小田栄駅初降り | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

暖冬の予報どおり、師走に入っても20度前後まで気温が上がる日もあって、寒さが身に沁みるおじさんにはありがたい。


そんな師走のとある週末、暖かさに誘われて立川から南武線快速電車に乗り込んだ。


目指すは、11月にバスで暗くなってから渡った多摩川スカイブリッジ。渡り初めが夜になってしまったので、日をあらためて昼間に歩いて渡りたいと思っていた。


ちなみにバスで渡った時の模様はこちら。 

スカイブリッジを訪れる前に、ちょいとばかり寄り道しようと快速電車を鹿島田で降り、次の各駅停車に乗り換えて川崎のひとつ手前の尻手で下車。

尻手は乗り換えで何度かホームに降り立ったことがあるが、あらためて駅名標を眺めると、体の部位名が2つ付いた駅名は他にあっただろうかと考えるものの思い浮かばない。

そういえば、岐阜県内を走っていた今はなき名鉄揖斐線に20年ほど前に初乗りした際、「尻毛」という駅があることに驚き、次の駅が「又丸」であることに2度驚いた。

そんなことを考えながら、次の電車まで30分ほどあるので、改札を抜けて周辺をブラブラ。
「きく」「彩」「一平」…声に出して読みたい店名をつぶやきながら、夜の賑わいを想像。運転本数の少ない路線のせいか横浜市バスの停留所のフレームもなかなかの味わい。
駅に戻り浜川崎行きホームに上がると、こちらの電車が入線。
新潟地区から移籍し、9月から尻手~浜川崎間の「浜川崎支線」(旅客案内上は「南武支線」)で活躍をはじめたE127系。


大都市から地方に転属する車両は数知れないが、その逆は珍しいことから鉄道好きの方々を中心に話題になった。


前の電車と40分開いているにもかかわらず、2両編成の車内はロングシートが半分埋まる程度の乗り具合で、新潟の弥彦線あたりにでも乗ったかのようなのんびりした雰囲気。


ガチャガチャとポイントをいくつも渡りながら、南に向かって走る浜川崎行きは八丁畷、川崎新町と無人駅(八丁畷で接続する京浜急行の駅は有人)に停まって尻手から約5分で今日最初の目的地である小田栄に到着。

こちらは2016年に開業した比較的新しい駅で、まだ降り立ったことがなかった。

E127系を見送り片側1面のホームから10段ほどの階段を降りて駅前の通りに出ると、隣接した踏切の向こうに尻手方面行きのホームが見える。
こうした配線は都電荒川線などの軌道線ではよく見かけるが、JRでは珍しい。踏切を渡るとバス停の小さな「島」があり、道路の向かいには尻手方面行きホームの入口が見える。

小田栄は他の南武支線の駅同様に無人駅で改札も券売機もなく、乗車駅証明書発行機とSuicaの簡易読み取り機が置いてあるだけ。


周囲には住宅が建て込んでおり、それなりに需要は見込めそうだが、川崎駅まで頻繁にバスが運行されており、昼間40分ごとの電車が川崎ではなく尻手に出入りする路線では使い勝手がいいとは言えない。


平日朝の7時台に尻手行きが5本運転されているのは、事業所が並ぶ京浜運河沿いに通勤客を運ぶ浜川崎行きの輸送力確保による結果だろう。


小田栄駅での初出場を済ませ満足し、スカイブリッジを渡る前に昼メシを済ませようと、駅から南に伸びる小田共栄会の通りを歩き出した。

(つづく)