過日、日帰りで伊香保・渋川へ。
年に数回訪れる両地だが、昨年八王子~渋川・伊香保・四万温泉を結ぶ高速バスが開業してからは、鉄道、高速バス、鉄道と交互に移動手段を選んでいるので、今回は高速バスで。
前回は、予約を入れて始発の京王八王子駅から乗り込んだが、今回は予約なしでJR八王子駅に向かう。
乗り場に着くと、シニアを中心に6人ほどが並んでおり、これなら満員で乗れないということはなさそう。
発車時刻の8時半が近づくと、京王八王子から伊香保温泉・四万温泉行きの西東京バスが入線。前回は、空港路線と共通のエアロエースだったが、今回は中央高速バスの増発にも用いられる貸切登録のセレガ。

増発対応を見込んで、トイレその他の車内設備は高速バス仕様だが、運賃箱はないので現金をドライバーさんに手渡すと、端末への入力操作でプリントアウトされた領収書を手渡される。
一応、座席を指定されるが、「このあとの乗車はありませんので、空いている席でも結構です」とのこと。回りに人のいない中ほどの席に座るとすぐに発車し、八王子駅をあとにする。
通常は、あきる野インターチェンジから圏央道に入るが、今日は事故の影響で国道16号を北上して入間インターチェンジから圏央道に乗るとのこと。
前回も青梅インターチェンジ付近の事故による渋滞で20分ほど遅れが出たが、今回も影響を受けそう。ちなみに前回の様子はこちら。
多少遅れても何ら問題ない気ままな日帰り旅なので、ドライバーさんには申し訳ないが、横田基地脇を走るイレギュラーなルートでの運行を楽しみながら車内での時間を過ごす。

八王子駅から約50分で入間インターチェンジを通過して圏央道を進み、さらに約20分で高坂サービスエリアに到着。 20分ほどの休憩ののち、関越道を北上して高崎玉村スマートインターチェンジで一般道に降りるが、ETCレーンで5分ほど停車する。
貸切車両のため特大車料金で精算されるが、路線バスとしての通行のため大型車料金となるのでドライバーさんはインターホンで係員にその旨を伝えている。
ETC導入前は、別納プレート(後納カード)を窓口に差し出して、係員に「2番(路線バス)」「3番(貸切バス)」などと口頭申告していたことを思い出す。
高崎駅東口に18分遅れで到着すると、乗っていた12人のうち4人が下車。すぐに発車し、高崎インターチェンジから関越道に戻り、駒寄パーキングエリアで休憩のため10分停車した後、高速を降りる渋川インターチェンジでは、ドライバーさんが料金所の係員に先ほどと同じような説明をしている。
渋川駅での下車客はなく、8人乗車のまま、伊香保温泉に向かう坂道を登っていく。前回乗った時は、復路の八王子行き西東京バス便は伊香保温泉からの営業運転だったが、今年5月のダイヤ改正で、四万温泉始発に改められた。
せっかくなので、四万温泉まで行こうかとも考えたが、そうすると渋川の「地酒屋 ぽん」に寄る時間がなくなってしまうので、伊香保温泉に浸かって路線バスで渋川に降りるいつものプランで。
伊香保温泉バスターミナルには13分遅れの1158に到着。四万温泉まで乗車するらしき老夫婦を乗せて伊香保温泉をあとにするバスを見送ってから、石段街につながる古びた路地を歩きはじめた。
(つづく)