こんにちは!
天使 霊(アマツカレイ)です。



前回の続きです。

まずはこちらの記事からお読みください。


咲-Saki-という作品の紹介の後半です。

前回、咲-Saki-という作品を一言で
「ガールズ麻雀青春群像劇」
と表しました。

そして、「ガールズ」と「麻雀」について掘り下げて説明しました。

ここからはその続き「青春」「群像劇」について掘り下げます。





青春

れまで説明してきたとおり、

咲-Saki-の世界では麻雀がメジャーであり、全国の高校生達がプロに直結する成績を残すべく、覇を競っています。

そしてその中でも一番の花形と呼ばれるのが、全国高校生麻雀大会の、団体戦!

咲-Saki-では主にこの団体戦の女子の部にスポットを当てています。

麻雀は始めに一人25000点の持ち点を与えられ、それを奪い合って、トップを目指すゲームです。

ところがこの団体戦では、麻雀部の中から5人を選抜し、
先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の順で、持ち点10万点を引き継いで戦い、
最終的に残っていた点で順位を決める戦いになります。
そう、チーム全員で戦うのです。

れはまさにサッカーのインターハイや、野球の甲子園のようなもので、そこには様々な青春があります。

共に過ごした麻雀部の仲間と全国へ行きたい。

そんな熱い想いは、多くの青春ドラマを生みます。

先程、全てのキャラクターには、キャラクターの価値観、麻雀観、モチベーション、性格、戦術、技術、精神力、何をとっても全く同じ人はいません。と説明しました。

それから、登場人物の中には、超能力じみた麻雀を打つキャラもいると説明しました。


インターハイにかける青春も、全てのキャラクターが、それぞれ持っています。


れまでの人生や、麻雀とのかかわりで、積み重ねてきたものを、
麻雀という舞台でぶつけ合わせる。
それは友情、信念、はたまた数奇な運命?


それらは決して、内情的なものとは限りません。

なぜならば、咲-Saki-の世界における特殊能力は、そのほぼ全てが持ち主とリンクしているからです。

幼い頃の思い出や、これまでの人生で染みついた信念…などなど、どれもそのキャラクターにとっては、譲れないモノ。
それがそのまま、特殊能力として麻雀に現れるのです。

って、能力と能力のぶつかり合いは、信念と信念のぶつかり合い、もっといえば、人生と人生のぶつかり合いともとれます。

そんな壮大で熱い戦いが、麻雀を通じて描かれるのです。


ころが、麻雀というゲームは、順位をつけるゲーム。

どれだけ大切なモノをかけようと、優勝できるのは、たったの一校のみ。
他は全員負けです。

負けたら悔しいし、辛い。後悔もあるかも知れない。
3年生にとっては最後の大会だからもう同じ大会には出られないし、下級生にとっては、今の3年生と共に出る大会が終わってしまったことを意味するわけです。

こにあるのは、悲しみか。虚しさか。
それもまた、人によって違いましょう。

そんな敗北があるからこそ、勝ったときの喜びも一入(ひとしお)だし、負けたチームの想いを背負って勝ち進んだチームは次の試合に臨む訳です。

んな、夏の高校生の姿に、きっと心を打たれるでしょう。


ここでは全てを語ることはできません。是非、原作コミックで確かめて貰いたいです。



最後に

群像劇



こまで読んで下さってありがとうございます。
長いですよね…僕も疲れました…笑
でもこれで最後なのでもう少しだけおつきあい下さい。


像劇とは、映画や小説、演劇等における表現技法のことで、
主人公を1人や2人に限定せず、数人のキャラクターのストーリーラインを並行して進行させたり、エピソード毎に異なるキャラクターに焦点を当てるという手法です。


伝わっていれば幸いですが、ここまで読んでくださった方なら、何が言いたいのか察しが付くかもしれません。


そう、咲-Saki-という作品には、沢山のキャラクターが登場します。

それこそ、地区予選決勝戦という一つの戦いを見ても、4校×5人で、20人ものキャラクターが登場します。

そして、その誰もに、青春ドラマがあり、それは麻雀にも現れる。

ということは、それだけ登場人物一人一人にスポットをあてて、掘り下げて描写すると言うことです。

応言っておきますが、この作品の主人公は、宮永咲です。

でも、アニメで宮永咲を演じる植田佳奈さんは、(ジョークですが)ギャラ泥棒なんて言われています。

ともと宮永咲は口数の多いキャラクターではないのですが、誰が主人公なのかわからないくらい他校の選手一人一人にもスポットが当たるため、回想シーンも多く、全く喋らないもしくは一言二言喋るだけなどの話も少なくは無いのです。

台詞が主人公の割には少ないため、よくギャラ泥棒とジョークを言われてしまうんですね笑

それほど、この作品は全ての登場人物に細かい設定が存在し、それぞれにストーリーがあります。

人によっては回想過多と感じるかも知れません。

すが、僕はそれこそ咲-Saki-という作品の一番の特徴であり、作者である小林立先生の凄いところだと思います。

画家としても、実に写実的で細かく背景を描かれるため、聖地巡礼するファンが後を絶たなかったり、麻雀に興味が無い人を、絵柄だけで引き寄せるだけの画力、魅力的な画風があります。
和の可愛さだけでも十分お腹一杯にしてくれますし、役がわからなくても、池田の数え役満の迫力に思わず感動した人も多いでしょう。

でも、小林立先生の本当の凄さは、その圧倒的想像力による、原作者としての凄さだと思っています。

役含めた登場人物一人一人の名前、年齢、身長にとどまらず、生まれや家庭環境、過去のエピソードや趣味嗜好まで、実に細かく設定が張り巡らされていて、あくまで本編で語られているのはその一部に過ぎないということがわかった時は本当に目から鱗でした。

それら細かい設定に加え、一人一人に麻雀の中での個性まで与えた先生は、まさに創造神の領域です。


ういうこだわりのせいか、
話が進むのは非常に遅いですが、明らかな引き延ばしや、無駄な描写などは一切ありません。
だから未だにファンが離れないし、新たなプロジェクトの声も絶たないのだと思います。

現在もアクティブな咲のファンはTwitterにもブログにもたくさんいますし、二次創作の類に関しては、膨大な量があります。


それと、こう見えて、僕が咲-Saki-ファンになったのはここ数カ月前でして、新参のにわかファンなのですが、僕の存在が、まだまだ新規ファンを獲得している作品であることの証明にもなります。


たなプロジェクトと言いましたが、
咲-Saki-の、キャラの設定があまりに膨大なので、掘り下げられないのは非常にもったいないわけです。

そのため、小林立先生が原作者として、他の漫画家さん達が多くの外伝や、サイドストーリーを生み出しているのです。


咲関連作品は、本編と合わせて実に5作品もあります。

そのうち1作品は、2016年12月24日というごく最近新たに始まったばかりです。

らに伝説の名作と言われる咲-Saki-本編の第1巻から第7巻で描かれた、咲が麻雀部に入るところからインターハイ長野予選決勝戦終了までの期間は、つい最近実写化されました。

僕は、アニメ実写化は否定派です(全てが失敗したとは思ってないし、好きな実写化も、あるにはありますが、今までことごとく好きなアニメが汚された恨みのが大きいです。)


ところが、この実写化。数字は知りませんが、個人的には大成功だったのではないかと思っています。

いい意味で、期待を裏切られ、スクリーンの中で描かれる決勝戦を見て、思わず号泣してしまいました。

いや、全然お金かかってないのが見え見えだし、演技も素人使ってたり、明らかにB級なんですよ?

それなのに、めちゃくちゃ面白かったというか、感動したというか、もっと咲が好きになりました。

これは不覚でした。
やはり、実写化は制作陣の作品への愛次第なのだなと革新しました。
元が面白いならそのまま実写化しても(した方が)面白いんですね。

こんな単純なロジックに至れなかった過去の実写映画の制作陣は猛省して劇場版咲-Saki-を最低2回は見てほしいものですね!



っと、話が逸れてしまいました。

のように、今もなお、咲-Saki-ワールドは広がり続け、固定ファンを惹きつけて離さずに新規ファンを増やし続けているのです。



それは、きっと咲-Saki-という作品が、群像劇だからなのでは無いかと思っています。


人公が一人いて、その人物にばかりスポットが当たると、その主人公の生き方や考え方に共感できないこともあるでしょうし、見た目が好みじゃないなんてこともあるでしょう。

でも、咲-Saki-には40人以上の主人公になれるくらいの細かい設定が存在し、それぞれのキャラがそれぞれの青春ドラマを生み出しています。
生まれも育ちも考え方も生き方も違う沢山の美少女が、それぞれ活躍します。
それだけ魅力的な登場人物がたくさんいれば、誰か1人くらい、大好きになれるキャラクターがきっといると思いませんか?

恋人を作るのとは違いますから、別に多くのキャラを心から好きになってもいいわけですしね。

僕なんか咲-Saki-のキャラは全員好きです!

特に好きなのは、和、京ちゃん、むっきー、かじゅ、透華、一、衣、キャプテン、エイスリン、豊音、胡桃、すばら、クロチャー、しのちゃん、そして咲です。

これでもかなり抑えた方です。もっと名前を挙げたい気持ちを必死に抑えました。

でも、それほど魅力的なキャラがたくさんいるんです。

だから、多くの人の心を掴んで離さない。

キャラのことを、麻雀というゲームを、ファンにどれだけ愛されているか、知れば知るほど味が出る。
一粒で10の味。

それが咲-Saki-という作品です。




し興味が少しでも持てた方は、是非今からでも咲ワールドへ足を踏み入れてみて下さい。

僕がそうでしたが、今からでも全巻揃えることはそれほど難しくはないですよ!

























て、咲-Saki-の紹介はこの辺でカン!嶺上開花!ということで。

次回以降は、バトスピも、咲-Saki-も、読者の方がある程度知っている体で記事を書かせていただきます。

どちらも既存ファンの割合が高いので、この紹介記事が必要だったのか疑問ですが、
まあ僕のこの二つの作品への思いが伝わればそれでよしとします。



なお、次の記事では、このブログの主、アマツカレイ自身の自己紹介を簡単にする予定です。

今回みたいな長文にはならないのでそこはご安心(?)ください。




まとめ


・咲-Saki-とは、見目麗しい少女達の物語であり、アニメ好き、美少女好き、バトル物好き、ファンタジー好き、声優好き、というだけでも楽しめる非常に間口の広い作品である


・咲-Saki-とは、暗い麻雀のイメージを払拭し、麻雀というゲームの、ゲームとしての面白さや奥深さを緻密に描いた革新的な麻雀漫画である


・咲-Saki-とは、麻雀がメジャーな競技として存在する世界で、全国の高校生がプロに直結する成績を残すべく己の全てを賭けて戦う青春ドラマである


・咲-Saki-とは、主人公に勝るとも劣らない魅力的な登場人物達全員の物語であり、連載開始から10年が経つ今もなおその世界は広がり続けている






回は今回までの記事の補足と、ブログ主、アマツカレイ自身の自己紹介を書く予定です。

もいっこカン、リンシャンツモ。
ありがとうございました!