BTOパソコンを購入する理由は?
BTOパソコンを購入するメリットとは何なのか? これは、「BTOパソコンを購入する人は、どういう理由でBTOパソコンを選ぶのか?」といってもいいだろう。
よくいわれるのは「パーツが自由に選べる」という点。店頭販売されているメーカー製パソコンとは異なり、各パーツをある程度、注文する側が選ぶことができる。だから、自分の使用目的に応じた構成のパソコンを手に入れることができる、という点である。
また、BTOパソコンは基本的に各パーツをすべて自分で選んで作る、いわゆる「自作パソコン」と同じく、自作パーツショップで購入できる汎用パーツで組み立られている。だから、将来のパーツのアップグレードや交換・増設などが簡単にできる。このように、自由度が高いPCが欲しいという理由も当然、考えられる。
しかし、BTOパソコンを購入する人が皆、パーツ構成を考慮したうえでBTOパソコンを選んでいるのか? といえば、違うような気がするのである。パーツ構成を考えるにはある程度パーツの知識が必要だが、実際、皆がそれほど詳しいとは思われない。それに、パーツにこだわるのであれば、一からパーツを買い集めてパソコンを自作するのではないだろうか?
実際のところ、BTOパソコンを購入している人の多くは「コストパフォーマンス」を理由としているのではないだろうか? 考え方としては2通りある。
ひとつは、低価格パソコンの購入。大手メーカー製パソコンの場合はどうしても価格が高めになってしまう。不要な機能やソフトウェアを削って、その分安くしたいと思っても、できない。つまり、大手メーカー製にはない商品ということで、低価格モデルのラインナップが充実しているBTOパソコンを選ぶという考え方である。
もうひとつは、ハイスペックパソコンの購入。大手メーカー製パソコンの価格が高めなのは、ソフトウェア代やサポート費用が含まれているからである。同じ価格を出すならば、そうした費用が含まれていない、すなわち純粋にハイスペックなBTOパソコンを選ぼうという考え方である。
しかし、実際に多いのは、やはり低価格で購入できるという点にあるように、個人的には思われる。その理由としては、DELLの高成長が挙げられる。
※BTOパソコンのシェアって実際どうなのか? あるいはショップごとの売れ筋は低価格あるいはハイスペックどちらなのか……資料がないので、あくまで個人的な推測の域を出ません。
以前の投稿で、「国内PC市場のメーカー別シェア(第2四半期)」を下記のページで見てみた。
※ITmediaニュース:国内PC市場、需要回復鮮明に
これによると、「(メーカー別シェア)3位のデルは前年同期比25.6%増と高成長で、特にノートPCが好調。」とある。そこでデル のページを見てみると、メインはやはり低価格パソコンなのである。
デルといえば、パソコン直販メーカーであり、最初にこのBTO方式で成功を収めたメーカーである。つまり、デルはBTOパソコンの元祖である。そのデルが現在、日本国内PC市場で高成長であるという。
ということは、デルの現在の状況を見てみることで、BTOパソコンの将来のイメージのヒントが得られるのではないだろうか?
というわけで、次回はデルについてチェックしてみたいと思う。
※なかなかクレバリーのBTOパソコンにつながりませんね(^^;)
よくいわれるのは「パーツが自由に選べる」という点。店頭販売されているメーカー製パソコンとは異なり、各パーツをある程度、注文する側が選ぶことができる。だから、自分の使用目的に応じた構成のパソコンを手に入れることができる、という点である。
また、BTOパソコンは基本的に各パーツをすべて自分で選んで作る、いわゆる「自作パソコン」と同じく、自作パーツショップで購入できる汎用パーツで組み立られている。だから、将来のパーツのアップグレードや交換・増設などが簡単にできる。このように、自由度が高いPCが欲しいという理由も当然、考えられる。
しかし、BTOパソコンを購入する人が皆、パーツ構成を考慮したうえでBTOパソコンを選んでいるのか? といえば、違うような気がするのである。パーツ構成を考えるにはある程度パーツの知識が必要だが、実際、皆がそれほど詳しいとは思われない。それに、パーツにこだわるのであれば、一からパーツを買い集めてパソコンを自作するのではないだろうか?
実際のところ、BTOパソコンを購入している人の多くは「コストパフォーマンス」を理由としているのではないだろうか? 考え方としては2通りある。
ひとつは、低価格パソコンの購入。大手メーカー製パソコンの場合はどうしても価格が高めになってしまう。不要な機能やソフトウェアを削って、その分安くしたいと思っても、できない。つまり、大手メーカー製にはない商品ということで、低価格モデルのラインナップが充実しているBTOパソコンを選ぶという考え方である。
もうひとつは、ハイスペックパソコンの購入。大手メーカー製パソコンの価格が高めなのは、ソフトウェア代やサポート費用が含まれているからである。同じ価格を出すならば、そうした費用が含まれていない、すなわち純粋にハイスペックなBTOパソコンを選ぼうという考え方である。
しかし、実際に多いのは、やはり低価格で購入できるという点にあるように、個人的には思われる。その理由としては、DELLの高成長が挙げられる。
※BTOパソコンのシェアって実際どうなのか? あるいはショップごとの売れ筋は低価格あるいはハイスペックどちらなのか……資料がないので、あくまで個人的な推測の域を出ません。
以前の投稿で、「国内PC市場のメーカー別シェア(第2四半期)」を下記のページで見てみた。
※ITmediaニュース:国内PC市場、需要回復鮮明に
これによると、「(メーカー別シェア)3位のデルは前年同期比25.6%増と高成長で、特にノートPCが好調。」とある。そこでデル のページを見てみると、メインはやはり低価格パソコンなのである。
デルといえば、パソコン直販メーカーであり、最初にこのBTO方式で成功を収めたメーカーである。つまり、デルはBTOパソコンの元祖である。そのデルが現在、日本国内PC市場で高成長であるという。
ということは、デルの現在の状況を見てみることで、BTOパソコンの将来のイメージのヒントが得られるのではないだろうか?
というわけで、次回はデルについてチェックしてみたいと思う。
※なかなかクレバリーのBTOパソコンにつながりませんね(^^;)
BTOパソコンとは?
何の説明もなく「BTOパソコン」という用語を使ってきた。しかし、「BTOパソコンって何?」という人のほうがまだまだ多いかもしれない。そこで、ここでは「BTOパソコンとは何か?」について確認しておく。
とりあえず、IT用語辞典e-words の説明を引用してみる。
「パーツの組み合わせを指定して」とあるが、どんなパーツでも指定できるというわけではない。もう少し具体的に説明すると、指定できるパーツについてはあらかじめ交換用パーツの「リスト」が用意されており、その中から選べるようになっているのである。
説明文中にあるように、大手メーカーでもBTO方式を採用しているところがある。例えば、富士通ならWEB MART 、NECならNEC Direct など、専用のサイトがある。これらのサイトから、構成を変更したパソコンを注文できるようになっている。ただし、自作パーツショップのBTOパソコンと比べると、指定できるパーツの数が少なかったり、またパーツの価格が高めであるなど、不満に感じる点がある。
個人的な印象では、BTOパソコンといえばやはり自作パーツショップのオリジナルブランドパソコンのほうが有名で、人気もあるように思われる。BTOパソコンを取り扱っているショップを、以下にいくつか挙げてみるので、見比べてみてはどうだろう?
・ドスパラ
・クレバリー
・パソコン工房
・ツクモ
・フェイス
・マウスコンピュータ
なにはともあれ、BTOパソコンとはまず「店頭販売されているメーカー製パソコンとは異なり、各パーツをある程度、客の側で選ぶことができるので、自分の使用目的に応じた構成のパソコンを手に入れることができる」と、覚えておくとよいだろう。
とりあえず、IT用語辞典e-words の説明を引用してみる。
『読み方 : ビーティーオー
フルスペル : Built To Order
受注生産方式、すなわち、顧客から注文を受けてから製品を生産する方式のこと。パーツの組み合わせを指定してオリジナルのパソコンを注文することが出来る。パソコン直販メーカーのDell Computer社がこの方式で成功を収めたため、多くの大手コンピュータメーカーがこの方式を採用し始めている。』
※http://e-words.jp/w/BTO.html より引用。
「パーツの組み合わせを指定して」とあるが、どんなパーツでも指定できるというわけではない。もう少し具体的に説明すると、指定できるパーツについてはあらかじめ交換用パーツの「リスト」が用意されており、その中から選べるようになっているのである。
説明文中にあるように、大手メーカーでもBTO方式を採用しているところがある。例えば、富士通ならWEB MART 、NECならNEC Direct など、専用のサイトがある。これらのサイトから、構成を変更したパソコンを注文できるようになっている。ただし、自作パーツショップのBTOパソコンと比べると、指定できるパーツの数が少なかったり、またパーツの価格が高めであるなど、不満に感じる点がある。
個人的な印象では、BTOパソコンといえばやはり自作パーツショップのオリジナルブランドパソコンのほうが有名で、人気もあるように思われる。BTOパソコンを取り扱っているショップを、以下にいくつか挙げてみるので、見比べてみてはどうだろう?
・ドスパラ
・クレバリー
・パソコン工房
・ツクモ
・フェイス
・マウスコンピュータ
なにはともあれ、BTOパソコンとはまず「店頭販売されているメーカー製パソコンとは異なり、各パーツをある程度、客の側で選ぶことができるので、自分の使用目的に応じた構成のパソコンを手に入れることができる」と、覚えておくとよいだろう。
売れ筋パソコンの条件とは?
前回までは「パソコンの家電化」の定義について考えてきた。さて今回は、実際に家電化パソコンがどれぐらい売れているのか、あるいはシェアを占めているのかを簡単に(あくまで簡単に)チェックしてみることにする。
まずはBCNランキングの最新ランキング 。ここの【デスクトップパソコン】機種別ランキング(05.9.12-9.18) を見てみる。
すると、たしかに富士通やNEC、ソニー、日立といった大手メーカー製パソコンが台数シェアで上位に位置しているのがわかる。しかし、意外なのがイーマシーンズ。トップを含む5モデルが10位までにランクインしているのである。
イーマシーンズといえば、例えばツクモのページ を見ればわかるとおり、いわゆる低価格パソコンである。ただし、低価格といっても安かろう悪かろうというPCではない。基本性能も十分高く、しかも拡張性に優れた典型的なタワー型のDOS/Vパソコンだ。その代わり、当然AV機能はついていない(もっとも、後から自分で拡張することは可能ではあるが)。
もちろん、全国のあらゆる店舗から集計しているわけではないので、その意味では、データを収集する店舗は限定されている(全国のパソコン専門店、家電販売店18社・2205店舗。詳しくはこちら )ともいえるが、それを考えても、イーマシーンズが売れ行きシェアの上位に位置しているという事実からは、「家電化パソコンでなければ売れない、というわけではない」ということがいえるのではないだろうか?
一方で、国内PC市場のメーカー別シェア(第2四半期)を見てみることにする。
→ITmediaニュース:国内PC市場、需要回復鮮明に
こちらで興味深いのは、デル や日本ヒューレット・パッカード の存在。たしかに、シェア自体はNECや富士通に及ばない。しかし、成長率が非常に高い伸びを示しているのである。
デルなどに共通しているのも、やはり低価格ということ。そして機能面では、「テレビ観賞・録画パッケージ」(デル)など、AV機能を搭載したモデルも用意されている。しかし、それでも大手メーカー製PCと比較するとそれほど高機能ではなく、そして低価格である。もっとも、大手メーカー製のAV家電PCでも実際に売れ筋の上位を占めているのは、比較的低価格のモデル(16~19万円近辺?)なのである。
以上から話をまとめてみる。もちろん、デスクトップやノートなど厳密に分類することなく、データの見方も大雑把であるけれど、大きく見て売れているパソコンというのは:
・基本性能が高く、拡張性にも優れた低価格DOS/Vパソコン
・AV機能を搭載した低価格パソコン
の2つにまとめられる。
そこで、全体としてこれまでの流れをまとめると、以下のようなこととなる。
・大手メーカー製パソコンの家電化傾向とは、具体的にはAV家電化である。
・ただし、高機能機種が必ずしも売れ筋の必要条件ではない
・全体としては、低価格パソコンがユーザーに支持されている。
・AV機能は、必ずしも高機能・高性能なものでなくとも良い。
以上をもとにして、今度はBTOパソコンのあり方について考えてみたいと思う。
まずはBCNランキングの最新ランキング 。ここの【デスクトップパソコン】機種別ランキング(05.9.12-9.18) を見てみる。
すると、たしかに富士通やNEC、ソニー、日立といった大手メーカー製パソコンが台数シェアで上位に位置しているのがわかる。しかし、意外なのがイーマシーンズ。トップを含む5モデルが10位までにランクインしているのである。
イーマシーンズといえば、例えばツクモのページ を見ればわかるとおり、いわゆる低価格パソコンである。ただし、低価格といっても安かろう悪かろうというPCではない。基本性能も十分高く、しかも拡張性に優れた典型的なタワー型のDOS/Vパソコンだ。その代わり、当然AV機能はついていない(もっとも、後から自分で拡張することは可能ではあるが)。
もちろん、全国のあらゆる店舗から集計しているわけではないので、その意味では、データを収集する店舗は限定されている(全国のパソコン専門店、家電販売店18社・2205店舗。詳しくはこちら )ともいえるが、それを考えても、イーマシーンズが売れ行きシェアの上位に位置しているという事実からは、「家電化パソコンでなければ売れない、というわけではない」ということがいえるのではないだろうか?
一方で、国内PC市場のメーカー別シェア(第2四半期)を見てみることにする。
→ITmediaニュース:国内PC市場、需要回復鮮明に
こちらで興味深いのは、デル や日本ヒューレット・パッカード の存在。たしかに、シェア自体はNECや富士通に及ばない。しかし、成長率が非常に高い伸びを示しているのである。
デルなどに共通しているのも、やはり低価格ということ。そして機能面では、「テレビ観賞・録画パッケージ」(デル)など、AV機能を搭載したモデルも用意されている。しかし、それでも大手メーカー製PCと比較するとそれほど高機能ではなく、そして低価格である。もっとも、大手メーカー製のAV家電PCでも実際に売れ筋の上位を占めているのは、比較的低価格のモデル(16~19万円近辺?)なのである。
以上から話をまとめてみる。もちろん、デスクトップやノートなど厳密に分類することなく、データの見方も大雑把であるけれど、大きく見て売れているパソコンというのは:
・基本性能が高く、拡張性にも優れた低価格DOS/Vパソコン
・AV機能を搭載した低価格パソコン
の2つにまとめられる。
そこで、全体としてこれまでの流れをまとめると、以下のようなこととなる。
・大手メーカー製パソコンの家電化傾向とは、具体的にはAV家電化である。
・ただし、高機能機種が必ずしも売れ筋の必要条件ではない
・全体としては、低価格パソコンがユーザーに支持されている。
・AV機能は、必ずしも高機能・高性能なものでなくとも良い。
以上をもとにして、今度はBTOパソコンのあり方について考えてみたいと思う。