平面交差 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

(前ページからのつづき)


降り立った伊予鉄道軌道線大手町駅前電停の近くには、同じく伊予鉄道の郊外線3路線のひとつ高浜線の大手町駅がある。


伊予鉄道の郊外線は路面電車ではない普通の電車で、大手町駅のホームも東急蒲田線あたりに似ていて他の鉄道と変わるところがない。


軌道・郊外両線が乗り入れるのは先ほどの松山市駅も同じだが、あちらは駅ビルが間にあって互いの姿が見えないのに対して、ここ大手町は道路上で平面に交差する。

車とともに踏切が開くのを待っている路面電車の前を横切る電車の姿を眺めることができるのは、全国でもここだけ。

伊予鉄道では、古市でも軌道線と郊外線の平面交差が行われるが、直角に交わる大手町とは雰囲気が異なる。

いつまでも見ていたいが、飛行機の時間もあるので、1度の踏切遮断をしっかり味わい、大手町をあとに歩いてJR松山駅を目指す。

歩いている間にも、道路の中央を軌道線の旧型車両が通勤客を乗せて朝の松山の街を抜けていく。
JR松山駅に着くと、西日本ジェイアールバスの大阪行きハイウェイバスが入ってくる。
昨日、道後の湯浴みを共にした彼は このバスに大街道から乗り込んで大阪に戻り、午後の仕事に向かうと言っていた。

私も午後には新橋での仕事が待っている。そんなことを思い出していると、頭が次第に仕事モードになり、松山の街が名残の景色に変わっていった。
(おわり)