歴史捏造方法の網羅的教科書 | 本当の日本の歴史と、日本人を知って、自信を持つ日本人になるためのブログ

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日本の若者に、我々の先祖は、今を築いた立派な人達であることを理解してもらい、未来を切り開く自信を持ってもらうためのブログです。

閉塞した現代日本社会を打開するためにも、日本人としての自信を取り戻す必要があると考えており、そのための分析も試みています。

またまた、中国の教科書



に関する話題。これすごいのは、歴史捏造方法の網羅的教科書に
なっていることだ。これ一冊読めば、体系的に歴史捏造の方法を
理解することが出来る。

以下、僕が理解した、方法を一挙公開する。

その1:大きな歴史の時間の流れを無視して、都合の良い断面で
    切り取って、ことさらに強調する。
その2:世界的な情勢を無視して、特定の地域の特定の関係のみ
    を、自分の都合の良いように強調する。
その3:公平に見れば、説明すべきと思われる当然の事実であっ
    ても、都合の悪いことは、隠蔽する。

これだけすれば、相当のことが隠せることが、この本を読むとよ
くわかる。

もう少し詳しく説明すると、「その1」の典型例はこれ(参考:
「信教の自由に関する変な文章 その2」 )、つまり過去500年位
のスパンで見れば明らかに、キリスト教徒が世界中の非キリスト
教徒を弾圧し、虐殺し、非キリスト教国を侵略したのは明らかな
のに、1920年~1945年位の極々短い期間をとることで、日本教
徒がキリスト教徒を弾圧したみたいに、話をすり替えるやつ。

しかも、これは、あえて日本国内だけに話を限定することで、
「その2」も同時にやっている。

「その2」は、アメリカのやった、remember pearl harborだよ
ね。世界中見渡せば、白人が侵略しているのは明らかなのに、た
った一言で、日本が侵略したみたいにすり替えちゃう。この教科
書この手の記述ばっかりだ。

とにかく、イギリスが攻めてくるといっては、抵抗する民衆、日
本が攻めてくるといっては、抵抗する民衆、アメリカが攻めてく
るといっては、抵抗する民衆。こればっかり。時間的にぶつ切り
にして、世界全体を見ることなく、抵抗する民衆が民意と言わん
ばかり。あと、世界の情勢に関する記述が、ほとんどない。驚く
べきは、第二次世界大戦に関する記述すら、ほとんどない。中国
の抵抗の歴史が延々と続くから、うっかりすると、日本は中国に
戦争で負けたと誤解しかねない。

さすがに、アメリカが二発の原子爆弾を投下したことだけはどう
にか書いてあるけど、中国、アメリカ、イギリスでボツダム宣言
を発表して、日本の降伏を促しただって。

帝国主義に抵抗する中国が、いつの間にかアメリカ、イギリスに
先立つ戦勝国になっちゃってる。

さらに、「その3」に関しては、すごいものがある。第二次世界
大戦前の中国は、どう考えても、清朝再興を建前とする日本と、
門戸開放と資本主義社会を目指すアメリカと、共産主義政権の樹
立を目指すソビエトが三つ巴の抗争を繰り広げていたのであって、
その意味では、当時中国にあった政権はどれも、国外勢力の傀儡
であって、どれも似たり寄ったりである。ところが、この教科書
では、日本の支援を仰ぐ偽満州と、抵抗する民衆である。ところ
が、日本がアメリカに敗れ中国から撤退すると、今度は、アメリ
カと結託する、偽中国と抵抗する民衆に視点が変わるのである。
そして、自分がソビエトの傀儡であることには、一切触れないの
である。

つまり、時間の流れを自分の都合が良いようにぶつ切りし(手法
その1)、外国勢力の影響を自分達の都合が良いように切り出し
(手法その2)、自分達がソビエトの支援を受けているかは一切書
かない(手法その3)ことで、嘘ではない神話をどうにか作ってい
るのである。

しかし、これでは、あまりに視野が狭くないだろうか、とにかく
中国の抵抗の歴史が中国人の視点から書かれているのみで、世界
史と関連した客観的な分析がほとんどされていないのである。

中国の歴史教科書が、ここまで世界史を教えていないということ
が、ある意味、僕にとっては新鮮な驚きであった。

海外に行くこともない、大半の中国人は、ここまで世界史に無知
な状態のまま放置されているということなのだろうか?

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