僕はもうすぐ19年目に突入する古いホンダオデッセイに乗っている。
向こうの営業さんも、買い換え時なのは分かっているから、売り込む売り込む。
「次もRVですか?」みたいなこと言ってくるから、
「いや、それほど人数を乗せる必要ないから、
もっと乗り心地の良いのが良いです。例えばACCORDとか。」
って答えたら、
「ちょうど良かった。今、試乗車があるので、運転してみませんか?」
と言ってきた。
だから、せっかくだからと思って、させてもらうことにした。
これが、最新式のハイブリッド車で、
静かだし加速は良いし、乗り心地は良いし。
価格は400万円位、「現在の車はそういうことになるのか。」と思った。
したら、「奥さんは運転するんですか?」と聞いてくるから、
「はい。近場の買い物くらいは自分で行ってます。」って答えたら、
「女性が運転するには、これは大きいでしょ。これはどうですか?」
と勧めてきたのが、これ。
JADE 。
基本四人乗りのワゴン。
オデッセイ買った時は、もう少し子供作るつもりで、大きめ買ったんだけど、
結局独りっ子になっちゃったので、その必要全くなかった。
家族+バアバの四人位が乗るのが、せいぜいで、
3列目のシートを使うのは、
たまに親戚連れて、近所のレストランとかに行くときくらい。
だから、3列目のシートはほとんどたたんだまま、
超巨大なワゴン車として使っている。
「万座にスキーに行ってきました」 とか、
「軽井沢にスキーに行って来ました」 とかは、
3人で行ったし、
新調した最近のスキー板短いので、キャリア着けるのも面倒なんで、
2列目シートも半分たたんで、板からブーツからウェアから、
このブログ作るのに使っているパソコンから、行き帰りに飲むドリンクから、
温泉上がって飲むビールまで、何から何まで積んで、全然余裕という使い方。
ただ一つの難点がリッター8キロメートルという燃費の悪さ。
だから、荷物がたくさん積めて、自家用、スポーツカーってことで、
次はスバルレガシーツーリングワゴンの最上位車あたりが良いかなとか、
漠然と考えていた。
だからこれはツボった。基本四人が余裕で快適に乗れるがポイント高い。
五人がなんとか乗れるではない。
だから後部座席にもひじ掛けがある。
さらに驚いたことに、そのラケッジルームには、簡易的ではあるが、
二名ぶんのシートが格納されている。
ここに座席かあるなんて、奇跡的に思える。見かけは完璧ワゴン。
走りは完璧乗用車。
なのに3列シートの6人乗り。
最後部の2席は常用はきついと思うけど、
普段使いは4人以下を想定するならば、これは良い。
さらに、最近の車は完璧電気製品と言うか、走るコンピューター、
左折のウインカー出せばドアミラーに仕込んだカメラが映す左後方の映像が、
ギアをバックに入れれば、後ろに着いたカメラの映像がモニター画面に現れる。
その上、カーナビ入れてなくても、左折専用レーンに気を付けろ、
右折専用レーンに気を付けろと言ってくる。
さらに、高速道路では、レーンを認識してハンドルきったり、
前の車認識して車間調節したりもするらしい。
この女 のサポート力は凄いものがある。
「そんなに分かっとるんなら、お前が運転せえ!」
って感じだった。
カーナビは、他のカーナビと情報共有して渋滞状況含めて、
最適ルートを見つけるらしい。
オーディオも完璧と思われる音質のものが標準でついて、テレビもある。
車内にはiPhone置き場があってUSBポートが着いていて充電が出来るし、
Bluetoothで飛ばして、iPhoneに入っている音楽を演奏させることも
出来るんだって。
さらに、サイドエアバックからABSから何から何までついてて、
ハイブリッド車が300万円切るんだって。
さらに僕の心をガッチリ掴んだのが、これ。
今はハイブリッド一本の設定なんだけど、
近々に1500ccターボが追加されるんだって。
これ、ホンダの開発者のメッセージが、
ビンビン伝わってくる話じゃない?
つまり、それが未来の技術で、現在のトレンド、つまり売れ筋だから、
まずそれを出したけど、
本当の現在の技術で、ベストコストパフォーマンスを達成する
ソリューションはこれだということだよ。
昔のホンダなら、この車格の車なら
2000ccのDOHC積んできたはず。
それが1500ccターボになっているってことは、
「少し小さめのエンジンで、不足するトルクをターボで補うことで
燃費の向上をはかるのが、現在の技術である。」
ということを、強烈に訴えかけている。
ホンダは、筋の通った設計で、新ジャンルを作り出すことを、しばしばやってくる。
時々、CR-Vみたいな「オヤオヤオヤ」ってこともしてくるけど。
初代のインテグラがそうで、
今乗っている初代のオデッセイもそうだ。
オデッセイは、五人以上人が乗れる3列シートを持ったRV車では、
一番普通の乗用車のテイストを持った車で、
かの故徳大寺有恒さんをして、
「世の中にRV車しかないのであれば、僕はこれに乗る。」
と言わせた車で、僕もそれが一番の理由だった。
けど、それだけではなく、これが2200ccのSOHC積んでたからでもある。
つまりこの手の車に、DOHCは要らない。
けど2000ccではトルクが足らない。
との主張が見られたからだ。
確か当時のSTEPWGNは2000ccを積んでたはず。
これは、恐らく価格を押さえるために技術的には妥協したんだと思う。
だから低速トルクが不足していたはずで、
低速走行時シフトダウンが頻繁に必要なはず。
それが乗り心地にも、燃費にも悪い影響を与えているだろうと推測した。
だから、オデッセイのほうが技術的妥当性のもと、
きちっとした設計がなされていると、認識したのも大きかった。
この車は、久々にホンダがそれやって来た気がする。
新し物好きにはハイブリッドが、
僕のように「新し物嫌い」 には1500ccターボが、
ガッチリ心を掴むはず。
これ、きっと新ジャンル作り出すよ。
これは多分買いだ。
車の方は、僕の好みの1500ccターボが出てないし、
1~2年様子を見ながらユーザーの評判確認して、
間違いないことを確信からでも遅くないと思うけど、
株はたたちに買い、買い増しだ。
1500ccターボにホンダがいくらの価格を出してくるか、見物だ。
いずれにしても、これだけ買えば、
スキーキャリアとスタッドレスタイヤ以外は全部ついてる、完璧な製品。
本当は、あと二回車検を通して、5シーズン使うつもりで、
冬前にスタッドレスタイヤ新調したのに、
我慢しきれなくなる予感。
午後は、前回 に引き続き、京楽さん の落語聞くために、再び
に。
したらいきなり受付に京楽さん座っていて、謝ってきた。
出番の日を間違って連絡しちゃったんだって。
まあ、せっかく来たんで、まあいいかと思って、そのまま入って、
他の咄家さんのを聞くことにした。
五人の話が聞けて、二時間たっぷり楽しめて、たったの¥1200。
ここが若手育成を目的にしていることを考慮しても安い。
映画行くより絶対お得。
肉声で生身の人間がやっているわけで、
その気になって声を掛ければ、リアクションがあるんだから。
しかも、大事なのは、この人達が、これやっているのは、
第一義的にはお金じゃないってこと。
これが好きでこれをやり、
それを見たお客さんに楽しんでもらいたいからだ。
しかも、裸一貫これで生きていくなんて、勇気がないとできないことだ。
つまり、これがやりたいという情熱が、
失敗する恐怖心に勝っている人達だ。
普通は、まず自分が何をしたいか明確なビジョンを持っている事が稀だし、
それを実行する勇気がない、
さらにその組織にいては出来ないと認識しても、
そこを飛び出すための知恵もない。
大概の人間が、渋々そこで働き、
そのうち多額の住宅ローン抱えて、ますますしがみつくしかない。
ってことをやっている。
でも、この人達は、これが好きだからやっている。
だから、それにかける情熱が半端じゃない。
だから、誰の話も説得力があって面白い。
その咄家さんが、千葉のほうに、もう500回くらい続く寄席があって、
これはすごいことだと言っていた。
なぜならば、それだけ継続的にお客さん呼べて、
芸人にギャラ払えているんだからって。
確かにそうだ。
きちんとしたビジネスとして、継続的に回せているんだから。
で、話しているのが咄家さんなので、
それを支配人に話したら、
「いやぁ~、うちは大した芸人呼んでませんから。」
と言われたという落ちがついているわけだけど。
いずれにしても、その情熱に心を掴まれるから、
客は金を払うのである。
それなしに、何のビジョンもなく、口先だけで、
「顧客満足第一」 なんて言ったって、
「お金がほしいだけでしょ。」って見透かされるだけだという話だ。
お前達は、それをやったから潰れたということを悟るべきだ。
情熱と勇気を持ち、明確なビジョンを掲げ、リスクを取って、具体的な行動をせよ。
その姿に賛同するから、顧客は金を出すのである。
ハイテクとローテク、対照的だったけど、
1日に2度も人の熱い思いを感じることができた。
なかなか満足度の高い1日に、思わずなった。
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