市電通り食堂街 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

(前ページからのつづき)


快速エアポートから降りて空港ビルへのエスカレーターを昇っていると、脇に「市電通り食堂街」なる看板があり、札幌市電らしき路面電車が大写しになっている。


新千歳空港は60回以上利用しているが、市電通り食堂街の存在は知らなかったので向かってみると、飲食店はまだ営業していなかったものの、こちらの顔が迎えてくれる。

札幌市電の旧型車両を模したレプリカで、車内に入ることもでき運転席も再現されている。
天井には鳴らすことのできるベルも設置され、音でも市電の雰囲気を味わうことが趣向となっている。
調べると、2011年のターミナルリニューアルで開かれた食堂街の顔として設置されたようで、その間何度も新千歳空港を利用していたのに、気付かなかったとは面目ない。

札幌には2005年から2018年にかけて毎年数回ずつ訪れていたが、その後はコロナの影響などもあり、今回の訪問は前回から3年ほど空いている。

そのせいか、今回は札幌市電の顔ぶれの変化に驚かされた。
前回はまだ少数派だった「ポラリス」(↑写真右の車両)や「シリウス」(ポラリスの単車版)の超低床車両が増殖しており、電停に設置されたロケーションシステムのモニタを確認すると昼の運用は半数以上が超低床車両で運行されていた。

バリアフリーが進んでいるのは喜ばしい反面、釣りかけモーターが街なかに響く「音風景」が消えつつあるようで寂しさもある。

これからも札幌を訪れる際には市電を積極的に利用して、ベテラン車両の活躍を見守りたいと思う。