川崎の初優勝で20年前のことを思い出したその1 | 大次郎 侍心 SAMURAI-HEART

大次郎 侍心 SAMURAI-HEART

サムライプレーヤー☆大次郎の直情系ブログ

フロンターレのJ1リーグ戦初優勝
こんなに感動的で嬉しい思いに浸れるとは思っていなかった
20年応援し続けているという時間がそうさせるのだと思うが
これを機に20年前のことを思い出す
Facebookで繋がっている
リーマン時代フロンターレの観戦を勧めてくれた上司にも
感謝の言葉を送らせていただいた

20年前、横浜の大学を卒業した後
川崎のあるソフトウェア会社に就職した
同時に川崎市へ引っ越した
入った会社では、新人研修の中で
会社がフロンターレの協賛をしているので応援に行きましょう
というお誘いが通知された

この中ではフロンターレの知名度はたぶんゼロに近かったと思う
所属はJリーグの下のJFLでアマチュアも含むリーグ
当時Jリーグ開幕からのブームが過ぎ去り人気低迷で

負のイメージがあった
そこにJFLだし
「フロンターレってなに?あ、富士通のチームか。
ヴェルディの他に川崎にできたんだ。よくやってるね」
私の感想はそれ

お誘いに手を上げる人がいなかったので
社員寮に住んでいる人たちが強制的に連れて行かれた
サッカーに興味がある人は自分の贔屓チームがあるだろうし
私は国内サッカーにはあまり興味がなかったが
静岡出身なのでどこと言われれば清水エスパルスを応援していた
ゆえに誰も行きたくなかったんだろう会社行事だし。

だが後で、行けば上司に顔を知ってもらえるかもしれないと思って
この機を逃したことを悔やんだ。
この観戦会は富士通からの招待チケット先着10名まで行けるとのことだったので
次のゲームからいけるときは全部参加しようと思った。

観戦会は等々力競技場のバックスタンドの2F中央席で見れた
毎回総務部の次長さんが指揮をしていて
役員の方など偉い人が多数参加して、たまに社長も来た
試合後も食事会など非常によくしてもらえた
観戦の常連になったときは毎回直で次長から内線が来るようになった
歳の近いサッカー好きの先輩とも知り合えて
フットサルにも誘ってもらえるようになりよくご飯をおごってもらえた
フロンターレのサッカーについて
外国人FWはガシガシ点取るし、力はJFLを圧倒していた
選手を覚えれば愛着がわく

応援歌で選手のニックネームも覚える

試合に勝てば楽しい

ただ新入社員で熱心に来るのは私だけ
大概
なんであんなチーム応援するのと思われる
「クソっターレ」とか「フンターレ」言われる
みんな仕事は頑張っているが人脈とかそういうのには興味ないのか
そういう話をすると、大方この会社に骨をうずめるつもりはないから
とか言われる
別にそういうことじゃなくてさあ。まあ単純に興味がないだけか。

それで
どうせならフロンターレを心底応援しようと思い始めた

住んでいるところの近くにスタジアムがありプロサッカークラブがある
クラブはまだプロとして立ち上がったばかり
Jリーグの理念・地域密着
「おらが街のチーム」

Jリーグ開幕当時
静岡県のチームで清水エスパルスが参入
県のチームということで必然的に応援する気持ちになった
ただ自分の実家は清水市は近いところにあるけど
それほどエスパルスはそれほど身近な存在ではなかった
高校サッカーのスター選手がプロになったという憧れで
ファンになったようなものだった
試合を観にいったのは1度きり。熱狂的というわけではなかった

1997年にエスパルスが経営危機で消えかけたとき
30万の再建を望む署名が集まったらしけど私はなにもしなかった
Jリーグブームが終わったころ自分もJリーグを馬鹿にしていた
面白くない、レベルが低い
この感想は欧州リーグと比べてのことであるが
そんな比較は誰得なのかとふと思った

スタジアムに行って生でプレーを見る楽しさ
ゴールが決まったときの喜び、勝利したときの嬉しさ、負けたときの悔しさ
贔屓チームを心底応援する素晴らしさというものを知らなかった

だからおらが街のチームがあることはどんなにありがたいことか
川崎に移り住んだことは、就職したことの成り行きで
特別川崎が好きなわけではない
けど自身初めて地元から住民票を移したわけだし
川崎市民としておらが街のチームをサポートする
この先どんなクラブなるのか想像はつかないけど
この環境を捨て置くのはもったいないと思った
弱かろうと人が来ずとも、おらが街のチームが存在する限り応援する
そんな気持ちが芽生えた

その年、J1参入決定戦に敗れ(博多の森の悲劇)

翌年から設立されたJ2に参戦
J2は圧倒的優勝を果たし2000年はJ1へ殴りこみ
しかしJ1では散々たる敗北を喫しぶっちぎりで降格
この降格で2001年のJ2ではサポーターが激減した

つづく

デハ!!