山口県初訪問 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、唯一未訪問だった山口県を訪れ、47都道府県コンプリート。


おのぼりさんよろしく、新山口駅から秋芳洞を訪ねようとバスターミナルに向かうと、初めて目にする宇部市交通局と防長交通のバスが停まっている。

右端は宇部市交通局の2015年式エルガミオで、お隣の宇部市から山口市にある新山口駅まで乗り入れている。
下関市を本拠とするサンデン交通同様に、山口県のバスらしく客室窓はブラック処理となっており、サイドのアルミフレーム内に掲げられた「かめうら苑」の広告も、初めての土地を訪れた感覚を盛り上げてくれる。

左の2台は防長交通のクルマで、黄色と青のカラーはグループ会社の近鉄バスから来た日野ブルーリボンシティ、左は生え抜きのレインボーⅡ。

券売機であらかじめ乗車券を買い、ブルーリボンシティとレインボーⅡのどちらが来るのかと楽しみにしていると、後者が乗り場に入ってくる。

私のほかに客はなく、バスは市街地を抜けて山の中に入っていき、新山口駅から約45分で秋芳洞バスターミナルに到着。

左右に鍾乳石などを陳列した土産物屋の並ぶ道を歩き、バスターミナルから8分ほどで秋芳洞の入口に到着。窓口で料金を支払い洞内への通路を進むと空気がひんやりしてきて心地よい。
洞内はこれまで見てきた洞穴の類のどれよりも広く、すべてを見て入口に戻るには少なくとも40分はかかりそう。

洞内から秋吉台の展望台へ上がるエレベーターがあるものの、コロナ禍以降運行休止中とのことで入口に引き返し、バスターミナルまで戻る。

新山口駅行きの最終バスの時間まで30分ほどしかないが、ここまで来て日本最大のカルスト台地を見ない手はない。

そこで、バスターミナルに1台だけ停まっていたタクシーの運転手さんに声をかけ、展望台に行って20分後に戻ってくることはできるか尋ねると、そうした利用が多いのか「大丈夫ですよ」と慣れた感じの返事が返ってくる。

タクシーは坂道を登り5分ほどで展望台到着。
展望台に他の客はなく、午後の光に照らされたカルスト台地をわたってくる風に吹かれながら、しばし雄大な風景に見惚れる。
10分ほど佇んだあと、待ってもらっていたタクシーでバスターミナルに戻ると、新山口駅行きのバスが入線してくる。
今度は近鉄バスからの日野レインボーで、来るとき同様に客は私のほかになく、全区間貸切状態。

途中、JRバスの秋吉駅(というバス停)の趣ある建物が見え、停車ボタンに手が伸びかけたが、乗っているのが新山口駅行きの最終便なので思いとどまる。
かつて東京線の夜行便にも乗務していたというドライバーさんに礼を言って、夕方の新山口駅のバスターミナルに降り立った。
(つづく)