前回に続いて、アメリカ人の運転ということで。
彼らの運転はこんな感じ。
速度制限50マイルったら50マイル、
みな厳格に守って走るし、
取り締まる警察も厳格に取り締まる。
これが日本だと、
「30キロオーバーはまずいけど、10キロ20キロなら許されるよね、みんなそうだし。」
みたいな感じで走っていて、
捕まえる警察もそんな感覚で、多少の違反なら見逃してくれる。
多分日本は単一民族国家だから、
許される範囲に関して、
あうんの呼吸で皆が共有するものがあり、
皆がそれに従って運転してるんだ。
でも、
多民族国家のアメリカには皆が共有するあうんの呼吸がないから、
明文化されたルールがあれば、それを厳格に適応するんだと思う。
アメリカのカリホルニア州とかだと、
もう完璧車社会で、
道の向かい側のスーパーに行くにも車使う位で、
トレーニング目的で時々走っている奴がいるくらいで、
道を歩いている奴なんて誰もいないわけなんだけど、
サンフランシスコとかそういう大都会なら、
人が街中を歩いている。
ところが、不思議なことにこの人達が、
全然信号を守らないんだ。
皆前の信号が赤だろうが青だろうが、
自分が行けると思えばどんどん行く。
である時、特許がらみの紛争でワシントンに行って、
弁護士と付き合う機会があったんだけど、その人も全然守らない。
だから言ってみたんだ
「弁護士なのに信号守らないんだ。」
って、したらその人の答え
「あれは車が守るもんだ。」
だった。
それ聞いてなるほどと思った。
つまり
「資格を持っているならルールを守れ。道を歩くのに資格なんか要らないだろ?
だったらルール守る必要ないだろう?」
ということなんだ。
彼らはそういう考え方するのかと思って、妙に納得しちゃった。
あと、これは別の機会に、ある日本人に聞いた体験談なんだけど、
その人、かの地にはそういう常識があるという予備知識ないままに、
アメリカに観光旅行に行っちゃったみたいで、
向こうのハイウェイで50キロくらい制限速度をオーバーする
暴走運転しちゃったんだって。
まあ、道幅は広いし、車は空いてるし、分からなくもないけど。
したらパトカーに止められて、
出てきた警官いきなりピストル突き付けてきて、
押さえ付けられて後ろ手にして手錠かけられたっていってた。
そりゃいきなりピストル突き付けれれちゃあ、
日本人ならびっくりするだろうけど、
向こうにしてみりゃ、そんな無謀な運転をする奴は、
どんな狂人かと思ったってことだよ。
まあ、こんな感じで、
車の運転ひとつとってみても、
明らかにその国の、お国柄が出るということで。
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