電気バスあれこれ | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

前ページで電気バスの話を上げたので、最近目にした東京近郊の電気バスの話題をいくつか。

わが故郷八王子駅前に姿を見せた西東京バス五日市営業所の中国BYD製「K8」モデル。

現段階で日本国内の大型電気バスで最も高いシェアを誇るK8だが、来年以降に国内での電気バス本格量産が始まれば、勢力図は短期間に塗り変わるものとみられる。

西東京バス五日市営業所にはK8が3台配置されているものの、八王子駅周辺で見かけるのは写真のC72312ばかりというのは、ラッピングや複数の自治体から受けている補助金の関係かと想像する。

ちなみに写真は、JRの八王子駅前で撮ったものだが、京王八王子駅(略称ケイハチ)の駅ビルはその名も「K-8」。
西東京バスの電気バスと絡めて撮影すればダジャレが完成する。
こちらもK8で、東京のど真ん中、数寄屋橋交差点で捉えた日立自動車交通の晴海ライナー。

東京駅や有楽町、日本橋からは鉄道による移動が難しい晴海エリアを都営バスより少ない停留所数で結ぶ快速バス的な存在の晴海ライナーは、晴海トリトンスクエアを訪れる際などに重宝するが、ご多分に漏れずドライバー不足により、9月から減便ダイヤとなっている。

ちなみに数寄屋橋交差点は、晴海通りから東京駅方面にバス以外は右折ができないので、晴海ライナーの後部LED表示器には「ここはバス以外右折禁止」の文字が示され、一般車の誤右折を防ぐ工夫がなされている。
こちらは神奈川県の上大岡で見かけたBYDの小型バス「J6」で、横浜市内初の電気バスとして京浜急行バス杉田営業所の「岡村・泉谷循環線」で3月末から運用されている。

全長7メートルサイズの小型バスは地方部をはじめとするコミュニティバスなどに使用され、これまで運用してきた国産ディーゼル車が更新期を迎えるタイミングでJ6をはじめとする電気バスに置き換える自治体も多い。
こちらも同じ7メートルサイズの電気バスで、渋谷区のコミュニティバス「ハチ公バス」に導入されたEVモーターズ・ジャパンの「F8 series4- MINI BUS」。丸型ヘッドライトとハチ公のキャラクターの愛らしさがマッチしている。

下の写真は、山梨交通で活躍中のアルファバスジャパンの中国製電気バス「ECITY L10」。BYDに比べると影の薄いアルファバスだが、今年に入り越後交通や伊丹市交通局、しずてつジャストラインなどでも導入が始まり、徐々に活躍の場を広げている。
富士急マークの入った白ベースのカラーリングをまとった下のクルマは、今後勢力を拡大するとみられるEVモーターズ・ジャパンのF8 series2-City Busで、夏に沼津駅前で遭遇した富士急静岡バス所属車。

こちらも富士急静岡バスと同型の電気バスで、横浜市内の路線バスで運用中。

運行しているのは、役員向けのいわゆる「黒塗り」や送迎バスをはじめとする白ナンバー車のドライバー・車両管理を請け負う「自家用自動車運行管理業」で業界トップの大新東という会社で、写真のクルマが投入されている金沢文庫~レイディアントシティ間では自前の路線バスを一般乗合旅客自動車運送事業として運営するほか、各地でコミュニティバスの運行を受託しており、10月には宮城県名取市のコミュニティバス「なとりん」の受託運行を開始して横浜と同じブルーをまとった中型ディーゼル車などを使用している。

国産ディーゼルバスはモデルの集約が進んで趣味的な楽しみが減る一方、電気バスはラインナップが増えつつあり、さまざまな国の技術や文化をまとった車両が街を彩るようになるであろう今後の展開を楽しんでいきたい。