかり「シン・ツチダ」の味わいと輪郭があり、定番の白ラベルに似て燗もよさそう。

土田酒造さんに続いて、地元群馬の「大杯」を熱燗でいただき、3杯目はM君が吞んでいた「赤紀土」を。
京都の「伊根満開」同様に赤米を使った和歌山は平和酒造さんの作で、ソーダ割りなんかでも楽しめそう。

M君と杯を重ねながら、「V8キュービックはもういないかもね。明朝、渋川駅前で1時間張って出会えなかったら、あきらめて列車に乗って越後湯沢に向かおう」との方針を再確認し、さらに酒と料理を楽しんでいると、一瞬聞こえた外からの重低音に2人の会話が止まる。

店を飛び出し、伊香保方面に目をやると、V8キュービックの後ろ姿が遠ざかっていく。

すぐに席に戻ってM君に報告し、2人でダイヤを分析したところ、渋川駅に戻ってきた後、あのクルマが最終便として伊香保温泉までもう1往復する可能性が高いことが分かった。

期待に胸と肝臓を膨らませながら、4杯目の「かぜやわらか」を啜る。
佐渡島産米を100パーセント使用した純米活性にごり酒でうまい。

M君は吞んだ酒の産地(都道府県)ごとに押してもらえるスタンプがそれなりにたまったようで嬉しそう。

程よい心持ちになったところで時間が迫り、ぽん夫妻にお礼を言ってお会計。

駅前のバス乗り場に向かうと、伊香保温泉からV8キュービックが降りてきた。
(つづく)