今年の暫定1位 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、知り合いのJさんが定例で開かれているDJイベントで渋谷PARCOへ。


仕事が早めに終わったので千代田線で代々木公園に向かい、小田急線代々木八幡駅脇にある八幡湯さんでひと風呂。

17時を少し回った男湯には5人ほど先客がいたものの、私の後からはしばらく客が来なかったので、10分ほどで貸し切り状態に。

回転が早いのは、流行りのサウナが男湯にはないことが主な理由だろうと思いつつ、小田急線の音を聴きながらゆっくりと湯に浸かる。

さっぱりしてから代々木公園の脇を歩き、NHK本局の西玄関前を通ると何度か入ったことのある蕎麦屋さん「おくむら」に閉店のお知らせが張り出されているのが目に入る。

25年ほど前に本局内をウロついていた頃、さっと蕎麦を食べたい時には1階の職員食堂・通称「いちしょく」(5階の「ごしょく」と区別する呼び方)で軽く済ませたが、時間と財布にゆとりのある時には西玄関から道路を渡って「おくむら」で手繰った。

南新宿駅至近にあった銭湯「奥の湯」とは親戚筋だと聞いたことがあり(真偽はわかりません)、そのせいもあってか、湯舟脇に「おくむら」の広告札が入っていたのを思い出す。

閉店を残念に思いながら渋谷の街を歩きPARCOに到着すると、イベント開始まではまだ少し早いので、いつものこちらへ。
100種類の酒を1時間2500円(税別)で飲み放題にすることができる「未来日本酒店&SAKE BAR」。

席に座り、いつもお世話になっている女性店長さんに挨拶すると、「今のところ唯一の日本人のお客さんですよ」とのこと。

そう言われて店内を見まわすと、インバウンドと覚しき多様な人種の方々が日本酒を楽しみながら語らい、店長さんにも盛んに質問している。

店長さんは日本語でも難しい酒ごとの特徴などを英語で流暢に話されており、聞くともなく聞こえてくる説明に「そういう表現をするのかぁ」と関心。

店長さんは中国語も話されるトライリンガルなので、ほとんどの観光客には対応できるだろうなぁ、と思っていたが、ご本人は「韓国の方は英語がわからない方も多いので、韓国語も勉強しなきゃいけませんね」と、あくまで謙虚。

大学時代に英語と中国語の語学必修単位取得に苦労した私は耳の痛い思いで店長さんの言葉を聞きながら、こちらの日本酒でスタート。
富山は玉旭の「ECOHS Σ(シグマ) 酒母絞り 生原酒」。

瓶内二次発酵ではなく、炭酸ガス注入の発泡性清酒で、リンゴ様の香りと甘みたっぷりの味わいにわずかに苦みが混じり、アップルシードルに似て湯上がりの1杯に大正解。 

昨年の衝撃度ナンバーワンだった鉾杉KH改もこの店で出会ったが、ECOHS Σは今年の暫定ナンバーワンに位置づけたい。
次に選んだのは、鉾杉の蔵元である河武醸造さんの「KAWABU 純米 生酒  おりがらみ Natural」。スムースな呑み口で、「ECOHS Σ」からの2杯目にぴったり。
3杯目も河武醸造の「KAWABU 純米 生酒  おりがらみ」だが、「Smart」バージョンで、その名の通り喉をするりと流れる軽やかさで、見た目とは違ってゴクゴクいける。

ここでJさんが合流されたので、最初に呑んだECOHS Σをオススメすると、「おおっ、これは前にいただいたやつ(鉾杉KH改)ですか」とおっしゃるので、「似てますが、違う銘柄なんですよぉ」と伝えながら、Jさんが鉾杉を覚えて下さっていたのを嬉しく思う。

グラスを干してDJイベントの準備のため席を立たれるJさんに「あと1杯呑んだら追いかけます」と伝え、最後の1杯にこちらをチョイス。
兵庫県は富久錦酒造の低アル原酒「Fu.」。日本酒度マイナス60ながら酸がしっかり効いており、嫌みのないフルーティーな香りと相まってキリッとした白ワインを思い起こさせる。

ワインやシードルに例えるのは日本酒に失礼だ、とのお叱りが聞こえてきそうだが、お許しを。

今回もイロイロとレクチャーして下さった女性店長さんにお礼を言って会計を済ませ、Jさんのイベントではアイラ系を2種類嘗めながら音楽を楽しんだ。