今回、45期生の皆さんが実習課題、面談技法、アセスメント、リラクセーション技法、ストレス理論などの課題に取り組み、試験を通じてその専門性をさらに深めようとした姿勢は、まさに素晴らしいものです。資格取得からさらに一歩進んで、専門性を高めるために挑戦し続けるその姿勢こそが、今後、皆さんがストレスケア分野で活躍するための大きな力となります。

2年間の学びを経て、認定資格試験に臨むまでの努力と熱意は、今後のカウンセリング活動において確かな基盤となり、さらに多くの人々に深い支援を届ける力となるでしょう。この貴重な経験を活かし、これからの成長と飛躍を心から応援しています。

45期生としての誇りを胸に、さらなる高みを目指して進んでいってください。

バランスセラピー学の視点から、どのように「機嫌のいい人」になることができるのでしょうか?

 

1. 機嫌がいいとはどういうことか?

機嫌の良さとは、一時的な感情ではなく、安定した自律神経のバランスによって支えられています。不機嫌の背景には、ストレス、緊張、疲労、環境の影響などがあり、これらが交感神経の過剰な興奮を引き起こします。逆に、バランスの取れた自律神経は、心身の安定をもたらし、機嫌の良さを維持しやすくします。また、機嫌の良さはホルモン分泌とも深い関係があります。例えば、以下のホルモンが機嫌を左右します。

  • セロトニン
  • オキシトシン
  • ドーパミン
  • コルチゾール

これらのホルモンバランスを整えることが重要です。

 

2. バランスセラピー学の視点から機嫌を整える

バランスセラピー学は、「ストレスケアによる心身のバランス調整」を目的としています。以下のアプローチを通じて、機嫌を良く保つことができます。

 

自律神経やホルモンのバランスを整える

機嫌の良し悪しは、自律神経の状態に大きく依存します。ホメオストレッチを活用して副交感神経を優位にすることで、過剰な緊張を和らげ、心の余裕を生み出します。

 

「脳幹をイキイキさせる生活習慣」を実践

バランスセラピー学では、日常的に脳幹を活性化する生活習慣が推奨されます。

 

「機嫌のいい状態」を意識して作る

機嫌は偶然に左右されるものではなく、「意識して整える」ことができます。バランスセラピー学では、「環境要因と個人要因にアプローチすることで、自らバランスを取る力」を向上させていきます。

 

人との関わり方を見直す

機嫌の良い人は、周囲の人に安心感を与え、良い人間関係を築くことができます。バランスセラピー学では、相手をコントロールするのではなく、自分の在り方を整えることを重視しています

相手の言動に過度に影響されない(他人の機嫌に振り回されない)。自分が機嫌よくいられる関係を選ぶ(無理に合わない人と付き合わない)ストレスの少ないコミュニケーションを心がける(穏やかに話す、適度な距離感を保つ)。関わりの中心は自分自身であるという自覚が大切です。

 

3. 機嫌のいい人がもたらす影響

機嫌がいい人は、自分だけでなく、周囲にも良い影響を与えていき、職場や家庭の雰囲気が良くなる(機嫌の良さは伝播する)

l  ストレス耐性が上がる(小さな出来事に動じにくくなる)

l  より充実した人生を送れる(自己肯定感が高まり、前向きな行動が増える)幸福は希望のあるところにあります。バランスセラピー学を活用し、心身のバランスを整えながら、機嫌のいい毎日を過ごすことで、希望を持ち続けることができます。

 

あなたも、今日から「機嫌のいい人」になる習慣を意識してみませんか?

 

世界の哲学者たちは、それぞれの時代や文化の中で「幸福」について深く考察してきました。以下に、代表的な哲学者たちの幸福論を紹介します。

 

1. 古代ギリシャ・ローマの哲学者たち

 

ソクラテス(Socrates, 紀元前469-399年)

幸福とは「徳」によって得られる

ソクラテスは、「知徳合一」という考え方を持ち、真の幸福は「徳(アレテー)」を持つこと、つまり善く生きることによって得られると考えました。お金や快楽ではなく、知を愛し、魂を磨くことが幸福への道としました。

 

プラトン(Plato, 紀元前427-347年)

「善のイデア」に近づくことが幸福

プラトンは、幸福とは感覚的な快楽ではなく、魂が理想的な「善のイデア」に近づくことによって得られると考えました。哲学を学び、知恵を深めることが幸福の本質だとしました。

 

アリストテレス(Aristotle, 紀元前384-322年)

幸福は「エウダイモニア(Eudaimonia)」

アリストテレスは、幸福を「エウダイモニア」と呼び、「人間の能力を最大限に発揮し、徳を持って生きること」によって達成されると述べました。極端に走るのではなく、中庸(メソテース)を保ち、知的活動や道徳的行動を通じて成長することが幸福につながるとしました。

 

エピクロス(Epicurus, 紀元前341-270年)

快楽の追求=幸福ではない

一般に「快楽主義」と誤解されがちですが、エピクロスの幸福論は「精神的な平穏(アタラクシア)」を重視するものでした。彼は、単なる欲望の満足ではなく、心の平穏を得ることこそが幸福の鍵だと考え、過度な快楽や富の追求は逆に不安を招くとしました。

 

ゼノン(Zeno of Citium, 紀元前334-262年)

ストア派の幸福論:自然に従う

ストア派の創始者ゼノンは、「幸福とは理性に従い、自然の法則と調和すること」と述べました。感情や外的要因に振り回されず、自分がコントロールできることに集中し、運命を受け入れることが幸福につながるとしました。

 

2. 近世ヨーロッパの哲学者たち

 

ルネ・デカルト(René Descartes, 1596-1650年)

幸福は「理性」によって得られる

デカルトは、感情や欲望に左右されるのではなく、理性によって人生をコントロールすることで幸福に到達できると考えました。合理的な生き方が、長期的な満足をもたらすとしました。

 

バールーフ・スピノザ(Baruch Spinoza, 1632-1677年)

幸福は「神(自然)」の法則を理解すること

スピノザは、世界は神=自然の必然的な法則に従っていると考えました。その法則を理解し、自分の感情や欲望を適切に管理しながら生きることが幸福につながるとしました。

 

イマヌエル・カント(Immanuel Kant, 1724-1804年)

幸福は「道徳的な生き方」の結果

カントは、「幸福とは欲望の充足ではなく、道徳的に正しい生き方をした結果得られるものである」と述べました。人間は、自律的に道徳法則に従うことで、より高次の幸福を得ることができると考えました。

 

3. 19世紀〜20世紀の哲学者たち

 

ジョン・スチュアート・ミル(John Stuart Mill, 1806-1873年)

「質の高い快楽」が幸福

ミルは功利主義の立場から、人間の幸福は快楽によって決まるとしましたが、「質の高い快楽」を重視しました。単なる肉体的な快楽ではなく、知的・道徳的な快楽こそが真の幸福につながると考えました。

 

フリードリヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche, 1844-1900年)

幸福とは「力(生の充実)」

ニーチェは、幸福を単なる快楽や平穏ではなく、「力の増大」「自分自身を超えて成長すること」と定義しました。「弱者の道徳」に縛られず、自らの生を肯定し、力強く生きることが幸福につながると主張しました。

 

ジャン=ポール・サルトル(Jean-Paul Sartre, 1905-1980年)

幸福は「自由の中にある」

サルトルは、実存主義の立場から、人間は自由に自己を選択することによって幸福を得ると考えました。社会の価値観や他者の期待ではなく、自分自身の生き方を主体的に決めることが、幸福への道だとしました。

 

アルベール・カミュ(Albert Camus, 1913-1960年)

幸福は「不条理を受け入れること」

カミュは、「人生に意味はない」という不条理を認めた上で、それでも生き続けることの中に幸福を見出すべきだと述べました。彼の代表作『シーシュポスの神話』では、絶え間なく岩を押し上げ続けるシーシュポスの姿を通じて、不条理の中でも人生を肯定する姿勢を示しています。

 

4. 日本の哲学者

 

西田幾多郎(1870-1945年)

幸福とは「純粋経験」の中にある

西田は、自己と世界の区別が消え去るような「純粋経験」の状態が幸福であると考えました。例えば、何かに没頭している時、人は自己を忘れ、幸福を感じることができると述べました。

 

三木清(みき きよし, 1897-1945)は、日本の哲学者・思想家であり、戦前から戦中にかけて活躍した知識人の一人です。彼の哲学は、西洋哲学を基盤としながらも、日本独自の視点を取り入れ、人間の生き方や幸福について深く考察したものとして評価されています。

三木清は、1897年に兵庫県に生まれました。京都帝国大学(現在の京都大学)で西田幾多郎に師事し、西田哲学(京都学派)の影響を受けながら哲学を学びました。その後、ドイツに留学し、カントやヘーゲル、マルクス、ニーチェといった西洋哲学に深く触れました。

 

三木清の『人生論ノート』には、「機嫌がいい人」についての興味深い考察があります。彼は、機嫌の良し悪しが単なる個人の感情にとどまらず、その人の人生観や人間関係、さらには社会全体に影響を与えると述べています。

では、「機嫌がいい人」とはどのような人なのでしょうか?

 

機嫌は人間関係の鏡

三木清によれば、人は自分の機嫌を完全にコントロールできるわけではありません。しかし、機嫌がいい人は、その場の空気を和らげ、周囲の人を安心させる力を持っています。逆に、いつも不機嫌な人は、自分だけでなく周囲の人にも悪影響を及ぼしてしまいます。

ここで大切なのは、「機嫌がいい」というのが単なる表面的な明るさではなく、内面の安定や成熟から生まれるものだという点です。

 

機嫌の良さは「人生への姿勢」

三木清は、「機嫌がいいことは、幸福の一つの条件である」と述べています。これは、幸せな人は、機嫌がいいというよりも、機嫌がいいことが幸福を引き寄せる、という考え方です。

日々の小さな出来事に左右されず、自分の機嫌を自ら整えることができる人は、人生の困難にも柔軟に対応できます。三木清は、そうした人こそが「本当の意味で人生を楽しむ人」だと考えています。

 

「機嫌がいい人」になるために

では、私たちはどうすれば機嫌よく過ごせるのでしょうか? 三木清の考えをもとに、いくつかのヒントを挙げてみます。

 

自分の機嫌は自分でつくる
他人や環境に振り回されず、自分の気持ちを整える習慣を持つことが大切です。深呼吸をする、散歩をする、好きな音楽を聴くなど、気持ちをリセットする方法を見つけましょう。

 

小さな喜びを大切にする
三木清は、「幸福とは、日々の小さな喜びの積み重ねである」とも述べています。何気ない日常の中に楽しみを見つけることが、機嫌よく生きる秘訣です。

 

他人に寛容になる
不機嫌な人の多くは、他人の言動に敏感すぎる傾向があります。多少のことには目をつぶり、相手の良い部分に目を向けるようにすると、不機嫌になることも減ります。

 

機嫌よく生きることが、より良い人生につながる

『人生論ノート』の「機嫌がいい人」に関する考察を読むと、機嫌の良さは単なる気分の問題ではなく、その人の人生観や人格にも深く関わっていることがわかります。

日々の出来事に左右されすぎず、自分の機嫌を自分でつくる。そうすることで、より充実した人生を送ることができるのではないでしょうか?

 

あなたは、今日どんなふうに「機嫌のいい人」として過ごしますか?

 

3月のテーマは、機嫌よく過ごすことです。

ふだん、よく自分自身が使っている不機嫌スイッチをチエックすることから始めましょう。

 

✔ 論理スイッチ 
 データや論理だけでは割り切れない問題に対応しづらい。
 解決困難な問題に対して、結論を急ぎすぎることがある。

                                                                                                                          
✔ 感情スイッチ 一時的な感情に流される

感情に流されすぎて、客観的な判断ができなくなる。                                 
冷静な思考が必要な場面でも、感情で決めてしまう。

✔ 否定スイッチ 攻撃的

自己中心的になっている。
いつも自分が正しいと思っている。


✔ 対立スイッチ 冷静さにかけている

戦うか逃げるか、あるいは抵抗するかで不機嫌。

緊張が絶えない 。                                                                              
 

✔ 決めつけスイッチ 怒りっぽい

約束事や期待することが多い。

相手を信頼できない。

 

自分にやさしく、ごきげんスイッチを見つける!

 

o  「何かを変えなきゃ!」と力んだりせず、自然の流れに従う。

 

o  無理にコントロールしようとせず、あるがままを受け入れる。

o  基本となるのは、「ありのままの自分を受け入れること」と

「無理に変えようとしないこと」。

 

✔ 「今の自分でいい」 → そもそも無理に変わる必要はない。
✔ 「頑張らなくても、流れに身を任せればうまくいく」。
✔ 「人と比べず、自分のペースを大切にする」。

 

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花粉症(アレルギー性鼻炎)は、免疫系の過剰反応によって引き起こされる炎症性疾患ですが、リラクセーションがこの症状に影響を与える可能性があります。近年の研究では、自律神経のバランスと免疫系の調整が花粉症の症状に関与していることが示唆されています。

 

1. 自律神経と花粉症の関係

花粉症の症状は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが乱れることで悪化することが分かっています。

 

交感神経優位

ストレスが強いと交感神経が過剰に働き、免疫系の反応が過敏になりやすくなります。ヒスタミンの分泌が増え、くしゃみや鼻水がひどくなります。

 

副交感神経優位

リラクセーションによって副交感神経が活性化すると、免疫系の過剰な反応が抑えられます。

 

関連研究

ストレスと花粉症の悪化
心理的ストレスが花粉症の症状を悪化させることが研究で示されています。ストレスを受けるとヒスタミンの放出が増え、アレルギー症状が強まります。

 

自律神経と免疫系の関係
交感神経の過剰な働きが免疫細胞を活性化させ、炎症を助長する一方、副交感神経が優位になると免疫系のバランスが整い、アレルギー反応が抑制されることが分かっています。

 

2. リラクセーションの科学的効果

ホメオストレッチを取り入れることで、副交感神経の活動が高まり、花粉症の症状を軽減できる可能性があります。ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を抑制し、免疫系の過剰反応を抑える作用があり、花粉症の症状が軽減したという報告があります。

 

ホメオストレッチ

自律神経のバランスを整え、ストレスを緩和する効果が期待できます。

 

3. 副腎皮質ホルモン(コルチゾール)とアレルギー

ストレスを受けると、副腎皮質からコルチゾールが分泌されますが、慢性的なストレス状態ではこのホルモンの分泌が乱れ、アレルギー症状の悪化につながることが分かっています。

 

適度なストレス管理が重要

ホメオストレッチによってコルチゾールの分泌が適正化し、花粉症の過剰な免疫反応が抑えられる可能性があります。

 

ストレスが花粉症を悪化させる → 交感神経の過剰な働きにより、ヒスタミンの放出が増えます。ホメオストレッチが副交感神経を活性化する → 免疫系の過剰反応を抑えることができます。

 

1. 花粉症の生理学的メカニズム

花粉症(アレルギー性鼻炎)は、スギやヒノキなどの花粉に対する免疫系の過剰反応によって引き起こされる疾患です。このアレルギー反応は、IgE抗体を介したⅠ型アレルギーに分類されます。花粉が鼻粘膜や気道に付着すると、マスト細胞(肥満細胞)が活性化され、ヒスタミンやロイコトリエンといった炎症性メディエーターが放出されます。その結果、鼻水・くしゃみ・鼻づまり・目のかゆみなどの症状が引き起こされます。

 

2. ストレスが免疫系に及ぼす影響

ストレスは、自律神経系(交感神経・副交感神経)や内分泌系(視床下部-下垂体-副腎軸, HPA軸)を介して免疫機能に影響を与えます。特に、慢性的なストレスが続くと、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールの分泌が増加し、免疫機能が抑制される場合や、逆に炎症性サイトカインが過剰に分泌される場合があります。

 

ストレスと免疫の関係

急性ストレス(短期間):一時的に免疫機能が活性化し、アレルギー反応が抑制されることがあります。

慢性ストレス(長期間):免疫のバランスが崩れ、Th2優位の免疫反応(アレルギー促進)が強まります。

Th1/Th2バランスの観点から見ると、ストレスはTh2型免疫応答(アレルギー反応を引き起こす側)を強化しやすいと考えられています。そのため、慢性ストレスを受けることで、花粉症の症状が悪化する可能性があります。

 

3. ストレスと花粉症の関連に関する研究

学術研究において、ストレスとアレルギー疾患の関係は広く研究されています。

心理的ストレスとアレルギー症状の関連性については、大学生の試験期間中の心理的ストレスが花粉症の症状を悪化させることが示されました。また、ストレスがヒスタミン放出を促進し、鼻粘膜の炎症を増幅させることが確認されています。

 

ストレスと自律神経の関与

副交感神経の低下と交感神経の過剰な活動が、鼻粘膜の過敏性を高めます。ホメオストレッチなどのリラクセーションを活用することで、自律神経のバランスを整え、花粉症の症状緩和や改善に役立ちます。

 

4. ストレス管理による花粉症症状の軽減

ストレスを適切に管理することで、花粉症の症状を軽減できる可能性があります。具体的な方法として、以下のようなアプローチがあります。

 

自律神経の調整

ホメオストレッチを活用し、副交感神経を優位にして免疫バランスを整える良質な睡眠を確保する(メラトニンの分泌促進)

 

HPA軸の正常化

規則正しい生活習慣を維持する(睡眠・運動・食事のリズムを整える)。心理的ストレスの軽減やセルフケアを意識する。

 

慢性的なストレスにより、自律神経の乱れが鼻粘膜の過敏性を高め、アレルギー反応が増幅されます。ストレスマネジメント(ホメオストレッチ)を取り入れることで、花粉症の症状を軽減することが可能です。花粉症の治療では、抗ヒスタミン薬や免疫療法が一般的ですが、ストレスの管理も重要なアプローチとなります。特に、ストレスを抱えやすい現代社会において、心理的ケアと生理的ケアを統合したストレス対策を行うことで、アレルギー症状のコントロールに役立ちます。

 

疲労と花粉症

 

最近、初めてろくろを使ってお茶碗を作ってみました。思うように土を成形できず、何度も崩れてしまいましたが、繰り返すうちに少しずつ形になり、ようやく1時間後に完成。その後、乾燥させて素焼きをし、釉薬をかけて焼成され、ようやく手元に届きました。仕上がりは決して美しいとは言えませんが、不完全でありながらも実用には十分。そんな未熟さもまた味わいと捉え、用の美を楽しんでいこうと思います。(写真)

『ストレスケアカウンセリングの技法と実践』テキストを活用した研修

 

新たに発刊された 『ストレスケアカウンセリングの技法と実践』 を使用した研修を実施いたします。本テキストは、ストレスケアカウンセリングの基礎から実践に至るまで、幅広い知識と技術を網羅しており、カウンセリングの現場で即実践できる内容となっています。

本研修では、テキストの内容を体系的に学びながら、実際のカウンセリング場面でどのように活用していくかを深く理解することを目的としています。特に、カウンセリング技法の実践を重視し、参加者の皆さまが実際にテキストを活用できるよう、具体的な指導と演習を交えながら進めていきます。

また、本研修は オンラインでの聴講 も可能ですが、会場での参加者には特別な実技演習を実施 し、カウンセリング技法の実践をより深く体験できる貴重な機会となります。


🔹研修のポイント

✅ テキストの構成と活用方法を詳しく学ぶ
 本研修では、テキストの各章の意図や構成を詳しく解説し、カウンセリングの実践にどのように活かすかを具体的に学びます。
 ・各章ごとの重要なポイントとその活用法
 ・実際のカウンセリング現場で役立つ知識の整理
 ・クライアントとの関わりの中での実践的な使い方

✅ 実践的なワークショップ形式で学ぶ
 本研修では、テキストの知識を学ぶだけでなく、実際のカウンセリング場面を想定したワークショップを実施します。
 ・クライアントの状況に応じた対応方法の検討
 ・カウンセリングの進行に役立つフレーズやアプローチの習得


🔹こんな方におすすめ

✔ 新しいテキストを実践的に活用したい方
✔ 自身のカウンセリング技術をブラッシュアップしたい方
✔ より実践的な演習を通じてスキルアップを図りたい方

特に、カウンセリングの現場で実際に活用する方法を学びたい方、これまでの知識をより深め、即戦力としてのスキルを身につけたい方に最適な研修 となっています。


📖 教材:『ストレスケアカウンセリングの技法と実践』


 

🔹お申し込みについて本研修は、オンラインでの聴講も可能 ですが、会場参加者には貴重な実技演習が提供されます。より深い学びと実践的なスキルの習得を希望される方は、ぜひ会場での参加をご検討ください。