わらじ亭さん再訪 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

(前ページからのつづき)


琵琶湖浜大津をあとにした京阪京津線の列車は、暮れゆく逢坂山を越えて京都府に入り、山科を過ぎると地下に入る。


京阪京津線は、関西でもっとも好きな路線で、去年は1泊2日の滞在で逢坂越えを3回楽しんだ。その時の模様はこちら。 

琵琶湖浜大津から約30分で目当ての店に近い西大路御池に到着。


地上に上がると暗さと寒さが増しており、雪がちらちら舞っている。


西大路三条の交差点を斜めに横切っていく嵐電を眺めてから六角通りに入り、3分ほど歩くと交差点の角に「わ」「ら」「じ」「亭」の白い提灯を掲げた懐かしい店構えが見えてくる。

懐かしいと言っても昨年来たばかりだが、店に入る前からまた訪れることができてよかったとの思いが込み上げる。ちなみに1年前の模様はこちら。 

戸を引き店内に入って予約名を告げると、1番奥のカウンター席を案内され、「冷えてきましたなぁ」とおっしゃるおかみさんに軽くご挨拶をしてから、まずはレモンサワーを注文。

湯上がりから1時間近く経っている分、一気にサワーが喉を流れてゆき、すぐに伏見の日本酒の熱燗をお願いして、これらのおばんざいでチビチビ呑る。
開店直後のせいか今のところ客は私だけで、おかみさんやスタッフの方との会話を楽しみながらゆっくり過ごす幸せな時間。

40分ほどそんな時間を味わっていると、次々に予約客が現れ、カウンター席、小上がりとも満席になり、 スタッフの方々も忙しく動き回っている。

最後に前回かす汁と合わせてうまかった「甲賀の酒」を吞もうとメニューに目を通すが見当たらないので、おかみさんに「前回来た時に滋賀の水口のお酒をいただいた記憶があるのですが」と告げると、「よう覚えてはりますなぁ」とおっしゃり、「今は同じ酒蔵さんのこちらをお出しさせてもろてます」と美冨久の瓶を見せて下さる。
いい温度に温めて下さった「湯葉と聖護院かぶらの葛引き」や「淀の丸大根の焚いたん」で美冨久をいただき大満足。

おかみさんにまた来ますと告げて店を出ると、先ほどより一段強くなった京都の冷気が足元から伝わってきた。
(つづく)