前回「韓国人必読の書」 の記事で、
の外国語への翻訳を勧めたけど、
人に勧めて自分が読んでないのは何なので、読んでみた。
これ、予想以上に良いよ。勉強になった。
僕は、中学生の時かなりの不良で、
授業中はいつも居眠りで授業なんか聞いてなかった。
さらに、大学入試、社会は世界史と倫理社会だったから、
こういう子供たち対象にした、
直球勝負の日本史の授業あんまりうけてなかったんだ。
だから、要領良く理解すれば暗記する必要のない、
理数系になっちやって、
大学も理系になって、
職業もエンジニアになった。
だから、その後の勉強も、
コンピューターの仕組みだとか、
OSの作り方だとか、
プログラミングとアルゴリズムとか、
そっちの方ばかり勉強してたんだよね。
で、そういうのいい加減やりつくして、
良い年になってから、
そっちばかりじゃダメでしょうと認識して、
心理学とか歴史とか、
文系の科目の勉強も始めたんだよね。
だから、知識のベースになっているのが、
具体的な書籍であげると
とか
のシリーズとかで、
要は大人向け。
それを常識として知っていることを前提に、
そう解釈するよりこう解釈した方が、歴史の真相に近いでしょ。
という形になっているわけ。
で、この方が、
「何で現在の日本がこんな国になっているの？」
という疑問の回答になっていて、府に落ちる。
だから、基本的にこの人たちの言っていることが正しいと、
現在の僕は判断している。
それはともかく、日本の近代史における行動は、
一種の奇跡を引き起こしており、それは、
ユーラシア大陸の東端に最後に残った黄色人種の国家である日本が、
突如立ち上がって、その行動によって、
ほぼ完成しかかっていた、
ヨーロッパに端を発する文明による世界征服の野望
を、木っ端微塵に粉砕したということ。
そして、日本人がその為にとった行動がこれ。
敵に学ぶということ。
これが出来ないから、
みな次々植民地になったのに、
日本人だけがなし得た奇跡。
ところが、
僕は同種の現象をもうひとつ見つけた。
それは、古代日本による律令国家の構築、
僕の認識、こんな感じで逆説になってた。
まあ、大学生くらいが想定だから、こっち強調で良いけど、
中学生ならこっちだ。
中国から漢字を学び、
きちんと明文化した法律に基づいて、
きちんとした公正明大な政治をしなければならない
ことを学んだんだ。
ついでに、
公地公民制と言う良くないものも学んじゃったけど、
平安時代の日本人、早くも743年の墾田永年私財法で廃止した。
さらに1192年の鎌倉幕府の成立を持って、
農地の所有者はそれを耕している農民、
つまり、
私有財産を認める国家体制に改善している。
つまり日本人は、
敵に学び、それを咀嚼したうえで、
自分達に合うように作り替える
という作業を、その歴史のなかで二度やっている。
だから、
それをなし得たのは奇跡的なことだけど、
偶然じゃない、必然だ。
これを読むと、その事がすっと理解できるし、
人間それが出来ることが、如何に大事か
と言うことが、歴史の事実として、容易に理解できる。
つまり、
歴史の勉強が出来る
だけでなく、同時に
修身の勉強にもなる
ように出来ている。
中学校の日本史の内容がこれならば、
これは日本の中学生必読の書である。
先に書いた、
は撤回する。
義務教育の中学校でこの日本史を教えるのは必須である。
ただ、数学は無茶である。
もっと現実的なカリキュラムにするべきである。
ただし、ゆとり教育は良くない、
これでは、出来る子を犠牲にしている。
だから、多様な道を用意したうえで、
能力に応じて、最適な道を選ばせるべきであり、
どの道を選んだにせよ、
ベストを尽くすことの大事さを教えるべきだと思う。
それを示すためにも、僕もベストを尽くしたいと思う。
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