なぜ大東亜戦争は起きたのか?空の神兵と呼ばれた男たち [ 高山正之 ]
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日本の立場から大東亜戦争の起こった原因を述べ、
その後戦後50年の村山談話と、70年の安倍談話を比較し、
その格段の進歩に言及しているので、読んでみる気になりました。
安倍さんの談話、僕の歴史観と比べると、
全然日本の立場に立てていないと、思っていたわけですが、
この本の解説で、それでも村山談話に比べれば、
格段の進歩があることを理解しました。
安倍さんの苦労が、少し理解出来ました。
ただし、この本のメインはそういう歴史観の話ではなくて、
蘭領インドネシア攻略作戦の実際の詳述でした。
何でも、この著者のご尊父が、
インドネシアのプノンペン攻略を指揮した軍人だったようで、
その体験をもとにした、戦記報告が中心に構成されています。
僕は以前、大東亜戦争に日本が突き進まざるを得なかったのは、
石油を求めたからであり、であるならば、
インドネシアの確保を最優先にするべきであった、
との見解を述べた。
参考「いきなり真珠湾攻撃って、どうなのよ?」
参考「いきなり真珠湾攻撃に関する専門家の意見」
で、この書によるとその作戦は有ったし、
かなりの程度成功したとのこと。
その具体的作戦が、落下傘部隊による奇襲攻撃で、
その行動と成果がまとめられている。
だから、この本のタイトルは、
「空の神兵」
なわけだ。
この作戦で、製油所のほぼ無傷での制圧も出来て、
その日本本土への供給も、初めていたっぽい。
(この部分は明確に書かれていないので、推測なんですが。)
つまり、日本は石油の供給に目処をつけることができていた。
この本だけ読んでいると、
この先一方的に日本が負けていったのが不思議なくらいです。
僕は、この部分の経緯をもっと詳しく知りたくなりました。
この当たりの状況を解説した書籍等あれば、
紹介していただきたいです。
今のところの推測としては、
補給路の維持に失敗したってことなんでしょうね。
中国も圧勝、東南アジアも圧勝、ソ連も全く寄せ付けていない。
にもかかわらず、
制海権と制空権を一方的にアメリカに握られて、
日本本土だけが陸の孤島。
(いや、島国だから、日本だけが
正真正銘の、海に浮かぶ孤島か。。)
一体なんだかなぁ~。って感じですね。
まあ、それが経済力を背景にした、武器製造力の差、
つまり、海軍力の差だったのかも知れませんが、
もうちょっと何とかならなかったのか?
と思います。
今後の教訓としても、それを考えなきゃならないと、
強く思いました。
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