懐かしのタイ⑪ バンコクその二  それぞれの想い | btf20102のブログ

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今日は施設の子供達へのプレゼントを買いに行きます。

 

ヨーさん『ロータスへ行きますか?それともビッグCが良いですか?』

 

私『そげんかこつ言うちったゃ、おれには買い物の事は全然分かりません。

  ヨーさんによろしく頼みます。とにかくフードコートのあるとこがよかです。

  そこで昼飯ば食べると手っ取り早かけん。』

 

ヨーさんは私の筑後弁が分かります。

 

なにしろ15年もの付き合いですから。

 

ヨーさん『分かりました。じゃあ近いところへ行きましょう。』

 

結局どこへ行くか分からないまま、ヨーさんに連れられてショッピングセンター

へ行きました。

 

着いた所はいつものショッピングセンターでした。

 

ここには何度も来ていますが、いまだに店の名前は知りません。

 

スクンビットに泊まった時も、シーロムに泊まった時も、いつもこの店で買い物

をします。

 

私は『いつでん同じショッピングセンターに来るとなら、ヨーさんもわざわざどこさん

行こごたるか聞かんでんよかろうもん。(わざわざどこへ行きたいか聞かなくてもいい

でしょう)』と思いましたが、この店ならどこに何が置いてあるか分かるので便利です。

 

とりあえずフードコートで腹ごしらえ。

 

めいめい思い思いの料理を頼みました。

 

相変わらずこのフード゜コートの料理は美味か~。

 

AD君も美味しそうに食べています。

 

食事に夢中になり、うっかり写真を撮り忘れました。

 

 

さて食事も終わりいよいよ買い物です。

 

なにしろ50人余りもの子供達へのプレゼントです。

 

子供達の好きな物・年齢の違い・不公平にならないように・などを考えながら買わな

ければなりません。

 

そんな事は、常日頃から買い物苦手な私にはどうしても荷が重すぎます。

 

品選びはヨーさん親子にお任せして、私達はもっぱら運搬役に徹しました。

 

ヨーさんの指示に従っていろいろ買っていると、ミルクやジュースのキャンベーンを

しているおねえさんがいました。

 

ヨーさん『このおねえさんから買った方が安いと思います。飲み物はここで買いましょう。』

 

早速、ヨーさんがキャンペーンガールのおねえさんと話しています。

 

ヨーさん『おねえさんに「キャンペーン中の飲み物を60個づつ欲しい」と言ったら、

      「そんなにたくさんどうするのか」と聞くので、ロッブリの施設を訪問すると話しました。

      そうしたら、おねえさんが「私も行きたいけど仕事で行けないから、この100バーツ

      をタンブーンして来て」と言って100バーツを預かりました。』

 

キャンペーンガールのおねえさんの給料はそんなに高くないはずです。

 

その給料の中から、タンブーンのために大切な100バーツを見ず知らずの私達に

託するおねえさん。

 

タイではこんな話はあちこちに転がっています。

 

タンブーンと言うと無条件で信用する人達。

 

わずかでも自分にできる事をしたいと思う人達。

 

これがタイの国民性でしょうか?

 

さすが仏と微笑みの国です。

 

私がタイにはまってしまったのも、きっとこんな人たちに会えるからでしょう。

 

 

でもこれはタイに限った事ではありません。

 

今回訪タイを計画した時、日本の友人にロッブリの施設の話をしました。

 

そうしたらその友人が『俺の分も是非寄付して来てくれ』と20,000円預けて

くれました。

 

タイのおねえさんの100バーツ・日本の友人の20,000円。

 

金額は違ってもどちらも心のこもったタンブーンです。

 

タイや日本のみならず、どこの国でも人間の善意は変わりません。

 

ただタイでは思いがけない人が思いがけない時にそんな事をするので、

余計心に残るのかも知れません。

 

殺伐としたニュースが多い今日この頃ですが、そんな事を考えるとまだまだ

人の心は優しいさに満ちていると、信じられる気持ちになります。

 

この一事でも今回タイへ来た甲斐がありました。

 

キャンペーンガールのおねえさん。

 

顔も美人ばってん、心はまぁだ(もっと)美人ですな。

 

名前をメモしてもらって、ロッブリの施設から領収書をもらって、後日ヨーさんから

おねえさんに届けてもらいました。

 

もちろん、日本の友達にも領収書を渡しました。

 

そう言えば、飛行機の中でAD君とこんな話しをしました。

 

私『この前一緒にバンコクに来た時に、AD君はナイトクルーズが楽しかったち

  言うとったばってん、今度はどげんするかい(どうしますか)?俺はロッブリ

  の施設に行くけん一緒に行かれんけん、誰か俺の友達にガイドは頼もうか?』

 

AD君『ナイトクルーズはどげんでん(どうでも)よかです。この前会った子供達が

    どげんなっとるか(どうなっているか)是非会いたいです。』

 

私『ロッブリの施設に行くなら他にな~んもでけんばい。(他に何も出来ませんよ。)

   折角バンコクに来たつに、そりでよかつの(それでいいのですか)?』

 

AD君『この前施設に行った時にいろいろ考えさせられました。他のこつはいつでん

    (いつでも)出来ます。施設には絶対行こごたるです(行きたいです)。』

 

他の楽しみを諦めても施設の子供達の事を想うAD君。

 

ここにも優しい心がありました。