奈良から大阪 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

(前ページからのつづき)


今西清兵衛商店から1分ほど歩いて国道169号に出ると、すぐ近くに奈良交通の福智院町停留所があり、ご婦人がバスを待っている。


時刻表を見ると、昼間は30分に1本運転されているJR奈良駅行きの発車時刻を1分過ぎているが、ご婦人によると「いつも遅れてきますねん」とのことで、その通り3分遅れでバスがやってきた。


車内は座席が半分埋まる程度の乗り具合で、近鉄奈良駅に着くとその半分ほどの客が降り、代わりに3人が乗ってくる。


近鉄とJRの奈良駅の距離は1キロほどで、歩いても訳はなさそうだが、定期券やフリーパスを持っていると気軽にバスを使いたくなる気持ちはよく分かる。


福智院町から8分ほどでJR奈良駅に到着。

和洋折衷のデザインが特徴的な2代目駅舎は、2003年に駅舎としての役割を終えたあとも総合案内所として、奈良を訪れる人々を迎えている。

酒を買って手回り品が増えたのでコンビニから家に荷物を送り、大阪に向かうべくホームに上がると、15分ごとに運転されている「大和路快速」が入ってくる。

車両は、かつて新快速に使われていた221系で転換クロスシートの車内は快適(写真は新大阪駅で撮影)。
王寺では向かいのホームに、東京圏からは姿を消した201系の各駅停車が停まっており、乗り換えようかと腰が浮きかけたが、転換クロスシート窓側進行右側席を手放すのが惜しく、そのまま乗車。おかげで王寺から先の大和川と絡み合いながら山あいを進む風景を満喫することができた。

久宝寺で発車を待っている各駅停車も201系で、すれ違う電車にも緑の201系が交じっていることから、大和路線各駅停車の主力となっているようだ。

天王寺から大阪環状線に入り時計回りで半周して大阪駅到着。環状線ホーム福島寄りの端にある真新しいエスカレーターを降りて地下へ。
奈良から京都ではなく大阪に出てきたのは、昨年使用を開始した大阪駅の地下ホーム(うめきたエリア)を使って電車に乗りたかったから。
地下21番ホームは、関西国際空港のアクセス特急「はるか」や紀伊半島に向かう特急「くろしお」用となっており、フルスクリーンのホームドアは、列車のドア位置に合わせて横長の障子戸のように、線路側とホーム側に複線に敷かれたガイドレール上をスライドする仕組みになっている。


このまま「くろしお」に乗って紀伊半島の海沿いの景色を楽しみたいが、今日中に東京に帰らねばならないので、同じ地下ホームの23番ホームに向かい、大阪始発のおおさか東線久宝寺行きに乗る。


こちらも221系で最前部の補助席を下げて前面展望を楽しむ。

うめきたエリアの地下ホームを発車すると、構内のポイントを渡りながらトンネルを走り、左カーブを切りながら地上に出ると、右手から京都線の電車が近づいてきて、ともに淀川を渡る。

貨物線を活用した路線のせいか、旅客の京都線に比べてトラスの塗装がワイルド。


5分ほどで新大阪駅に到着。

コンコースに上がり、観光客の群れを躱しながら改札を抜け、遅い昼メシをとることにした。

(つづく)